2017年5月16日

日曜日は母を亡くして初めての「母の日」。これまでの数十年「今年は何をプレゼントしようか」と楽しみにしておりましたのに、もう悩むことが出来なった寂しさを思います。けれど、幼い時に、お母様を失った友人のこと思いますと胸が詰まります…。母の日、父の日、学校での授業参観など両親が健在でない子供には、どんなに寂しい日であったかを想像できなかった我が身が恥ずかしく… 。

来月の横浜公演は、明治28年の浅草近くに住む子供達のお話。子供は生まれる環境を選べません。その環境を受け入れて必死に生きる子供達の姿をご覧いただきたいと存じます。お問い合わせ欄からのお申し込みお待ちいたしております。

2017年5月9日

今週の一枚は、小倉浩二さんのバースデーコンサートのチラシです。同郷でもあり、彼が唄う「再会」に私が甲州弁で歌詞を付けたご縁もあります。

私がプロのシャンソンライブを初め聞きましたのは、幼稚園教諭の大森のお姉様に連れていっていただいた東京銀座七丁目「銀巴里」です。新橋から銀座通りを歩いて右へ曲がったところ。階段を下りた地下の入り口からホールに入ると、煙草や香水の香が…。正面ステージには映画に出てくるような生バンドが…。中学3年生の私には衝撃でした。出演者は、今もご活躍の花田和子さんしますえよしおさんでした。「銀巴里」は1990年に閉店しましたが、とても懐かしい思い出です。

2017年5月2日

美しい藤棚、風に躍るジャスミンの香り、天に泳く鯉のぼり、穏やかなゴールデンウイークの初日、NHKスペシャル「憲法70年 平和国家はこうして生まれた」を視聴しました。第二次世界大戦敗戦後、日本の新しい国造りを思考する諸先輩の考えや、未公開資料が映し出され、衆議院での議論が再現され、日本国民の平和を希求する願いが『第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する』の条文になったことを知り、敬意と感謝と共に、これを守り続けていることで平和があるのだと強く思いました。

2017年4月25日

美しく咲き誇っても一枚一枚の花びらが別れを覚悟しているような愁いのある一葉桜。
「明治26年4月の日記から」
こぞの春は(去年の)
花のもとに
至恋の人となり、
ことしの春は(今年の)
鶯の音に(ね)
至恋の人をなぐさむ
春やあらぬ
わが身ひとつは
花鳥の(はなどり)
あらぬ色音に(いろね)
また なかれつつ
もののさかりに
人の名をおもひて
ももの花 
さきてうつろう池水の
ふかくも君を
しのぶ頃哉(かな)

2017年4月18日

今週は、文京区法眞寺さんのご本堂での一枚です。この美しい仏様の前で「ひとり芝居・おとなってなに?」を初演したのは30年前。苦悩と失意の中で、もがいていた私に勇気をくださった先代のご住職夫妻の慈愛に満ちたお顔、公演にお集まりくださった皆さんの笑顔を思い出します。そのご住職も旅立たれ、私が舞台俳優を志したきっかけとなりました劇団民芸の高橋清祐氏も。そして4月6日最愛の母も天上に旅立ちました。満開の桜の花びらが風に吹かれて姿を消すように……。姿が亡くなって……もうお話することが出来ません。教えを受けることが出来ません。涙が止めどなく溢れます。

2017年4月11日

先週のご紹介したかった草間彌生展覧会での写真が今週の一枚です。
そして今週の土曜日のお花見ライブでは、一葉さんのお話と共に草間氏の詩も朗読させていただこうと存じます。もがき、あがき、ふつふつとあふれ出す感情が表現されている88歳の女性の“生きたい”と願い続ける姿をお聞きいただきたいと存じます。
また、6月30日マグカルフライデー参加公演のチラシが完成いたしておりませんのに、沢山のお問い合わせをいただいておりますので、本日から先行予約をお受けいたしたと存じます。お問合せ欄からお申し込みください。

2017年4月4日

今週の一枚は、国立新美術館「草間彌生わが永遠の魂」展で。会場には、幅広い世代の方々の驚きやため息や感動の声が… 。
「さくらの花」:草間彌生

さくらの花を食べたい/花の桃色にキスもしたい/私の青春に散りしだいた宇宙にまで届く香りを/思い出して、涙をこぼしている今/私のほのかなる恋の道筋に花びらをまき散らして/私は死をいつか迎えるだろう/そんな日が来たら/私の人生の来し方のすべての愛をもって、命を包んでしまう/その時に決まってさくらの花道が私のすべてを包んでしまうだろう/さくら、さくら、さくら、/私の生と死をまさぐってくれる/さくらよ、ありがとう

2017年3月28日

甲州市塩山・常泉寺「一葉さんのお誕生を祝う会」は、常の皆様はもとより名古屋、千葉、東京からもお出かけいただき盛会のうちに幕を閉じました。
お出かけいただきました皆様、お心にかけてくださった皆様、ありがとうございました。
櫻の微笑みが楽しみの4月15日(土)は、新宿「あいうえお」で「朗読と一葉桜のお花見会」を行います。このお店は、先日、吉田類の酒場放浪記に登場し、40年の歴史がテレビ画面からも伝わって……。本当にここのマグロは最高です。15日のライブのお食事には、このマグロもご用意しておりますので、お楽しみに!お席は残り僅かですが、お問い合わせ欄からのお申し込みお待ちいたしております。

2017年3月22日

今週の日々雑感は、よんどころない事情がございまして遅れてしまいましたことお詫び申します。ごめんなさい。
3月25日は、「一葉さんのご両親の故郷・塩山の常泉寺さんでのお誕生を祝う会」ですので、お楽しみにお出かけください。ご質問いただきました一葉さんのお誕生日がウィキペディアには1872年5月2日生まれと記述されていますのは暦の違いからくるものです。一葉さん誕生年の明治5年12月2日までは太陽太陰暦(天保暦)が使用されていましたが、翌日から太陽暦(グレゴリオ暦)が導入され12月3日が明治6年1月1日になったのです。ですから一葉さんの誕生日の日付が西暦と旧暦で違うという訳なのです。

2017年3月14日

今月20日まで、台東区立一葉記念館で10年のあゆみ展が開催されています。一葉さんが下谷龍泉寺で暮らしたのは10カ月足らずでしたが、名作「たけくらべ」の舞台となったこの町の有志のみなさんの熱意により、昭和36年に開館され、平成18年にリニューアルオープンしての記念イベントに、私も伺ってきました。10代の女生徒が多かったのは嬉しいことでした。帰りには、一葉さんの住居跡や、おはぐろ溝にそっての散策、遊郭の本を中心の本屋さんにも立ち寄りました。
一葉さんのご両親の故郷・塩山の常泉寺さん「お誕生を祝う会」では、「たけくらべ」の朗読と、この町の事もお話する予定です。

2017年3月7日

今年の新宿教室「一葉の会」の発表会も沢山の方にお出かけいただき滞りなく終了いたしました。常ながら生徒さんの舞台を見守る時は、祈りと共に胸が締め付けられる思いですが、終演後の観客の皆さんや生徒さんの笑顔に接しますと、嬉しい気持ちと感謝の気持ちでいっぱいになります。お出かけくださいました皆様、お心にかけてくださいました皆様、ありがとうございました。
3月は、一葉さんのお誕生月。今年も一葉さんのご両親の故郷・塩山の常泉寺さんで「お誕生を祝う会」を行います。公演日の3月25日は、旧暦の一葉さんのお誕生日当日です。今年は、「たけくらべ」を朗読いたします。

2017年2月28日

マキノ雅弘先生は、明日29日がお誕生日。けれどその明日は4年に一度しかありません。マキノ塾での先生の笑顔を思い出します。そして、日比谷の芸術座に出演の折「大切なことは自分を信じて続けることよ」と応援してくださった菅井きんさんのお誕生日は今日です。池内淳子さんから「眞佐子ちゃんなら出来るわ!」と「夢」という色紙をいただいた京都南座の楽屋でのこと、山田五十鈴先生から「磨くことを心がけない!」とご指導いただいた京都撮影所での日々…皆さんに教えをいただいて歩いてきた道です。今週の土曜日、私が指導している生徒さんの発表会を控えて、あれこれを思い出しています。

2017年2月21日

3月は、卒業式の季節ですね。2週間後の3月4日は、JR新宿駅から3分程の「フリースペース無何有」で、私が指導して10年以上続いている新宿教室の生徒さんの発表会があります。開演は14時、入場は無料ですので是非いらしてください。文学を愛するみなさんの真心の朗読をお聞きいただけると存じます。終演後は、お茶のご用意もございますのでゆっくりおしゃべりも出来ます。
今週の一枚は、私の舞台の演出をお願いしている鈴木龍男氏演出の前進座付属養成所の生徒さんの卒業公演「夜の辛夷(こぶし)」です。こちらは、プロの俳優を目指す若者の舞台です。私も伺いますので、いらしたらお声をかけてください。

2017年2月14日

2月11日「ちとしゃんライブ」は盛会のうちに幕を閉じました。お出かけいただきました皆様、お心にかけてくださった皆様ありがとうございました。 
今日は、バレンタインデイ。思いのたけをチョコレートに込めて…。人を恋する気持ちに限らず、絵や音楽や演劇や様々なパフォーマンスに感動した気持を言葉で表現することは難しいです。けれど形にしないと自分の気持ちが伝わらない…自分の内なるものをどのように相手に伝えようかと、あれこれ悩むことは苦しいけれど、その苦しみが自分磨きかもしれません。今週の一枚は、私の郷土の後輩・笛吹もも香さんの「願い橋叶え橋」皆さんの願いが叶いますように!!

2017年2月7日

「旧暦と呼ばれる太陰太陽暦は現在、公式に使われることはありませんが太陽のめぐりや月の満ち欠けに新旧はありません」の言葉に魅かれ「和暦日々是好日」手帳を手にしました。そして読み進むうちに自然に寄り添う暮らし……自然が奏でてくれる音楽に心を躍らす暮らしのことを思いました。今週の一枚は、ミニーさん(ミッキーさんの奥様)の個展会場でのスナップです。真ん中の作品はもちろんのこと、全ての作品から爽やかな風のそよぎを全身に感じる美しく豊かな時間を過ごすことが出来ました。2月11日の「ちとしゃんライブ」では、一葉さんの風をお届けしたいと存じます。お問い合わせ欄からのご予約もご利用ください。

2017年1月31日

今日で年初めの月が終わり、常磐津菊与志郎氏とのコラボの日が迫って……稽古も白熱しております。映画「たけくらべ」は、1955年に五所平之助監督で、主人公の美登利を美空ひばり(当時18歳)が、その姉の吉原きっての遊女・大巻太夫を岸恵子が、子どもたちが集まる筆屋の主は元吉原の遊女という設定で、私の師匠・山田五十鈴先生が出演されている作品。2月11日の「ちとしゃんライブ」での私は、一葉さんの原文で筆屋の主と美登利を語ります。ああもしたい…こうもしたいと…一葉さんの言葉を丁寧にお伝えしたいと工夫の日々です。お出かけお待ちしております。お問い合わせ欄からのご予約もご利用ください。

2017年1月24日

今週の一枚は、昨年の三越劇場公演で、お囃子を担当してくださった高橋香衣さんの独演会のチラシ。歌舞伎の効果音に使われる楽器の説明(大太鼓の打ち分け)からスタートして、歌舞伎で演じられる「仮名手本忠臣蔵」の音楽を、大序(だいじょ)「鶴岡社頭兜改めの場」から、十一段目「両国橋引き上げの場」までを一時間半で楽しむという企画。観客席の保育園に通っていると思われる子供さん二人が演奏に合わせて踊っている姿もあり、魅力的な演奏会でした。公演場所の「K2 studio」も爽やかな空間でオーナーの細やかなお心遣いにも感動いたしました。2週間後は、「たけくらべ」の本番です。いらしてくださいね!お待ちしています!

2017年1月17日

今日は、明治25年1月1日の樋口一葉さんの日記から。
~ 待つ人、惜しむ人、喜ぶ人、憂ふる人、様々なるべき新玉(あらたま)のとし立ち返りぬ。天の戸のあくる光に(天の岩屋戸が開けて神々しく姿を現した初日の光に)ことし明治25という年の姿あきらかにみえ初(そめ)て、心さへにあらたまりたる様なるもをかし。人よりはやくと急ぎ起きて、若水(わかみず)くみ上(あぐ)るも嬉し。……昨日より気候 とみにことなりて気味わろきまで暖けし。地震のこと心にかかればなれど、埋火(うづみび)のもと遠くはなれて、梅花の風 軒端にゆるく吹く。~
22年前の今日は、阪神・淡路大震災発生の日。黙とうを捧げます。

2017年1月10日

今日の青空を喜ぶように鳥の声が聞こえます!!三人の生徒さんの新春公演も盛況で幕を閉じることが出来まして安堵いたしております。三人ともに大きく成長できた舞台でした。お出かけくださった皆様、お心にかけてくださった皆様、ありがとうございました。
 今週の一枚は、荒川区の三味線かとうの2階で行います「ちとしゃんライブ」。一葉作品を手掛け始めて20年となりました今年は、公演ごとに工夫を凝らした「たけくらべ」をお楽しみいただこうと存じます。その第一弾は2月11日(祝)、開演は昨年より早い、午後3時です。お問い合わせ欄からのお申し込みお待ちいたしております。

2017年1月5日

青空に清々しい鳥の声が…
明けましておめでとうございます。2017年が皆様の笑顔溢れるより良き365日になりますようにお祈り申し上げます。
今年の年明けを飾る今週の一枚は、私の生徒さんの出演作品。1月3日に初日を開けております池袋シアターグリーン3館同時公演の舞台「吉原端唄」には野元空が、「父娘旅情」には林田真尋が、「冥途遊山」には井上理香子が出演しております。初々しい3人の魅力が溢れる舞台ですので、是非、お出かけ頂きたと存じます。
このページは今年も火曜日の午後に更新で奥山のあれこれを……。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

2016年12月27日

あと4日で、2016年も幕を閉じます。色々なことがあった一年でしたが、大晦日の除夜の鐘に世界中の人々の108つの煩悩が除去されて、新しい年が幸せ溢れるものになりますように!報道される様々なニュースから人が傷つく姿が亡くなる年になりますように!と願います。
私は今年も無我夢中に走り続け、来年の2017年は一葉作品を手掛け始めて20年の節目を迎えます。それで森鴎外が絶賛したことで一葉さんの名声を高めた「たけくらべ」を様々な場所で様々なスタイルで公演する準備に取り掛かっております。
来る年が皆様の笑顔あふれる年になりますようにとお祈り申しあげます。

2016年12月13日

一葉さん没後120年の今年は、通年より多くの舞台に立たせていただきました。そして各地で開催された一葉作品の朗読会にも伺い、新しい出会いを沢山いただきましたことに感謝の気持ちでいっぱいです。~「一葉日記」を数量としてみると~に記載されている「一葉さんの典型的な生活の一日」に、人に会う時間3時間(1人/1時間/3人) 小説の執筆時間2時間、歌詠み時間2時間、習字時間40分、 読書時間40分とあり、読まれていた本に平家物語、吾妻鏡、徒然草、万葉集、日本書紀、貝原益軒などの他、外国のマクベス群解、シルレル伝記(ドイツの詩人・劇作家)をみつけ、来年は、一葉さんと同じ本を色々読んでみようと思っています。

2016年12月6日

先日の「一葉忌ライブ」にいらした方のブログが届きましたので読んでみてください。  今週の一枚は、一葉さんと関係のあった人の名前、行った場所、文通相手、買い物などの回数を量的に分析した本で、例えば森鴎外が一葉宅を訪問した数、一葉さんが鴎外に出した手紙の数など一葉さんの行動が記述されていて面白い本でした。発行元の「NPO法人 まわり住民の会」は、文京区民及びその周辺地域の市民に(中略)「おせっかい」のできる町づくりに関する事業を行い、暮らしやすい町づくりに寄与することを目的とするための団体だそうで、この本は本郷三丁目「画廊タンギー」で販売されていました。

2016年11月29日

今年の一葉忌ライブも盛況のうちに幕を下ろすことが出来ました。お心にかけてくださった皆様、お出かけくださった皆様ありがとうございました。以前に共演したブルースハープの西村ヒロ氏、三越劇場で共演の高橋香衣氏、歌人・辰巳泰子氏も。また初めて一葉作品に触られた方も多く、20代の青年の感想は、きっと天上の一葉さんも喜んでおいででは……と。
今週の一枚は2005年~2012年のマコ通信の編集を担当してくださった吉田善穂氏の新刊「親子で作って遊ぼう」
昔から伝わる〝遊び〟に込められた教えや面白さが溢れる内容で、子どもの教育に役立ててほしいとの願いで作られた御本。ぜひ、読んでくださいね。

2016年11月22日

明日は、一葉さんのご命日。一葉忌ライブの当日です。主人公・美登利は、お祭りの日に横町組の乱暴者の長吉に額に草履を投げられ、「女郎め、姉の跡継ぎの乞食め」と罵られ、学校で気になっていた龍華寺の藤本信如が、後ろ盾と聞かされ、美登利は学校に行くことを辞めました。けれど姉の繁盛を願う朝参りに出かけた時、表町組の大将・田中屋の正太郎の家で両親がいない彼の寂しさを知るのです。大鳥神社のお祭りの日、初々しき大島田を結い上げ京人形のような美しい美登利と正太郎が連れだっていた処を「お仲が宜しう御座います」と声かけられ、恥ずかしさに小走りにで家に帰り、それきり誰とも遊ばなくなりました。そして、ある雨の日……続きはライブ会場で!!

2016年11月15日

今日は七五三。千歳飴の袋を持って両親とお参りに行った日のことを思い出します。あれからずいぶんの時が流れて…。
今日は、子ども達を一歩離れたところから見ている大人のやさしさが溢れる「筆やのおばさん」の店に出入りする「たけくらべ」の子ども達を紹介します。大黒屋(遊郭の屋号)の美登利、質屋と高利貸しを兼用している田中屋の息子・正太郎(表町組の子ども大将)、鳶職の跡取り息子で乱暴者と評判の長吉(横町組の子ども大将)、長吉に頼まれて横町組に入った龍華寺の住職の息子・信如、どちらの組から呼ばれても嫌とは言えない義理ある立場の三五郎。みんな魅力的な子ども達です。お申し込みお待ちしています。

2016年11月8日

今週も「たけくらべ」のお話。この作品はとても長いので、ライブでは聞きやすい形に構成しました。前半は、子ども達のたまり場でもある「筆や」の小母さんが主人公、後半は、こども達の女王様的存在の美登利が主人公です。「美登利」は、紀州の生まれで、原文では「色白に鼻筋とほりて、口もとは小さからねど締りたれば醜くからず、一つ一つに取たてゝは、美人の鑑に遠けれど、物いふ声の細く清しき、人を見る目の愛敬あふれて、身のこなしの活々したるは快き物」と表現されています。姉は、吉原の大黒屋の花魁・大巻太夫。両親と共に吉原で暮らしています。私立の育英舎に通い、同じ学校の龍華寺の息子・藤本信如のことが気になっているのです。

2016年11月1日

今月は、一葉忌ライブの月です。例年通り高円寺・中通り商店街の「唐変木」で一葉さんを偲んで語ります。今年の作品は「たけくらべ」。明治28年1月~29年1月まで断続的に文学界に連載された後、明治29年「文芸倶楽部4月号」に一括掲載。その折、森鴎外の目に留まり、鴎外に絶賛され、一葉さんの地位と名声が高まった作品です。過去には国語の教科書にも掲載されましたので、書き出しの「廻れば大門の見返り柳、いと長けれど…」を懐かしく思い出される方も多いと思います。

この作品は、一葉さんが下谷龍泉寺で駄菓子屋を開いていた時の観察によるもので、吉原という特殊な街に暮らす子ども達のお話です。お問い合わせ欄からのお申し込みお待ちいたしております

2016年10月25日

「今週末は、ハロウィンなのでこんなの作ってみました。笑ってください」と伊藤信江さんから、いただきましたカービング。私だけで楽しんではもったいないと、今週の一枚にいたしました。
彼女とは、何気ない一言がきっかけでした。そして、私の舞台タイトルをイメージした作品を公演の度に毎回お送りくださり、ロビーに飾らせていただいておりますので、ご覧くださった方も多いと存じます。カービングの発祥は、タイのスコータイ王朝の時代の儀式で、果物に装飾的な彫刻を施したのが始まりと言われ、タイでは伝統的な文化の一つだそうです。和食の飾り切りのリンゴの兎やウインナーの蛸もカービングの一種かな?と、母が作ってくれたお弁当を思い出します。

2016年10月18日

三越劇場公演二日目「十三夜」。主人公のお関は、両親に七年間の結婚生活の苦悩を打ち明け離婚を願い出ますが、父親の許しは得られず、「それでは離縁をといふたも我まゝで御座りました。(中略)ただ目の前の苦をのがれたとて、何うなる物で御座んせう、ほんに私さへ死んだ氣にならば、三方四方波風たゝず(中略)今宵限り関は なくなって、魂一つが あの子の身を守るのと思ひますれば、夫の辛くあたる位、百年も辛抱出来さうな事、お父樣、お母樣、今夜のことはこれ限り。帰りまするからは、私は原田の妻なり。夫を誹るはすみませぬほどに、もう何も言ひませぬ、私の身體は今夜をはじめに勇のものだと思ひまして、彼の人の思ふまゝに何となりして貰ひましょ…」と、夫の許に帰る覚悟を決めるシーンです。

2016年10月11日

今週の一枚は、三越劇場公演一日目「にごりえ」の幕切れ。
夫・源七の棺(さし担ぎ)と酌婦・お力の棺(駕)が新開の町を出ていく様子を深い悲しみと苦しみで見送る「お初」。
原文では「魂祭り過ぎて幾日、まだ盆提灯のかげ薄淋しき頃、新開の町を出し棺二つあり。
一つは駕にて一つはさし担ぎにて駕は菊の井の隠居処よりしのびやかに出ぬ。大路に見る人のひそめくを聞けば……諸説みだれて取止めたる事なけれど、(人々の噂はあれこれで、はっきりとしたことはわからないが)恨は長し、人魂か何かしらず、筋を引く光り物の、お寺の山といふ小高き處より、折ふし飛べるをみしものありと伝えぬ」のシーンです。

2016年10月4日

今週の一枚も、三越劇場公演一日目「にごりえ」から。
酌婦「お力」が、恋する人を待ち、着物を着替えている時の台詞。

「結城朝之助さま。今宵はおいでになろうか。自らは道楽ものと名のれども、実直なる処、折々に見えて、私も何処となく懐かしく思ふかして、三日見えねば、文をやるほどになりし…あの雨の日を初めに、一週には、二三度の通ひ路をしてくださる、妻子なし、遊ぶに屈強なる年頃。男振はよし気前はよし。今にあの方は出世をなさるに相違ない。その時は私の事を、皆が奥様とでもいふのであらうか…」と、かすかな望みを抱くお力の心の言葉を、表現しているシーンです。

2016年9月27日

今週の一枚は、三越劇場公演一日目「にごりえ」の酌婦「お力」。「寒中、親子三人ながら古裕衣で……味噌こし下げて端たのお錢を手に握つて、米屋の門までは嬉しく驅けつけたれど、歸りには寒さの身にしみて手も足も龜かみたれば、五六軒隔てし溝板の上の氷にすべり、足溜りなく轉ける機會に手の物を取落して、一枚はづれし溝板のひまよりざらざらとこぼれ入れば、下は行水きたなき溝泥なり、幾度も覗いては見たれど是れをば何として拾はれませう、其時私は七つであつたれど家の内の樣子、父母の心をも知れてあるにお米は途中で落しましたと空の味噌こしさげて家には歸られず、立てしばらく泣いて居たれど……あの時近處に川なり池なりあらうなら私は定し身を投げて仕舞ひましたろ」と、両親との貧乏のどん底生活を語るシーンです。

2016年9月21日

今週の一枚は、三越劇場公演一日目の「にごりえ」のエンディングの写真です。舞台上に居るのは、酌婦「お力」と、お力に惚れ込んだ「源七」が死体で見つかったことを知った源七の女房「お初」。一葉の原文では、「魂祭(たままつり)過ぎて幾日、まだ盆提燈のかげ薄淋しき頃、新開の町を出し棺二つあり、一つは駕にて一つはさし擔ぎにて、駕は菊の井の隠居所よりしのびやかに出ぬ。大路に見る人のひそめくを聞けば……諸説(しょせつ)みだれて取止めたる事なけれど、恨は長し人魂(ひとだま)か何かしらず、筋を引く光り物のお寺の山といふ小高き處より、折ふし飛べるを見し者ありと傳へぬ」のシーンです。

2016年9月13日

今週の一枚は、駅までの道に咲き始めていた「彼岸花・曼珠沙華」。この花は、花が咲いている時は葉っぱがなく、花と葉っぱを一緒に見ることが出来ないことから「葉見ず花見ず」と呼ばれ、昔の人は「死人花」「地獄花」と呼ぶことも…。毒を持っていることも合わさり別名は、1,000以上もあるとのこと。
色によって花言葉も様々です。白色は「思うはあなた一人」 。黄色は「深い思いやりの心」 。赤色は「また会う日を楽しみに」。
今年の三越劇場「樋口一葉代表作3作品3日連続公演」も終わり、11月23日(祝)の一葉忌ライブの作品の事を様々に……また、皆さまにお会いできますことを楽しみに!いたしております。

2016年9月6日

一葉没後120年記念三越劇場「樋口一葉代表作3作品3日連続公演」は、お陰さまで無事に幕を下ろすことが出来ました。お心にかけてくださった皆様、ご観劇くださった皆様に心底より御礼申します。
また、ロビーいっぱいのお花や、心温まる頂き物の数々を頂戴いたしまして、重ねて御礼申します。一葉さんのような…私のような…スイカのカービングは、とても珍しいものですので今週の一枚にさせていただきました。
これまで、どなたもなさったことのない企画公演を終え、終演後に絶大な拍手をいただき、様々なご感想も頂戴いたしまして感謝でいっぱいでございます。

ありがとうございました。

2016年8月23日

今週の一枚は、朝日新聞の東京シルエットに掲載されました「お力」です。千代田区内幸町ホールで一葉さんのお誕生を祝う「にごりえ」公演の時でした。切り絵作家・成田一徹氏の作品で、新聞をご覧になった皆さんからお便りを沢山いただきました。このホールは、明治時代に政府の官舎でして、その官舎で樋口なつ(一葉さんの本名)が産声を上げたのがご縁で、数年公演させていただきました。
その後、作家・樋口一葉の誕生を祝って処女作「闇桜」脱稿日の2月14日に三越劇場での公演をスタートさせたのです。
一葉作品を手掛け始めて19年。一葉さん没後120年の年、3作品3日連続公演をご覧いただけますこと感謝でいっぱいです。三越劇場公演のお申し込みをお待ちいたしております。

2016年8月16日

今週の一枚は、三越劇場「樋口一葉没後120年記念公演」三日目『一葉日記そして大つごもり』でお囃子を担当してくださる高橋香衣(たかはし かえ)氏。
幼少よりピアノ、ヴァイオリンの手ほどきを受けられ、日本大学芸術学部音楽学科作曲コース卒業後、2004年NHK邦楽技能者育成会50期に入学されています。第1回「世田谷区芸術アワード”飛翔”」音楽部門で受賞された方で、魅力的な数々の音を生みだしてくださいます。歌舞伎囃子を堅田喜三久師(人間国宝)、堅田新十郎師、堅田喜久祐師に指導を受け、長唄三味線を杵屋五三吉師、杵屋五吉郎師に指導を受けられています。
9月4日公演のお申し込みをお待ちいたしております。

2016年8月9日

今週の一枚は、三越劇場「樋口一葉没後120年記念公演」二日目『一葉の母そして十三夜』で浄瑠璃を語ってくださる常磐津和英太夫(ときわず わえいだゆう)氏。幼少より五代目常磐津和佐太夫に師事し、平成二年(1990)より歌舞伎公演に出演。伝統藝能の研究及び補綴復活(国立劇場委員)や創作に携わり、渋谷区伝承ホール寺子屋プロデューサーとして、同区の文化施策を後援している方です。メキシコ大学院大学客員教授等を経て、現在早稲田大学演劇博物館招聘研究員。聖学院大学・宇都宮大学講師でもあり、先日放映されたNHK「にっぽんの芸能・團菊祭」で、浄瑠璃を語る姿をご覧になった方も多いと思います。9月3日公演のお申し込みをお待ちいたしております。

2016年8月2日

今週の一枚は、三越劇場「樋口一葉没後120年記念公演」二日目『一葉の母そして十三夜』の常磐津菊与志郎(ときわず きくよしろう)氏。2月の「ちとしゃん亭ライブ」では、浄瑠璃も語っていただきましたが、今回は、お三味線を担当していただきます。氏は、2013年度財団法人清栄会奨励賞も受賞され、歌舞伎公演はもとより、日本舞踊公演、パントマイムや舞踏、京劇、現代演劇との共演などにも積極な方で、NHK伝統芸能番組(テレビ、ラジオ)テレビ朝日「題名のない音楽会」にも出演されています。先日放映されたNHK「にっぽんの芸能」では人間国宝・常磐津英寿氏の隣で、三味線を演奏されていた姿をご覧になった方も多いと思います。9月3日公演のお申し込みをお待ちいたしております。

2016年7月26日

今週の一枚は、三越劇場「樋口一葉没後120年記念公演」第一日目「にごりえ」の音楽構成・尺八演奏の本間豊堂(ほんま とよたか)氏の着物姿です。平成26年の『十三夜と一葉日記』に続き今回は『にごりえ』にご参加いただきます。
一葉作品の中で最も奥行きの深い小説と言われる『にごりえ』は、亡き人を偲ぶ盂蘭盆前後の物語。小石川の新開地で男性が遊ぶ銘酒屋「菊の井」の酌婦「お力」と、このお力に心惹かれ全財産を失った源七の女房「お初」の二役を奥山が演じます。そして、本間氏の尺八の音が演じる源七、銘酒やの客(結城朝之助)、お初の息子(太吉)との会話空間は「奥山眞佐子ひとり芝居」ならではのものです。 お申し込みをお待ちいたしております。

2016年7月19日

蝉が鳴き、皮膚が刺されるような暑い陽射が…。今週の一枚は、9月の三越劇場「樋口一葉没後120年記念公演」の構成・演出の鈴木龍男氏が演出する「龍の子太郎」のチラシです。この作品の原作者・松谷みよ子氏は、1956年民話探訪の旅で出会った「小泉小太郎」に心をとらえられた……とコメントされています。大田区区民プラザで7月27日、28日に公演されますのでお出かけください。私も伺いますから気がつかれたらお声をかけてくださいね。
また今日お伝えしなければならないのは、Facebookの件です。パソコン契約の変更に伴い長い間対処できずにおりましたが、やっと再開の運びになりました。これまでお便りをくださった方にお返事できずに申し訳ありませんでした。お詫び申します。

2016年7月12日

一葉さんが住んでいた東京文京区では今週『お盆』の法要が行われます。彼女の作品「にごりえ」の中で「今日は盆の16日。お閻魔様(えんまさま)へのお参りに、親子共々連れ立って歩いた想い出さえなけれども、私とても母の乳房にすがりし頃はあり…」という台詞を発する時、いつも胸が締め付けられる思いです。
71年前の7月7日甲府空襲の際に伯母が19歳の若さで命を失いました。93歳になる母は今も空襲の日のことを夢にみては妹の名を叫ぶことがあります。31年前の7月10日には私の最愛の父が旅立ちました。そして4年前の同じ日、私は恩師・山田五十鈴先生のご遺体と共に車に乗りました。お盆は祖先の霊を供養させていただきながら、自分の命が生かされていることに感謝する大切な時だと感じます。

2016年7月5日

今月1日の桜木町での樋口一葉没後120年記念 in神奈川「にごりえ」公演は、おかげさまで補助席を出すほどの皆様におこしいただきました。お出かけくださいました皆様、お心にかけてくださいました皆様、ありがとうございました。
今回は一葉作品に初めて出会われた方も、ひとり芝居を初めてご覧になった方も多く、帰りがけに来年の横浜公演も楽しみに…とお声をかけてもいただき、9月公演のご予約も頂戴いたしましてありがとうございました。皆様のご期待に添えますよう三越劇場「樋口一葉代表作3作品」連続公演も、より良き作品にと精進いたします。9月2日~4日は三越劇場で、お待ちいたしております。

2016年6月28日

いよいよ今週の金曜日、桜木町・紅葉坂を上がった処の多目的プラザで樋口一葉没後120年記念 in横浜「にごりえ」公演を迎えます。この作品で私が演じる正反対の暮らし向きの二人の女性を描いた時、一葉さんは23歳でした。
前世からの因縁、運命、自分の生まれや職業を嫌いながら「行かれるものなら このままに 唐天ぢくの果てまでも行ってしまいたい。ああ、嫌だ嫌だ!」と言い放ち、けれど自分の運命を受け入れようと「仕方が無い。やっぱり私も丸木橋を渡らずばなるまい…」と覚悟してもなお、情けなくて悲しくて……それでも生き続けようともがく姿の美しさを皆さんの心にお届けできればと稽古も大詰めです。

2016年6月21日

来月1日に桜木町の紅葉坂・青少年ホール・多目的プラザで行う「にごりえ」の舞台は、マグカルフライデー参加公演で、『神奈川県立青少年センター』『神奈川県演劇連盟』『いちまるよん』との共催での開催です。
5千円札の肖像の人・樋口一葉が小説家であることさえ知らない高校生もいるということで高校生以下の料金は500円の設定といたしました。お子様、或はお孫さんとお出かけいただけたら…なお、幸いと存じます。
今週の一枚は、本公演の衣装デザイン担当の岡田幸子さんの作品です。着物のさまざまな着方を提案さって、「ユザワヤ創作大賞」を受賞した縦横自在の摩訶不思議なアイデア衣装です。

2016年6月14日

私が「おとなってなに?」をテーマに子ども達の言葉を構成した作品を上演していた9年間、ロサンゼルス、バングラデシュ、スリランカといろんな国の子供たちと出会ってきました。10周年記念公演は、第二次世界大戦中の子供達のことをと…アウシュヴッツ収容所、テレジン収容所を訪れました。そこは、想像をはるかに超えた悲惨な処で、そのショックで身も心も震え、帰国後は何も出来なくなって…大変な状態でした。
今週の1枚は、朝日新聞出版発行の戦争と平和を見つめる絵本 わたしの「やめて」の表紙です。文は自由と平和のための京大有志の会、絵は塚本やすし。あの恐ろしい収容所で亡くなった子ども達の祈りが聞こえて来るような絵本です。ぜひ、読んでみてください。

2016年6月7日

日比谷図書館で開催された「演劇への入り口講座・演劇界のレジェンド~お堀端に咲く東宝演劇~」に伺ってきました。講師の北村文典氏(演出家)は、私の初舞台・芸術座「たぬき」から数えて30年以上もの長きにわたり教えをいただいている方です。お話の中で恩師・山田五十鈴が愛した「生きることは ひとすじがよし 寒椿」の言葉も披露され、先生の京都の家を思い出して胸が熱くなりました。先生の才能には全く及ばない私ですが、歩みを止めることなく……、9月2日~4日の三越劇場公演で3日間 3作品に挑みます。それに先立ち7月1日の横浜公演は髪も衣裳も簡略化して演技だけで樋口一葉「にごりえ」の世界を表現することに挑みます。ぜひお出かけくださいませ。

2016年5月31日

萩原朔太郎の生誕130年の特別展「マボロシヲミルヒト」を訪れた友人から図録を頂きました。これには朔太郎の自筆の数々の原稿や葉書が掲載されていました。その時の心が伝わるような書き文字、とくに詩稿「恋を恋するひと」の文字には、身が震えました。
…………
わたしは娘たちのするように
こころもち くびをかしげて、
あたらしい白樺の幹に接吻した
くちびるに ばらいろの
べにを ぬって、
まっしろの 高い樹木に
すがりついた。
…………
朔太郎の自筆の文字が醸し出す臨場感、その言葉の羽ばたき…。7月10日迄の開催ですので、私もマボロシヲミニイキタイと思っております。

2016年5月24日

あっという間に5月も下旬。緑が輝き、鳥のさえずりが心地よい季節になりました。 
平成25年6月に相鉄本多劇場公演を行ったのを最後に、本多劇場が〆たのを境に、横浜公演をお休みいたしておりましたが、今回「神奈川県立青少年センター」「神奈川県演劇連盟」の共催、「いちまるよん」「マグカルフェスティバル実行委員会」主催で、桜木町・紅葉坂の青少年ホール・多目的プラザで、樋口一葉没後120年記念「にごりえ」公演を行う運びになりました。 
そして本日は、チケット販売開始日です。今回の横浜公演ご観劇の方には、オリジナル手ぬぐいのプレゼントもございます。数に限りがございますので、お早めにお申し込みください。

2016年5月17日

見た目も味も上品な内藤とうがらしをご存知ですか?江戸時代、内藤町(現・新宿)のお殿様のさまだった信濃高遠藩内藤家の下屋敷の敷地(現・新宿御苑)から始まり、明治通りを真っ赤に染めたと言われるほど人気があった「内藤とうがらし」 。
5月18日~22日大久保駅南口駅前で、百人町5丁目町会主催、内藤とうがらしプロジェクト共催《江戸時代の新宿にまつわる物語を楽しみながら、一度は絶滅した古代種とうがらしをみんなで育てて復活させよう!プロジェクト》が開催され、苗が販売されます。22日12時からは「新宿の歴史と内藤とがらし」の手作り紙芝居があるそうです。お楽しみにお出かけください。

2016年5月10日

ゴールデンウイークは、いかがお過ごしでしたか?震災のことを考えると……という方も多かったのではないでしょうか。
私は、モーリのクリエイションクラブ展《神々のマスク》に参加して、《一葉の神》と題するマスクを制作販売しました。この会は、銀座・枝香庵(えこうあん)で毎年開催され、売上金の全てを東北への支援とする活動です。100点余りの個性豊かなマスクが展示されているのをご覧いただきたかったのですが…先週は、更新できませんでしたので、終わってからのご報告になってしまいました。ごめんなさい。今週の枝香庵は、別なグループがチャリティー展を行っています。銀座にお出かけの際は覗いてみてください。

2016年4月26日

先週は、ご本人やご両親が山梨生まれで横浜にお住いの方々の「横浜山梨県人会春の集い」に出席して「一葉さんの手紙の朗読」をお聞きいただきました。その後、私たちが親しんでいる【アンデルセン童話全集】を翻訳された言語学者の矢崎源九郎氏のこと、東京タワーの設計者で【耐震構造の父】と評される内藤多中氏のこと、一葉さん肖像の五千円札の裏の絵「燕子花図屏風・尾形光琳筆」などの収集品が展示されている【根津美術館】をつくられた根津嘉一郎氏のこと、【鉄道王】とも呼ばれた雨宮敬次郎NPO法人のことなど御身内の方々から沢山のお話を伺いまして感動したり驚いたりの豊かな時を過ごさせていただきました。

2016年4月19日

地震で不安な日々を過ごされていらっしゃる皆様へのお見舞いの気持ちを込めて、今週の一枚は「一葉桜」。お花ライブ「樋口一葉の初恋」朗読の後に例年通り新宿御苑を散策した折、朝倉氏が撮影してくださいました。……地震が静まって皆様に安心と笑顔が戻る日が一日も早く来るように!とお祈りいたしております。
その少し前には「漱石ジャムを舐める」著者・河内一郎氏のお誘いで、山梨ことば指導を担当しました「花子とアン」の原案「アンのゆりかご」著者・村岡理恵氏とそのお姉様(村岡花子氏のお孫さん)もご一緒に、神奈川近代文学館特別展「100年目に出会う夏目漱石」に伺い、漱石の足跡をたどり、「文学論」の原型となった英国留学中のメモにも触れる機会もいただきました。

2016年4月12日

30年来の友人、歌人福島泰樹氏の108人の友との交友録「追憶の風景」出版パーティーに出席して来ました。懐かしい立松和平氏の奥様にもお会いしたり、新しい縁をいただいたり……泰樹氏の「死者は死んでいないのです」の言葉が、胸に響いた会でした。今週の一枚は、その本の表紙です。また、先週ご紹介の「三山ひろし奮闘公演「カルテット忠臣蔵+1」は、4人だけの忠臣蔵の展開に驚き、三山ひろし氏の唄にも感動し、「北の大地の詩」は、存在する全てのものに尊い命があることが魅力的に表現されていて潤いある舞台でした。今週14日には先日ご案内しました東中野ポレポレ座で上演中「桜の木の下」14時の回のトークイベントに出演します。まだ、ご覧になっていない方は、是非お出かけください。

2016年4月5日

今週は、「樋口一葉の世界・奥山眞佐子ひとり芝居」の演出を担当してくださっている鈴木龍男氏の演出作品のご紹介です。チラシは「北の大地の詩」4月7日初日、アイヌ民族の神謡をもとにしたもので、自然のあらゆるものを大切にしてきたアイヌの人々の世界観が古式舞踊やウポポ(唄)を交えて描き出され、人間と自然の共生を描いた芝居で、脚本も鈴木龍男氏です。
彼の活動は幅広く、4月6日初日の三越劇場「三山ひろし奮闘公演『カルテット忠臣蔵+1』」も演出しています。こちらは邦楽の生演奏による爆笑必死!の4人だけの忠臣蔵。両作品とも、きっと楽しんでいただけると存じます。

2016年3月29日

今年の樋口一葉さんのお誕生を祝う会も、皆さんに喜んでいただける会となり、一葉さんの母親の実家の古屋家の方、その菩提寺の法正寺さんにもお出かけいただき嬉しい限りです。
4月16日の「お花見ライブ」は公演予定欄でご案内する前に早々に満席となりました。これからお申し込みを考えていらした皆様ごめんなさい。
今週の一枚「桜の樹の下」は、JR東中野のポレポレ座で4月2日から公開されるドキュメント映画です。監督の田中圭さんとは、この撮影で偶然お会いしました。20代の彼女が3年間、高齢者の深いところに隠されている言葉を大切に紡いで仕上げた「生きる」ということを爽やかに感じられる作品です。ぜひ、ご覧になってください。

2016年3月22日

甲府での公演は、満席の皆様に喜んでいただける舞台となりました。お心にかけてくださった皆様、ご観劇くださった皆様に御礼申します。また、残念ながら、今回ご入場できなかった皆様には誠に申し訳なくお詫びいたします。
 桜の開花宣言もあり、窓の外では鶯が気持ちよさそうに鳴いています。これからは、外に出るのも楽しい季節ですね。26日は恒例となりました樋口一葉さんのお誕生を祝う朗読会です。一葉さんのご両親の生まれた甲州市塩山で半井桃水と一葉さんとのあれこれを構成してパーカッショニスト・MIZとのコラボでお楽しみいただきます。常泉寺さん(0553-33-4948)にお電話なさってお申し込みください。

2016年3月15日

五年前の震災の日、私は舞台稽古の最中でした。ちょっとふらっとしたと思ったら、舞台の上につられている照明が大きく揺れ始めて、ガチャガチャカチカチと劇場中に響いて地震!!ドキドキしました。ハラハラしました。けれど被害はなく翌日の公演を行うかどうかを検討したあの日のことを思い出します。
今週は山梨県甲府市市民会館芸術ホールで「奥山眞佐子ひとり芝居・大つごもりと一葉の母」公演を行えることに感謝して舞台を務めたいと思います。甲府市教育委員会主催の公演ですが、県外の方でもご覧いただけます。甲府市役所生涯学習文化課芸術係(055-223-7324)にお申し込みください。劇場でお待ちいたしております。

2016年3月8日

新宿教室の生徒さんの発表会は、追加席を出すほど賑わいの中、盛会で幕を閉じました。ご声援ありがとうございました。
来年の発表会に向けて生徒さんの気持ちも盛り上がっております。新宿教室の稽古は、火曜日14時をベースにいたしております。一回だけの参加もできますので、お問い合せください。
19日(土)は、山梨県甲府市市民会館芸術ホールで「奥山眞佐子ひとり芝居」がございます。作品は「大つごもりと一葉の母」。甲府市教育委員会主催の公演ですが、県外の方でもご覧いただけます。甲府市役所生涯学習文化課芸術係(055-223-7324)にお電話なさって、お申し込みください。無料でご観劇いただけます。

2016年3月1日

今日から雛祭りの3月ですね。暖かい日が続き、お花も咲いて気持ちが浮き立つ季節。
今週の一枚は、新宿教室の生徒さんの発表会のお知らせです。3月5日(土)14時、JR新宿駅近くの「無何有」で行います。入場は無料です。
これまでは、江戸東京たてもの園の古民家で笛のグループとの合同公演、単独で創作劇を中劇場で公演するなど……その時々で、皆さんと話し合いながら続けております。今回は朗読でまとめました。とはいえ、ちょっと面白い構成です。また、お聞きいただいた後は、ゆっくりおしゃべりの花を咲かせていただけるように…と、お茶の用意もございます。お出かけをお待ちいたしております。

2016年2月23日

樋口一葉没後120年記念公演の第二弾は3月19日(土)。甲府市教員委員会主催で行う「ひとり芝居・大つごもりと一葉の母」お囃子の高橋香衣さんとの共演で、甲府市総合市民会館芸術ホールで行います。甲府市役所生涯学習文化課芸術係にお電話していただくと(055-223-7324)無料でご観劇いただけます。お近くの方はもとより県外の方でも大丈夫だそうです。
第三弾は、一葉さんのご両親の故郷・山梨県甲州市塩山・常泉寺で行う「樋口一葉のお誕生を祝う会」。ここでは一葉さんと半井桃水との出会いとお付き合いの様子を、「一葉日記」から抜粋してお聞きいただきます。公演日は3月26日(土)、こちらは、パーカッショニスト・ MIZさんとのコラボです。お楽しみになさってください。

2016年2月16日

寒暖の差が激しく体調管理が難しい毎日ですね。三味線・かとう『ちとしゃん亭』でのライブ当日は、春一番がふいた温かな日、会場に溢れるほどの皆様に樋口一葉の世界を楽しんでいただくことが出来ました。
今年最初の公演が大入り満員となりましたこと、とても嬉しいです。お出かけくださった皆様、お心にかけてくださった皆様、ありがとうございました。
27日には、コミュニケーション講座「舞台女優から学ぶ自己表現」の講師として、千葉県白井市に参ります。今回初めての参加者の皆さん、以前に演劇指導をした皆さんにも、お会い出来るのが楽しみです。

2016年2月9日

今週の日曜日は、三味線・かとうの2階『ちとしゃん亭』で行う初めてのライブです。交通機関は、都電荒川線と舎人ライナー。舎人(とねり)ライナーの場合は、日暮里から6分程の『熊野前』で降りるのですが、モノレールのような、ジェットコースターのようなこの乗り物は自動運転。普通でしたら運転手さんがいるシートに座って車窓風景を楽しめるという魅力的な特典があります。都電荒川線を利用する時は、JR大塚駅から、のんびりのんびりと街並みを楽しみながら30分程ゆられて、『東尾久三丁目』駅で降りるのですが、両駅の間にある『ちとちゃん亭』まで、どちらの駅からも歩いて2、3分位。楽しい日曜日になると思います。お出でをお待ちしています。

2016年2月2日

今週は、ノーベル医学・生理学賞を受賞された大村智氏との一枚です。少ないお時間でしたが、親しくお話くださいました氏に感謝と感動でいっぱいです。
先週の一枚(明治29年7月18日に小原氏に送った一葉さんの手紙)は、9月公演の三越劇場ロビーでご覧いただけるように準備いたしております。私の芝居共々、お楽しみになさってください。

また、「お問い合わせ欄」から頂戴いたしましたメールに「文字化け」で判読できないものがあり、お返事が出せない方がいらっしゃいます。原因は調査中ですが、もし14日公演「十三夜」のお申し込みの方でしたら、お手数ですが、三味線かとうに、再度、お送りいただきたく存じます。よろしくお願いいたします。

2016年1月26日

樋口一葉没後120年の年初めの月に、一葉さんが明治29年7月18日に小原氏に送った手紙に対面してまいりました。小原家の居間でこの手に触れた時の感動と喜びは、言葉に言い尽くすことが出来ません。
今週の一枚は、手紙の最後の「なつ 小原様」です。(一葉さんの亡くなる4カ月ほど前のもの)彼女との時を超えての出会い……、この喜びを私一人のものにしたのでは申し訳ないので、今年9月の三越劇場公演のロビーで皆様にご覧いただけますようにと……。
今年の公演第一弾「十三夜」は、常磐津菊与志郎氏との息もぴったり。懐かしい都電に乗ってお出かけください。お問い合わせ欄からのお申し込みをお待ちいたしております。

2016年1月19日

今週のご紹介は、俳優座劇場で行われる「勲章の川」。公演される劇団・東京芸術座と私が出会ったのは1975年。小林多喜二の小説を舞台化した「蟹工船」でした。漁獲した蟹を船上で缶詰めにする工場を備えている大きな船の中で繰り広げられる人間模様は壮絶なもので、特定な主人公にスポットを当てるのではなく、船で働く一人ひとりの思いが描き出されていました。
今回の作品は、1945年の秋田県で起こった【花岡事件】がテーマです。日常生活の中では知ることが出来ない過去の事件を体現することは舞台でしか出来ない事。お時間がお許しの方は、お出かけ頂きたいと存じます。

2016年1月12日

今週の一枚は、皆さんの無病息災を祈って『どんど焼き』の写真にいたしました。
私の年初めは、明治29年7月18日の一葉日記にあります「小原より『霜夜の月』という37,8枚の物送られしなり。……末に『原稿の売り口取りもち給われ』という事あり。『何かはこの男、かばかりの文おこすよしあらんや。いとあさましき事を』と、心いられするままに腹立てばたてよ の文 書きてやる」
この手紙の持ち主に出会ったのです。彼をご紹介くださったのは『ゴダイゴ』のミッキー吉野さん、ミッキーさんをご紹介くださったのは、『あぶら屋』のオイルさんご夫妻。不思議なご縁の幸運をいただき感謝でいっぱいの年初めです。

2016年1月5日

明けましておめでとうございます。旧年中は応援いただきまして誠にありがとうございました。2016年の幕開きは、鎌倉からみた美しい富士の姿です。
今年は、一葉さんが亡くなって120年目の節目の年にあたりますので、公演数を増やし彼女の魅力を、より多くの皆さんにお伝えできるように頑張りたいと存じます。
舞台の幕開けは19歳の一葉さんが処女作「闇桜」を脱稿した2月14日(日)を選びました。常磐津菊与志郎氏とのジョイントで、彼女の代表作「十三夜」を、準備いたしておりますので、お楽しみになさってください。 皆様に笑顔が溢れる一年になりますように!

2015年12月29日

今日は、羊年の締めくくりとなる日々雑感です。今年も毎週お読みいただきましてありがとうございました。この365日を皆さんは、どんなふうに過ごされましたか? 私は例年以上に講演会の依頼をいただき、舞台も好評で新しい方々との出会いも重なりました。ご声援いただきまして誠にありがとうございました。2016年は、一葉さんの没後120年となるメモリアルイヤーですので、ますます頑張りたいと存じます。どうぞよろしくお願いいたします。
毎火曜日更新のこのページは、1月5日が初回となります。来る申年が、皆様に笑顔が溢れ、喜びが重なる年になりますようにと、お祈りいたします。

2015年12月22日

今週はクリスマスの週。街の飾りをみると、なんとなくウキウキしますね。皆さんは、どんな計画をなさっていますか?先週ご案内の「あの夏の絵」は大入りで幕を下ろしました。ありがとうございました。
一葉さん21歳の明治25年12月24日の日記には、年の暮れの悩みが書かれていました。「今年も師走の24日になりぬ……此月初めに三枝君より借りたる金も残り少なにて、奥田の借金の利息を払えば、手元は無一文になりぬべし。餅は何としてつくべき、家賃は何とせん、歳暮の進物は何とせん。「暁月夜」の原稿料もいまだ手に入らず、他に一銭の入金の当もなきを、今日は稽古納めとて小石川に福引の催し、いと心苦し……」

2015年12月15日

この時期は、忘年会で皆さんと今年を振り返る楽しい時間を過ごせますが、飲み過ぎ食べ過ぎには、くれぐれもご注意なさってくださいね。
今週のご案内は「あの夏の絵」友人の福山啓子さんが、広島市立基町高校創造表現科の生徒による原爆被害者の証言を絵に描く活動を知って、その迫力に満ちた作品をみて、被爆者に向き合うその姿勢の真摯さに胸を打たれたことから、ぜひ劇化したいと思われて何度も広島に足を運び、高校生たちや指導の先生のお話を伺って、戦争の記憶の継承の一つの形としての作品を書かれて演出なさった作品です。
暮のお忙しい時間ではありますが、足をお運びければ幸いです。

2015年12月8日

今年最後の朗読会は、本郷三丁目の画廊で行いました。私が演劇の世界に入った時からの友人の集まりで「花子とアン」のこと、一葉さんのお話や日記や手紙などを、輪になって聞いていただきました。このようなスタイルで朗読するのは初めてでしたが、アットホームな素敵な会となりました。
先日、ご案内いたしました「樹の祭り」は韓国、中国、日本の昔話が綴られているだけあって舞台でも観客席にも三か国語が溢れて感動的な空間でした。また別な友人の会では、大川悦生作「おかあさんの木」の朗読を聞き、主人公の母親の悲しみに胸を打たれ、「戦争は嫌だ!絶対嫌だ!」と心の中で叫びながら涙しました。

2015年12月1日

水木しげるさんが死去されたことを知りました。「妖怪」という目に見えないものを感じる力、想像する力を教えて頂いたことに感謝しています。ご冥福をお祈りいたします。
先週はフットバック世界大会で初優勝した石田太志さんのお話を伺い、その技も見せていただきました。フットバックとは、1972年、米国の医師が膝の手術をした患者にリハビリのために「足でお手玉のように遊んでみてはどうか」と勧めたのがきっかけで誕生したそうです。5センチほどの小さな球(バッグ)を両足で扱いサッカーのリフティングのように技を披露するもので、平安時代に流行した「蹴鞠」に似ています。バックは、蹴鞠より小さく、ポケットに入るので、どこでも楽しめそうですよ……。

2015年11月25日

23日の一葉さんのご命日には文京区・法眞寺での法要に出席して、一葉さんへの私の思いをお話させていただいてまいりました。童話作家・脚本家の山崎陽子氏のお話、幸田弘子氏の朗読もありました。
午後は高円寺に移動して一葉さんを偲ぶ「一葉忌ライブ」を行いました。名古屋から駆けつけてくださった方、一葉さんのお墓の町内会の方もお出かけくださいまして、しっとりと雨の降る中、素敵な日になりました。
今週の一枚は、私の舞台の構成・演出を担当してくださっている鈴木龍男氏の演出「樹の祭り」です。中国と韓国と日本を神話や伝説でつなぐ新しい出会いになる作品だそうです。私は3日に伺う予定です。

2015年11月17日

来週の23日(一葉さんの命日)に高円寺・唐変木で朗読いたします「にごりえ」(明治28年8月)は、当時、大評判を得ました。

一葉さんの日記には、

「こぞの秋、かり初めに ものしたる《にごりえ》の噂、世にかしましゅう もてはやされて、かつは汗あゆるまで、評論などの かしましき事よ。……《女流中並ぶ者なし》など、あやしき月旦の聞こえわたれる、心ぐるしくも有るかな。しばしば思ふて、骨さむく肉ふるはるる夜半もありけり。かかるをこそは、うき世のさまといふべかりけれ。かく人々のいい騒ぐ、何かは まことの褒め言葉なるべき…虚名は一時にして消えぬべし……」

けれど、亡くなって 119年たった今の時代の人々の心を震わす物語です。お出かけください。

2015年11月10日

8日は、一葉ゆかりの法眞寺の新しいご本堂にてパーカッションMIZ氏とのジョイントで「大つごもり」を朗読してまいりました。その後の茶話会では29年前の法眞寺ご本堂で「一年一組先生あのね」を公演したことや、樋口一葉さんとのご縁など、あれこれのお話に花を咲かせて……皆様と楽しい時間も過ごさせていただきました。また、昨日は邦寿師匠の熱の溢れるひとりライブ「佐倉義民伝」を堪能してまいりました。
23日の勤労感謝の日は、一葉さんの法要(法眞寺)に出席した後、「一葉忌ライブ」を高円寺・唐変木で行います。今年は笛の福原幸三郎氏とのジョイントで「にごりえ」お聞きいただきます。小さな空間ですので、お早目にお申し込みください。

2015年11月4日

11月は芸術の秋。今週の一枚は、私の三越劇場公演・樋口一葉の世界2013「にごりえ」にもご出演いただきました杵屋邦寿師の一人ライブのチラシです。第70回文化庁芸術祭参加作品「甚兵衛渡しの段」と「新曲さんしょう太夫」の二作品の公演は、邦寿師ひとりで三味線を弾き、語り、唄い、話します。場所は、渋谷区文化総合センター大和田館内「伝承ホール」9日(月)午後7時開演、お問い合わせは doz-923@docomo.ne.jpに。
8日(日)に行う朗読会の準備に追われております私ですが、勿論、客席で鑑賞いたします。劇場でお会いできましたらお声をかけてくださいませ。

2015年10月27日

講談社野間記念館2015年秋季展「四季礼讃~夕べの彩り、夜のしじま展~」に伺いました。『夕方のうすぐらさに思わず「誰そ彼」と言ってしまうような頃を黄昏と呼ぶ……』のコメントからの順路に沿って、横山大観、鏑木清方をはじめ近代日本画家の数々の夕べと夜の作品群の中に尾竹国観(おたけ こっかん)の「七夕」がありました。笹の葉と戯れる猫が描かれていて、クスッと微笑まずにはいられない作品でした。
彼は、尾竹三兄弟の末っ子で、長男が尾竹越堂(えつどう)、次男が尾竹竹坡(ちくは)。
そして今週の一枚は、尾竹竹坡氏の娘婿である川上尉平作で、川上氏のお嬢様の許可を頂いてHPのトップにさせていただいている作品です。

2015年10月20日

色とりどりに咲くコスモスに声をかけながらの散歩が楽しい季節……コスモスの花言葉は花色によって様々ですが、「愛情」「調和」「純潔」「謙虚」「平和」「乙女の真心」。まるで「大つごもり」の主人公・お峰を表現する花のようです。
先日、この「大つごもり」を道徳の時間に取り上げた中学校の授業のことをお聞きしました。18年前は、教科書から消えそうだった樋口一葉の名前が、その作品が子どもたちに伝えられていることを、とても嬉しく思いました。そして、原文で構成した私のひとり芝居「大つごもり」を、子どもたちが観たら、どんな感想が聞けるかしら……と。

2015年10月13日

今月6日、北日本新聞社ホールで行ってまいりました「大つごもりと一葉日記」終演後の鳴りやまぬ拍手の渦に全身が包まれました時、富山県の皆様の心に樋口一葉の世界をお届けできました幸せを実感いたしました。
今週の一枚は、三越劇場で撮影したフェアリーズのメンバーとの写真です。若さみなぎる10代の若者に囲まれて明治27年の18歳役の私は気恥ずかしくもありましたが、彼女たちの感想から主人公・お峰の苦しみや悩みがストレートに届いたことを知って、嬉しく思いました。今後の公演もより多くの若者に樋口一葉作品に触れる機会を提供したいと存じます。

2015年10月6日

今年の三越劇場公演も盛会のうちに幕を下ろすことが出来ました。お出かけくださいました皆さま、お心にかけてくださいました皆さま、ありがとうございました。そして、事務所に沢山のご感想も頂戴いたしましたこと重ねて御礼申します。
来年は、一葉さんの没後120年にあたりますので、より磨きをかけた一葉作品をご覧いただけますようにと、精進いたします。来秋の三越劇場公演もお楽しみになさってくださいませ。
今日6日は、富山県の北日本新聞社ホールで「大つごもりと一葉日記」を公演いたしております。こちらの皆さまにも喜んでいただけるように舞台を務めさせていただきます

2015年9月29日

スーパームーン、美しいお月さま、すっかり見とれて時間のたつのを忘れるほど……
一葉さんだったら、この月の美しさをどんなふうに表現するのだろう……と思いながらの稽古からの帰り道。
今週の金曜日は、いよいよ三越劇場公演「大つごもりと一葉日記」の本番日です。
お金を使うのは私たちなのに、お金に使われているような……人間の価値がお金に試されているような……、物語の中心に金銭が据えられた魅力的な作品ですから、今年を見逃しては、本当にもったいないです。
ぜひ、10月2日(金)午後7時に、三越劇場にお出かけください

お待ちいたしております。

2015年9月22日

『勝縁荘開設50年・益田勝俊米寿記念・大菩薩峠の囲炉裏』という本に出合いました。山小屋・勝縁荘の主・益田勝俊氏杉本苑子氏の少女時代の思い出から始まり、益田氏が中学3年生の時に樋口一葉が同じ村の出身者だと知って、幼馴染の祖母に、一葉の両親についての話を聞きに行ったことが……。

「大吉ちゃんは温順で利口もんだった。あやめさんは、いいおじょうもん(別嬪という方言)だった」など一葉さんのご両親の若いころの面影のあれこれは、三越劇場公演の母親役がますます膨らみ嬉しい出会いとなりました。今年を見逃してはもったいないです。ぜひ、10月2日に三越劇場にお出かけください。 お待ちいたしております。

2015年9月15日

10/2の公演「大つごもり」が完成した明治27年。
3月9日(日記 ちりの中)
雨。今日は銀婚の大典也(明治天皇大婚満25年祝典)都市府県をしなべて、こころ心の祝意を表するに狂するがごとしとか聞くが、折悪しき雨にて、さのみは、にぎはしからぬ やにきく。
~めずらしき 御いはいにさへ
   逢いにあいて
   君 かさならん
   千代も八千代も~
5月16日には、北村透谷(近代的な文芸評論を行い島崎藤村らに大きな影響を与えた)が芝公園で首つり自殺(25歳)しています。日記にこの記述はありませんでしたが、このことを一葉さんはどんな風に感じていたのでしょう?

2015年9月8日

今週の一枚は、一葉ゆかりの法眞寺本堂落慶記念コンサート後の写真です。仏様を中心にドイツからの留学生、ピアノとビオラの姉妹デュオ"マリエリカ"、半纏を着ている娘さんと息子さん(若住職)のお母様で、現ご住職の奥様レベッカさん。
30年前、境内の満開の桜の下で、名優・宮口精二氏のご冥福を祈って町内会の皆さんとご一緒にお花見をしたこと、先代のご住職のお勧めに従って、ご本堂でひとり芝居に挑戦した頃のことなど…あれこれを思い出しながら新しいご本堂での集いに参加して、"マリエリカ"さんを、ステージにお呼びした時は感無量でございました。

2015年9月1日

今週の一枚は、「大つごもりと一葉日記」演奏者、高橋香衣さんの真剣な眼差し。日本大学芸術学部音楽学科作曲コースを卒業され、第一回世田谷区芸術アワード「飛翔」音楽部門受賞という経歴の持ち主。
彼女の身体から湧き出るお囃子の音色は、一葉さんの時代の空気を運んできてくれるようでワクワクします。お楽しみになさってください。
昨日の東京新聞の一面に「届かぬ民意、危機感結集 8・30安保法案反対、全国300カ所で」の見出しと共に国会議事堂前に集まる沢山の人々の写真が掲載され12万人が参加(主催者発表)。けれどTVニュースでは、3万人(警察発表)。9万人もの差はどうして? と思うのは私だけでしょうか?

2015年8月25日

今週の一枚は、CM撮影に向かう電車内で頂いた駅弁です。ふたを開けた途端に感動して急いで携帯カメラで撮影したのですが、動いている車内撮影は難しく何度も挑戦しての精一杯。期間限定のお弁当なので、残念ながらこれから購入することは出来ません。
ところで、中央線には明治38年から販売されている笹子餅があります。味は勿論ですが、その売り声が魅力的でした。「サッサゴモチ イッカガ デスカ」の声を聴くともうすぐ家族に会えると嬉しくなったものです。
名物・笹子餅は、今も健在ですが、その売り声を聴くことはもう出来ません。金魚売の声もそうですが、時代と共に「モノ売り」の声が消えて行くことが寂しいと思った夏の終わりです。

2015年8月18日

読売新聞の「こどもの詩」欄に、かつて掲載された小学3年の男子の詩に出会いました。

<8月15日>
終戦記念日
どうして日本が負けた日が
記念日なの

 

この詩に、故・川崎洋さんが、短い評をよせました。
<またとない反省の日だからです>

今年の終戦記念日は、「反省」の言葉が深く胸に刻まれた日となりました。
戦争体験者が少なくなってきた七十年目の敗戦の日。TVから、戦争反対の若い母親たちのデモ行進が映し出されていました。

2015年8月11日

♪ぼんぼん盆の十六日に
♪御先祖様も出てござる
♪サンサンゴゴに出てござる
♪盆燈籠を点しましょう
これは、井上ひさし作「頭痛肩こり樋口一葉」の舞台で歌われた唄です。高城淳一演出で、私は花蛍という幽霊の役で出演し、ある足を無いように演じる工夫の日々を思い出します。
今は、10月2日の三越劇場公演「大つごもりと一葉日記」に登場する一葉の母親(52歳)、一葉(22歳)、お峰(18歳)の演じ分けに工夫の日々です。
樋口一葉作品は、読むには少し難しいのですが、聞くと、すっと心に沁み込みます。原文の言葉で演じる「大つごもり」「一葉日記」をお楽しみにお出かけください。お申し込みをお待ちいたしております。

2015年8月4日

元気な蝉の声で朝を迎え、太陽が昇ると暑さが増して、流れる汗を拭くのに追われますね。熱中症にならないようにしっかり水を飲んでください。
夏になると原爆が投下された8月6日の広島のこと(9万~16万6千人が被爆から2~4カ月以内に死亡)9日に長崎に投下された原爆では約7万4千人が亡くなったことを思います。15日に終戦を伝える玉音放送が流れて終わったはずの戦争なのに、20日にはソ連軍が樺太(現サハリン)を侵攻し、真岡郵便電話局の電話交換手9人の乙女が自決したことを伝える「氷雪の門」の舞台には戦争の怖さが溢れていました。今週の一枚は、伊藤信江氏制作のカービング「花火を楽しむ女の子」です。

2015年7月28日

今週の一枚は、私の故郷ヴァンフォーレ甲府・応援イベントのチラシ。スポーツを楽しめるのも平和だからこそ。
試合日は、あの玉音放送の翌日と思ったら70年前の昭和20年8月16日の新聞記事が気になりました。朝日新聞の社説には「……いまこそ君民一体の大道についたのである。この大道こそ国威の 恢弘 かいこう 【事業や制度などを押し広めること】を将来に約束する。功を焦らず、一歩一歩進んでゆこう。平和の 師表 しひょう 【世の人の規範・手本となること】、文化の源泉、精神の 精髄 せいずい 【本質をなす最も重要な部分】たらんことを期して進もう。真の力はかくの如き道から生まれるのである。」これは最後の部分ですが、平和の国として進んで行こうという力強さを感じました。

2015年7月21日

今週の一枚は、東京新聞に掲載された京都大学の教授や学生が設立した「自由と平和のための京大有志の会」の声明文です。
70年前の7月6日深夜~7日未明にかけて、私の故郷・甲府は、B29重爆撃機の編隊による大規模空襲を受けました。その日のことを母は、よく話してくれました。看護婦だった19歳の妹が命をとられたことを悔しそうに悲しそうに寂しそうに……
70年たっても夜中にうなされている母をゆりおこす時「戦争は、人々の四肢だけでなく、心の中にも深い傷を負わせる」ことを実感します。
この70年間戦争をしなかった。そしてこれからも戦争をしない日本であり続けてほしいと願います。

2015年7月14日

高島史於写真展「DANCE SCENE 1970〜80's in Tokyo」写真展に行ってきました。場所は六本木、天上が高く伸びやかな空間。そこに展示された40年前の人物の次の動きが迫ってくるような感動的なアナログ写真の数々。夕刻に行われた日本のパイオニア的存在の長谷川六さんのダンスパフォーマンスは、まるで写真の中の人物達をも巻き込むような空間となり、私の五感が、肉体が感動しているのを実感しました。その上、六さんの衣装を制作された岡田幸子さんとも親しくお話しさせていただき、私の講演会の衣装を提供していただくという展開にもなったのです。数々の出会いに感謝して、今週の一枚を決めました。

2015年7月7日

なでしこジャパン宮間選手の「ブームではなく文化にの思いで頑張ってきました」のコメントに胸が熱くなりました。
今夜は七夕。短冊に込めた願いが天に届きますように。
明治26年7月7日の一葉さんの日記には、『大方の衣類は売り尽したけれど、何かあった時にと残しておいた絹ちりめんの着物も全てを売って駄菓子屋の店を開く元手にしよう』という思いが記述されています。原文の朗読は三越劇場の舞台で!
今回の演奏は、お囃子の高橋香衣さんです。
お早目のご予約をお待ちいたしております。

2015年6月30日

なでしこジャパンの戦いぶりに胸躍り、集中を切らさずに走り続ける彼女たちの美しい姿に感動しました。そんな心高鳴る時は足取りも軽くスキップなんかしたくなりますよね。
そんなうきうきした気持ちで仕事に出かけ、交差点を渡り始めましたら右わき腹にひどい痛み「えっ、なに?」
原因はすれ違った人が持っていた折りたたみ傘の先が私の脇腹に命中したのでした。座り込むほどのひどい痛みでした。
「人の振り見て我が振り直せ」これから傘を持っての外出が多くなります。傘の持ち方には注意が必要ですね。
今週の一枚は、なでしこジャパン応援の気持ちを込めて!

2015年6月23日

蛍をご覧になりましたか?
私は昨日、仕事帰りに運よく蛍を見ることが出来ました。静かな川べりで、周りにいらした見ず知らずの人々と「ほらほら、あそこに」とお互いに教えあって、仄かな微かな光を見つけるたびに歓声を上げて……。
ふと、平和ってこういうことなのだわと思いました。もし戦闘機が飛び回っていたら、蛍どころではありませんから……。
今週の一枚は、天上に向かう蓮の花のつぼみ。泥水の中から生じた美しい花は、仏の智慧や慈悲の象徴と言われているそうです。つぼみが開くと共に、人々の争う心を癒す魔法の智慧の煙が広がるといいのですが……。

2015年6月9日

4月のお花見ライブ報告の後、更新をお休みしておりましたが本日から、新たな気持ちで火曜日更新を復活いたします。
桜が散って花水木、藤、躑躅、鈴蘭、芍薬と…花々がほころび、「栴檀は双葉より芳し」と言われる栴檀の花を見たのは始めてでした。でも余り香りを感じなかったので不思議に思いましたら、芳しい香りを放つのは栴檀でなく白檀とのこと。どうして白檀ではなく栴檀と言われたのか気になるところです。
今週のトップは10月の三越劇場公演のチラシです。劇場での前売り開始日は9月1日(火)10時からですが、お問い合わせ欄からのご予約は、本日からお受けいたします。お申込みお待ちいたしております。

2015年4月14日

今年のお花見ライブも、テーブルに溢れんばかりのお料理、滋賀県「琵琶の長寿」から取り寄せた「花見酒」のふくよかな香りに包まれて始まりました。
お話は、ドラマ「花子とアン」で描かれなかった花子さんのあれこれや、彼女のエッセイの朗読、彼女のご友人・片山廣子さんのこと、片山さんに縁のあった芥川龍之介の一文の朗読、「赤毛のアン」に中に生かされている山梨言葉の朗読など……こちらも盛りだくさんでした。
今週の一枚は、お時間のお許しの方との新宿御苑でのお花見中の記念写真です。池に舞い散る桜の花びら、水に映る華やかな桜木。散策中は、雨が上がり青空まで……笑顔あふれる一日でした。

2015年4月7日

私の故郷、山梨県人会女性の会25周年に招かれての「朗読会~3人の女性~」は、皆さんにとても喜んでいただけました。
また、毎年、放送番組を対象に「日本人の心や、人と人とのふれあいを温かくとりあげ、視聴者に広く支持され、感動を呼び起こした作品・個人」に対して贈られる橋田賞の23回受賞作に、連続テレビ小説「花子とアン」が選ばれたとのお知らせも届き、その上、指導しております生徒さんから、発表会が盛会に終わったとの感謝の手紙も受け取り、嬉しいことがいっぱいの一週間でした。
今週末は、「お花見ライブ」ですが、すでに満席です。お心にかけてくださった皆様には、申し訳なく存じます。

2015年3月31日

今朝、窓を開けましたら、鶯の美しい声があちこちから聞こえてきて嬉しくなりました。
とても暖かいので、皆さんとご一緒する新宿御苑の八重桜(一葉桜)の開花状態が気になります。お花が待っていてくれればいいのですが……
尚、ご案内中の「お花見ライブ」は満席になりましたので受付を終了させていただきます。
4月3日(金)は、山梨県人会女性の会25周年のお祝いに、「花子とアン」の村岡花子さんと、102歳の前衛美術家・篠田桃紅さんのエッセイ、林ふじを句集の朗読をいたします。
今週の一枚は、村岡花子記念館で、右手に原本、左手に赤毛のアンの初版本を持って花子さんの椅子に座っての写真です。

2015年3月24日

今日は、春の彼岸明けの日。仏教用語である彼岸は、「煩悩に満ちた現世である此岸(しがん)を離れて修行を積むことで煩悩を脱して、悟りの境地に達した世界(彼の岸)に到達する」という意味とか……煩悩を脱することは難題ですが、せめて自分の煩悩を直視することを忘れないようにと思います。
今週の一枚は、昨年12月に吉田玉女改め二代目吉田玉男襲名披露記者会見をなさった玉女さん(人形浄瑠璃の人形遣い)との写真です。30年ぶりに国立劇場伝統芸能情報館でお会いして懐かしさに胸がいっぱいになりました。二代目吉田玉男襲名披露狂言は、「一谷嫩軍記」。4月大阪、5月東京です。ぜひ、お出かけください。

2015年3月17日

今年の「樋口一葉のお誕生を祝う会」も会場いっぱいの皆様と、天上の一葉さんに届くようにとハッピーバースディの合唱で幕を開け、「大つごもり」の主人公・お峰の心情を中心に構成した朗読を聞いて頂き、「言葉についてのあれこれ」に花を咲かせてまいりました。
今日は、横浜市保土ヶ谷区 サークルかけはしでの講演会です。こちらに伺いますのは初めてで、年齢もご興味も様々の皆様に楽しんでいただけるお話をと、ウキウキとドキドキでいっぱいです。

お花見ライブ」のお申し込みも続々と頂きましてありがとうございます。18日~23日迄、お休みになりますのでお問い合わせ欄へのお返事は24日になりますことをご了承ください。

2015年3月10日

3月は、一葉さんのお誕生月。明治5年3月25日に一葉さんが産声をあげたのは、明治政府の官舎でした。現在は、内幸町ホールとなっている同じ場所で、平成19年にスタートしたのが「一葉のお誕生を祝う会」です。
公演場所は時々に違いますが、9年目の今年は、昨年に引き続き一葉さんのご両親の故郷・山梨県甲州市塩山の常泉寺・寺子屋「武士原塾」で、パーカッションのMizさんと「大つごもり」を朗読します。
4月11日は、美味しいランチと朗読と、ご一緒に新宿御苑の一葉桜を楽しむ「お花見ライブ」。

今年は「花子とアン」の主人公・村岡花子さんのエッセイをお聞きいただく予定です。詳細は、公演予定をご覧ください。

2015年3月3日

今週の一枚は、"おとなってなに? スリランカの子ども達の夢"の舞台。撮影者の石川妙子さんは、1988年日本舞台写真家協会設立に参加なさった方。この写真は、早稲田大学演劇博物館に収めたと聞いております。
「幕があがり観客の眼差しを受けた瞬間に消えて行く舞台芸術の一瞬を止めて次代に伝えて行くのが舞台写真家の使命です」とおっしゃっていました。
宝塚劇場での私の舞台姿を撮影してくださってからの縁で結ばれ…、ご病気を抱えながらも紙芝居のボランティアをするので語りを勉強したいと、私のワークショップにもご参加くださり…、とても活動的な人でした。その彼女の訃報が届き…言葉に出来ない切なさで胸がいっぱいです。

2015年2月24日

今週で2月も終わりですね。
日数が、ちょこっと少ないだけなのに随分短く感じます。
今週の一枚は「花子とアン」の原案「アンのゆりかご」です。お孫さんの村岡恵理さんの著作で、花子さんの魅力あふれる生涯が描かれていますので読んでみてください。
先日「赤毛のアン記念館・村岡花子文庫」に伺いました。ここには、花子さんが晩年仕事をしていらした書斎が再現され、赤毛のアンの原書、その初版本、ご主人から贈られたウェブスターの大きな辞書。部屋の真ん中のがっしりとした仕事机にコヨリで綴じられた自筆の原稿……。恵理さんのお姉様の美枝さんに貴重なお話も沢山伺えて、花子さんの在りし日を思い、感動に震える帰り道でした。

2015年2月17日

今週は、私の初期のひとり芝居「中国とモン族のこども達の夢」公演の折に、ベトナム戦争で、住む場所も家族も失い、難民キャンプで生活しながらも夢を持ち続けた「モン族のこども達」の資料を提供してくださった安井清子さんのご本です。
 「ラオス 山の村に図書館ができた」は、彼女が山の村に住み込んで、図書館づくりに奮闘された建設の日々、絵本と子どもたちとの出会い、村の人々の生きざま…が綴られています。
 より多くのみな様にお読みいただきたく、お近くの図書館に購入依頼を出していただけると嬉しいです。そして、ラオスのこども達のことを知っていただきたいと思います。

2015年2月10日

今週の土曜日は、バレンタインデー。どんなチョコレートをプレゼントしようかしら?と迷う時間も楽しいですよね。やっと、お気に入りの品を見つけて可愛いリボンを結んで…、なのに渡すきかっけを見つけられなかったり、思いがうまく伝わらなかったり…なんていうことのないようになさってくださいね。
今週の一枚『自分を嫌いなあなたへ』の中には、「…誰だって間違うことがある。失敗することがある。人を傷つけてしまうことがある。いつも完璧じゃなくていい。間違うから、そこから学んでいける。完璧になることが人生の目的じゃなくて…」など素敵な言葉が詰まっています。著者の手塚郁恵氏のやさしさが溢れているご本です。

2015年2月3日

今日は節分。豆まきといえば鬼のお面。お面といえば、モーリのクリエイションクラブ【神々のマスク】展。
銀座ギャラリ-枝香庵で毎年行われるこの会は、毛利臣男の提唱するコラボレーション美学(個性豊かな数々のマスクを、国籍、性別、年齢を問わず、生き生き活動する人々から生まれた美しい世界)をもとに展開され、マスクの売上金の全ては、RKH Forever(旧:リメンバー神戸アンド東日本)を通して、東北への支援になります。来年は、私も参加いたしますのでお楽しみになさってください。 
今週の一枚は川柳「みだれ髪」の新聞書評です。作家が生きた時代を超えて広く感じていただけることを我がことのように嬉しく思います。

2015年1月27日

大阪芸術大学短期大学部 舞台芸術コース第7回卒業公演「仮名手本忠臣蔵」のご案内が届きました。
演出の三林京子さんは、同校の専任教授であり、人間国宝の二世桐竹勘十郎氏のお嬢さん。
私にとっては、山田五十鈴先生門下の姉弟子にあたり、TV舞台映画へ出演しながら浄瑠璃、日本舞踊、狂言、三味線の修行もなさり、三代目桂すずめ(三代目桂米朝氏の弟子)の名で噺家として高座も務め、大阪市いちょう大学の初代学長にも…。
片時も自分を磨くことを怠らず、後進の指導にあたられている姉弟子に恥じないように、私も自分を磨きながら後進の指導にも心血を注がねばと、気持ちを新たにしたお手紙でした。

2015年1月20日

星に願いを…澄み切った天上のオリオン星雲は想像力をかきたててくれます。
昨日、子供の頃からずっと伸ばしていた長い髪を、バッサリ切りました。美容室の床に落ちた髪に「ありがとう」とつぶやきながら… 全く印象が変わった髪型の鏡の中の新しい私に「こんにちは」。
昨年末より、あれこれの会で、お話させていただく機会が増えまして、全く違う領域の方々との新しい嬉しい出合いをいただけることとなり感謝の日々です。東北大震災で被害にあわれた仙台の佐藤ご住職から教えていただいた「我逢人」の言葉を胸に、今日も出発いたします。

2015年1月13日

今週の一枚は「汐まつり」。
農業の盛んな乱橋村と漁業が盛んな材木座村が合併し、現在の鎌倉市材木座となった地の鎮守「五所神社」の新春行事です。
笛、太鼓で音頭を取り進められる鎌倉神楽(別名、湯花神楽)は、打ち囃子に始まり、初能、お祓い、御幣招き、湯上げ、中入り、掻き湯、大散供、笹の舞い、弓払い、剣舞いの構成。
中央に置かれている湯笹を湯釜に3度入れて左右に3度振り上げ、その飛び散る湯を「花」といい、この花を浴びると1年間無病息災で過ごせるとか…私は運よく浴びることが出来ましたので、この花をお分けしようと、この写真にいたしました。
皆様の一年が無病息災でありますように!

2015年1月6日

明けましておめでとうございます。新しい年の太陽が昇り2015年の幕が開きましたね。
一葉さん16歳の明治20年1月15日の日記には、中島歌子先生の塾「萩の舎」に行ったと記されています。和歌の稽古初めの日で、誰よりも早めに行ったと…。母親の反対で上の学校へ進めず【死ぬばかり悲しかりしかど学校は止めになりけり】と記した11歳。けれど、和歌を学べる喜びに溢れてのお正月を迎えて、どんなに嬉しかっただろうと…「修行に入りての日常こそ輝きである」という言葉に出会いましたので、年初めの写真を決めました。
今年が、皆様に笑顔が溢れる一年になりますように!

2014年12月30日

まもなく2014年の幕が閉じます。今年は皆様にとってどんな年でしたかしら?
私は、高視聴率をいただきました「花子とアン」山梨ことば指導で幕を開け、12月には、NHK「視点・論点」で、テレビドラマにおける地方の言葉についてのお話をさせていただき、あちこちでの講演会が続き…。
ひとり芝居三越劇場5周年公演では、一葉の母親を登場させ山梨の言葉も披露して…とても有意義な一年となりました。
ご声援ありがとうございました。
このページは、毎火曜日更新ですので、来年は6日が初回です。よろしくお願いいたします。
2015年が、皆様の笑顔が溢れる年になりますようにと、お祈りいたしております。

2014年12月24日

今日はクリスマスイブ。街はさぞ賑わっていることでしょう。明治25年の一葉日記には、『かけじとおもへど(気にしないようにと思っても)実に貧は諸道の妨成けりな(本当に貧乏は色々な妨げになる)すでに今年も師走の24日に成りぬ。…此の月の始 三枝君より借りたる金の 今は はや残り少なにて、奥田の利金を払はば、誠に手払い(無一文)に成りぬべし。餅は何としてつくべき、家賃は何とせん、歳暮の進物は何とせん…と、思いながら家に帰ると、来年早々女学雑誌社より「文学界」という雑誌が発行されるので、是非短編小説を書いて貰いたいと葉書が届いていて…』 皆さんの処にも、思いがけない嬉しい知らせが届きますように!!

2014年12月16日

川柳の表現の可能性を大きく広げた林ふじを(本名 林和子)没後55年の今年、出版された「みだれ髪」には、「ほんとうの私」が詰め込まれた句が溢れています。太平洋戦争が終結し12年、まだまだ男女平等でなかった時代にも関わらず彼女は、「私は何時でも、どんなことにも真実をぶつけて…私は、真実を誠を選びます…」と記しています。
マララさんのノーベル平和賞受賞演説全文を読んで、頭が下がる思いです。「…沈黙したまま殺されるのを待つか、声を上げて殺されるか。私は後者を選び、…私は教育を奪われた少女6600万人の代弁者……終わりにすることを始めましょう…」是非、全文を読んでください。

2014年12月9日

「オリジナルグッズはどんなもの?」とお問い合わせをいただきましたので…今週の一枚は、『てっ!』『こぴっと』の写真にしました。鹿革を鞣した皮に漆で文字が浮き出している小銭入れは、写真の色以外に、黒、茶、藤、紫があります。お問い合わせ欄からお申し込みください。日本で唯一、甲州印傳(甲州印伝)伝統工芸士(総合部門)の資格を持つ「印傳の山本」の制作です。
また、NHK視点・論点「こぴっとしちゃぁ!」でお話しいたしました「ドラマ・花子とアン」のセリフが出来るまでをご覧になった方から、沢山のご感想も頂きました。ありがとうございました。

2014年12月2日

今週の一枚は、三越劇場公演のロビーで、私のグッズを販売してくださったお二人の笑顔。
今年初めて作りました甲府の特産品でもある鹿の皮をなめしたものに、漆で『てっ!』『こぴっと』とデザインした奥山オリジナルの印伝の小銭入れは、皆さんに喜んでいただきました。
当日、ロビーは沢山の人が溢れて、買い損ねたとご連絡を頂いております。郵送もいたしますので、お問い合わせ欄からお申し込みください。
また、本日放送のNHK「視点・論点」では、ドラマ・花子とアンのセリフが出来るまでのお話をさせていただきました。残り少なくなりました2014年ですが、どうぞ良い締めくくりをなさってくださいませ。

ありがとうございました。

2014年11月25日

昨日の三越劇場5周年公演「十三夜と一葉日記」は、おかげさまで盛会のうちに幕を下ろすことが出来ました。
お出かけくださいました皆様、お心にかけくださいました皆様、ありがとうございました。
今回は、一葉の母親・あやめ、樋口なつ、十三夜のお関の3役を演じましたが、三者三様の姿を感じ取ることが出来たとのご感想をいただきまして嬉しい限りです。また、開場をお待ちくださる方が170人以上もいらしたこと…、幕開きの拍手、幕切れにかかった大向う…、劇場全体が盛り上がりました。次回公演も皆様のご期待に応えられるように精進してまいります。

ありがとうございました。

2014年11月18日

24日(来週の月曜日)は三越劇場「十三夜と一葉日記」の公演日。自分で言うのも気恥ずかしいのですが、とてもいい作品です。一葉さんの生涯が手に取るようにわかります。
この14か月間は「花子とアン」にかかりきりでしたから、その様子を知っていただこうと、ロビーには撮影風景の写真も展示いたします。また、ご要望頂いておりました新しいグッズの用意も整いました。それが何かは、書けないのですが…喜んでいただけるものです。お席は、ほぼ埋まっておりますが、前日まで「お問い合わせ」欄からのお申し込みも受け付けております。また、当日席のご用意もございます。24日のお出かけをお待ちいたしております。

2014年11月11日

三越劇場公演まで、あと2週間余り、稽古も白熱しております。樋口一葉の両親の駆け落ち、一葉の青春時代、小説「十三夜」の3部構成を1時間15分程に集約した今年の舞台では、本間豊堂の尺八の音色が一葉の世界をより豊かなものにしてくれて、十三夜の月明かりを感じ取っていただけるものと…きっとご満足いただける作品だと存じます。秋の深まる夕暮れ時、お出かけをお待ちいたしております。

先日、友人からネットテレビFar east net TVの開局のお知らせが届きました。来年1月から本格的放送ですが、プレ放送が発信されています。こちらも是非、ご覧になってください。

2014年11月4日

明日は「後の十三夜」を楽しむことが出来ます。通年は十五夜、十三夜と2回ですが、今年は171年ぶりに3回目のお月見「後の十三夜」、そして私の今年の作品も「十三夜」。ぜひ、空を眺めて171年前を想像してください。時は江戸、樋口一葉さんの母親が郷里の山梨で14歳の時に眺めた月…、私はちょっと浮き浮きしております。今年の三越劇場公演の幕開きには、その母親役で登場するのです。母親の名前は古屋あやめ、24歳。一葉の父親となる樋口大吉と駆け落ちする場面。ここでは、山梨言葉で演じますので、それもお楽しみになさってくださいね。

2014年10月28日

一葉さんが五千円札の肖像画に登場した当時の塩川財務大臣は「樋口一葉は女手一つで一家の生活を支え、貧困の中にあっても温かな家族の和を懸命に保ちながら、明治を代表する女流文人として数々の名作を残しました。短いながらも輝いた一生を送った樋口一葉は、女性の社会進出の先駆者として、21世紀の日本社会の方向性を示すに相応しい人物としております。…」と、お話になり、一葉研究家のおひとりは、「金ゆえに心身をすり減らし生命を縮めた樋口一葉の肖像画の五千円札が流通するならば、それが、貧しい女性たちの手に渡りやすくなる施策を、企画し実践してほしい」と訴えたそうです。このことを知って胸が熱くなりました。

2014年10月21日

昨日、「はみだししゃべくりラジオ キックス」に出演して、梶原しげるアナウンサーと塩澤未佳子パーソナリティーとの対談を行ってきました。内容は「花子とアン」で使われている山梨の言葉について、私のひとり芝居についてなどあれこれ…今年で5周年を迎えます三越劇場公演の幕開きの台詞も語ったりして…みなさんに楽しんで頂きました。また、先日放送されました「朝市の嫁さん」もご好評をいただきまして嬉しい限りです。「十三夜と一葉日記」の稽古も進んで、どんどん面白くなっていく今回の作品を皆さんにご覧いただくのが本当に楽しみです。万難を排していらしてくださいね!!

2014年10月14日

今年のノーベル平和賞が、パキスタンのマララ・ユスフザイさん、インドのカイラシュ・サトヤルティさんに贈られたこと、「憲法9条を守っている日本国民」がノーベル平和賞の候補に挙がっていること…嬉しいニュースがありました。ふと、村岡花子さんのお顔が浮かび、ご健在だったらどんなコメントをなさるだろうと想像しています。その「花子とアン」総集編後編は18日(土)15時から、「朝市の嫁さん」スピンオフ・スペシャルは19時半からの放送です。今週の1枚『暁のヨナ』は7日(火)スタートのアニメ。東宝時代の友人のご主人が音響監督の作品。みんな楽しい番組ですから是非ご覧になってくださいね。

2014年10月7日

先週は、ダウンしてしまいまして、日々雑感の更新が出来ませんでした。毎週、楽しみにしてくださっている皆さん、ごめんなさい。やっと今朝の太陽と共に復活いたしまして11月24日の三越劇場公演に向かって走り始めます。ダウンの為、チラシの発送も遅れてしまい…随時お送りいたしますので、もう暫くお待ちください。三越劇場で5周年を迎えます今回は、甲州弁あり一葉日記あり、小説「十三夜」は一葉の原文そのままに…鈴木龍男の脚本・演出、本間豊堂氏の尺八演奏の構成でお楽しみいただきたいと存じます。
今週の一枚は台風が去った後の鎌倉の海に沈む太陽と、富士山。

2014年9月24日

お楽しみいただきました「花子とアン」も今週で最終回を迎えます。ご声援ありがとうござました。今週の一枚は、安東家撮影終了の写真です。この作品に参加してから14カ月余り、曲がり角の向こうに何があるかわからない不安と期待をもって、山梨ことば指導者として励んでまいりました。そして今、辛苦を共にした汚れた台本が書棚に静かに休んでいます。撮了後は、甲府市主催の「こぴっといくじゃんトークショー」に出演して市長と一緒に「甲州弁大喜利」をしたり、お待たせしていた講演会を行いました。また震災で被害を受けた仙台の亘理郡にも伺ってお話をして、被災地をまわりました。そして、まだまだ手つかずの状況を目の前にして胸がつぶれそうにもなりました…。

2014年9月17日

今週の一枚は、結婚式の記念写真です。この日は家族全員がおめかしの笑いが絶えない撮影でした。はなちゃんの子供時代から共に過ごし、成長する折々の悩み苦しみ喜び、そして感動を共有しながら日々を送ったことを思い出しますと、ドラマの上のことなのにまるで現実の人生のような不思議な錯覚になります。けれど、撮影が終わった今は、皆さん新しい現場でご活躍です。
私も9月14日に甲府で行われた「甲州弁トークショー」をはじめ、あちこちにお招きを受けての講演会で、甲州弁のことやドラマの撮影現場のことなどをお話させていただいております。20日は仙台です。こぴっと、お話してくるじゃんね!!

2014年9月10日

今週の一枚は、かよ(黒木華)ちゃんと。安東家の次女で、貧しい家の家計を助けるために製紙工場に働きに行ったかよは、想像もしなかった厳しい労働に耐えかね、工場を逃げ出して、はな(姉)のいる東京に。そして恋をして…けれど関東大震災で恋人の死に直面して…その悲しみを乗り越えようと働きに働いて自分の店を持つまでになり…なのに、第2次世界大戦の空襲で、再び何もかも失って……
彼女の人生に重なりあうような、いえもっと厳しい困難を乗り越えられた沢山の人々のことを思いながら、かよちゃんの山梨ことば指導を行っておりました。

2014年9月3日

昨年の夏から、子役の花ちゃんタケシ君、朝市君をはじめ、同級生の子ども達に、遊びを通して山梨の言葉を教えたことを懐かしく思います。新しい言葉に触れた子供たちは、「面白い」「え!可愛い」を連発して、何にでも「ずら」を付けたり「じゃん」をつけてはしゃぎまわっていました。私はついて回って、「そんな風には使いません」とか、「その使い方はいいわね」とか…「だるまさん転んだ」を山梨の言葉に直して遊んだり…けれど、実際の撮影に臨むと真剣に役に取り組む姿は子供といえども俳優の顔になり真剣勝負の撮影でした。

2014年8月27日

昨日、「花子とアン」の撮影が終了しました。最後のカットは村岡花子(吉高さん)の魅力的な笑顔。その後、くす玉割やクラッカーの嵐…記者会見、全員の記念写真撮影…乾杯の後は、皆さんと思い出話に花を咲かせました!…
また、この作品の高視聴率が続いていること、特に山梨県内では常時40%超えていることもお聞きして…一生懸命に頑張って良かった!皆さんに喜んで頂けて良かった!…嬉しくて嬉しくて胸がいっぱいです。
…と、言いましても私の仕事は続いていて、今日も明日も明後日もスタジオで頑張っています。
放送最後の日まで、どうぞ、お楽しみくださいませ。

2014年8月19日

昨年9月から始まった「花子とアン」山梨ことば指導のお仕事も終盤になりました。明治、大正、昭和と変わる時代を乗り越えられた吉高由里子さん演じる村岡花子さんや彼女を取り囲む皆さんと共に時間を過ごし…、おじぃやん(石橋蓮司さん)が他界するシーンでは、身を引き裂かれるような悲しみでした。そしてそれは、祖父母や両親が過ごした時代を体感するという不思議な空間でもあったのです。
また日々頂戴する感想を読ませていただき、ドラマの台詞がご覧になる方の心の支えになれたこと、この作品がきっかけで親子の会話が弾んだことなど…を知り、喜びが溢れてまいります。撮影もあと一息。最後の最後まで、こぴっと頑張ります!

2014年8月12日

昭和20年7/7甲府は空襲を受けて母の妹は19歳の命を奪われました。8/6広島、8/9長崎へ原子爆弾が落とされ一瞬にして廃墟となり…8/15日本の敗戦。太平洋戦争が終結して69年。
大田昌秀(元沖縄県知事)と佐々木愛(文化座)の対談で知ったのですが、沖縄では、尚真王の時代から二百数十年余り武器を持たず話し合いで解決する習慣だったそうです。また沖縄の万葉集と称される「おもしろさうし」研究家・仲原義忠によれば、沖縄には「殺す」という言葉が無く「殺す」という意識が無かったとも知りました。
誰にとってもたった一つの命。大切に!大切に!大切に!!

2014年8月5日

先日、山梨県内で使われていた言葉や、現在も使われている言葉、「花子とアン」山梨ことば指導につての取材を受けました。
記者さんは山梨県にも取材に行っていらして、そこで出会った山梨県民の優しさに感激したと。また、山梨の言葉は可愛らしい響きのものが多いと感じられたことなど……あれこれと話の花を咲かせてまいりました。
掲載されるのは「女性セブン」(8月7日発売・特大合併号)~山梨県の魅力を特集~です。ぜひ読んでください。
「花子とアン」も撮影終盤です。こぴっと頑張ります!

2014年7月29日

今日は、山梨県立美術館と文学館のご案内です。開館35周年の美術館では「生誕200年ミレー展~愛しきものたちへのまなざし~」(8/31迄)展示の第1章は、現存するミレーの一番古い≪アルカディアの羊飼い≫他、第2章は、自画像や肖像画、第3章は、9人の子供の父親となり生活の情景を描いた≪ミルク缶に水を注ぐ女≫他、第4章は、≪種をまく人≫≪落ち穂拾い≫他、日本初公開作品も……

隣の文学館特設展では、本の装幀や挿絵の魅力紹介「本のおしゃれ展」、特別コーナーでは『村岡花子と柳原白蓮』の展示(8/24迄)も開催されています。

夏休みのひと時、お楽しみいただければと……

2014年7月22日

昨日のNHKでは「花子とアン」総集編-前編-が放送されましたが、ご覧いただけましたか?  蓮子さんの夫役の吉田鋼太郎氏は、「カッコーの巣の上で」(ジャック・ニコルソン主演映画の舞台版・精神病院の入院患者と病院管理者との間に繰り広げられる作品)で魅力的な医師役も演じていらっしゃいます。(東京芸術劇場8/3迄)河瀬直美監督の新作「2つ目の窓」は、奄美大島の波や風の音と匂い、土の感触や焚火の熱さや煙の匂いなど目に見えないモノが迫ってきて、地球に抱かれて生かされている命を感じられる作品です。(劇場公開7/26)あれもこれも戦争のない日本だからこそ楽しめるのですから、平和を大切にしなければと強く思います。

2014年7月15日

今日は母のお誕生日。そして東京ではお盆の日。私の実家のお盆は、8月13日の夕刻に迎え火を焚いて、ご先祖様をお迎えして家族みんなで過ごして16日にお別れするのです。

 毎年の大切な行事の母の誕生日にも駆けつけることが出来ず、8月のお盆も今年はどうなりますことか… でも「花子とアン」は25%を超す視聴率をいただき、移動中の車中で「こぴっと」や「てっ」の言葉が聞こえてくると嬉しくて…心の中で「こぴっと頑張るぞ!」と、つぶやいております。

2014年7月8日

甲府の歴史⑬は甲州印伝です。柔らかく丈夫で軽く使い込むほど手に馴染む甲州印伝は鹿革に漆で模様を付けもの。財布、袋物、印鑑入れなどが主な商品で、1854(嘉永7)年「甲州買物独案内」に記述があることから、山梨県甲府市を中心に産地が形成されたと思われます。また、十返舎一九の滑稽本「東海道中膝栗毛」には、「腰に下げたる印伝の巾着を…」との記述もあるそうで、江戸時代後期から人々に親しまれていたようです。現在、日本で唯一、甲州印傳伝統工芸士の資格を持つ甲府市在住の山本誠氏は、正確な技術ときめ細かい心配りで甲州印伝の伝統技術を守り続けています。

2014年7月1日

今日から7月。「花子とアン」も3か月が過ぎ高視聴率と共に山梨のことばが全国の皆さんに親しんでいただけて…「今日も笑顔で花ちゃんのように頑張るじゃん」で締めくくられる『甲州弁ラジオ体操』も出来て、これを広めようと山梨県甲斐市の市長さんが張り切っておいでと聞きました。甲府市では「あなたの好きな甲州弁は?」と題したアンケートが実施されています。ぜひ投票してください。…6/21付けの山梨日日新聞には、1位「こぴっと」2位「いいさよぉ」3位「てっ」とありました。また、あちこちの市町村で地元の言葉を見直そうという流れもあるとの新聞記事が…なんかとても嬉しいです。

2014年6月24日

甲府の歴史⑫は、甲州手彫印章。印章の歴史は紀元前4千年前のメソポタミア文明とされ、江戸末期の「甲州買物独案内」には甲府市内に御印版を扱う版木師の存在を示す記事が…。別の文献には水晶を印材にしたものが珍重されていたとも…。山梨の印章は水晶の篆刻から始まったといわれ、明治の初めには山梨県独特の産地形態が形成されました。熟練された彫刻職人が、伝統美あふれる印章文字で字入れ・祖彫仕上げまで全行程すべて手作業で行い唯一無二の象徴あるすべての条件に適応した印章が「甲州手彫印章」と称されるそうです。

2014年6月18日

甲府の歴史⑪は、水晶のお話。山梨の水晶は天正3(1577)年に御岳昇仙峡の奥地・金峰山麓で修験者によって発見され、天保5(1834)年、京都の職人が金剛砂で水晶を磨くことを伝えたと言われています。採掘に厳しい規制があった徳川幕府時代を経て明治維新後は民間の鉱山開発が許可され自由に採掘出来るようになり水晶細工は甲府の代表的な工芸品となりました。しかし、大正の初め頃には掘りつくされ原石は輸入品になりましたが、細工の技術は磨かれて第1回パリ万国博覧会にも出展され、水晶彫刻研磨の技術は世界の人の目に触れることになったのです。

2014年6月10日

甲府の歴史⑩…中央線の開通で都市化が進んだ明治42年の甲府の人口は5万人を超え、農業から商業へと転業する人も増え、甲府商業会議所も設立され、44年には活動写真常設館(映画館)「甲府館」が誕生して益々賑やかになりました。しかし大正に入り、供給不足と投機的買占めで全国的に米の値段が暴騰して大正7年各地で米騒動が起きました。甲府では7月に1俵14円50銭だった米の値段が、翌月には20円を超えるという状況(この頃の左官の日当が92銭)、遂に8月16日、若尾邸焼き討ち事件が起こりました。この騒動を担ったのは、農民ではなく主として都市に住む様々な職業の人たちだったそうです。

2014年6月3日

甲府の歴史⑨…鉄道が開通し英国製B型40号蒸気機関車が甲府駅に初めてやってきたのは、明治36年。赤塗りポストが設置され、さまざまな店が軒を並べるデパートの先祖みたいな「甲府勧工場」が賑わいました。37年には、市内で左側通行の実施、甲府城址が解放された舞鶴公園に人々が集い、38年には東京-甲府間の電話が開通、消火用蒸気ポンプ1台を市が購入したのもこの年です。39年には市内電話が開通。40年には甲府停車場構内に初の公衆電話設置。41年には「山梨毎日新聞」創刊、甲府電力㈱が火力発電所竣工、明治42年には第一師団歩兵49連隊が甲府にやってきたのです。

2014年5月27日

甲府の歴史⑧…明治31年に山梨農工銀行創立、32年に伝染病患者専門病院建設、33年に甲府市内に初めて電灯が灯り、図書館設立、34年に火葬場設置、35年に巨人軍の堀内恒夫投手の母校甲府商業学校新校舎が落成、私の母校県立山梨県高等女学校も開校しました。そして今年の同窓会に出席してきました。最高齢者の93歳の先輩をはじめ、村岡花子さんが通われた東洋英和(修和女学院)で学ばれた先輩、白蓮さんの講義を受講された先輩もいらっしゃって…驚きました。また、「花子とアン」への忌憚のないご意見もお聞きすることが出来まして有意義な時間を過ごすことが出来ました。

2014年5月20日

甲府の歴史⑦…明治23年には蓄音機が甲府に入り、芝居小屋「桜座」が開設、25年には樋口一葉が春日野しか子の筆名で『甲陽新報』に「経づくえ」を連載しました。26年に甲府郵便電信局が小包郵便の取り扱い開始、27年に甲府測候所創立、甲府米穀取引所開設、30年に魚市場開業、「桜座」で活動大写真が初公開されました。
さて「花子とアン」は高視聴率を爆走中。『まだ間に合う!花子とアン』これまでのあらすじや今後の見どころ20分番組(同じ内容)が、NHK【総合】24日(土)午前1:25~(23日深夜)、25日(日)午前2:50~(24日深夜)に放送されます。常なら就寝のお時間だと思いますが…ご覧いただけたら幸いです。

2014年5月13日

甲府の歴史⑥…「花子とアン」の主人公・村岡花子氏が教鞭をとった山梨英和女学校が開校したのは明治22年。現在に引き継がれているセーラー服を決定したグリンバンク校長(昭和3年~)は、甲府市の名誉市民となりました。私の母校は、明治35年に県立山梨県高等女学校の校名で開校。母校の先輩・小川正子氏は東京女子医学専門学校に進み医師となり、救らい(ハンセン病・当時は「らい病」と呼ばれた)活動に一生を捧げました。昭和12年に出版した『小島の春 ある女医の手記』は小林秀雄も激賞、3年後には映画化され(豊田四郎監督)絶賛の嵐だったそうです。〈つづく〉

2014年5月6日

甲府の歴史⑤…昨日は「こどもの日」…樋口一葉が誕生した明治5年の「学制発布」で近代的な学校制度を明治政府が創立しましたが就学率が上がりませんでした。それは、一葉さんの母親が言うように「女子に学問は必要ない」という考え方もあったでしょうが…、親から幼い弟妹達の、奉公先で他家の幼児の子守を命じられて学校に行くことが出来ない少女も多く、全国の都道府県に子守学校の設置が命じられました。甲府でも明治33年に家の事情で子守になって学校に通えない少女たちのために、月曜~金曜の午後2時間、無月謝で算数、唱歌、読書などの授業を行う「子守学校」が開設され、昭和2年までの28年間存在しました。〈つづく〉

2014年4月29日

甲府の歴史④…飲料水に乏しい甲府では、明治26年に内務省の外人技師w・バルトンを呼んで水道敷設の調査・計画が立てられましたが、その予算の高さに計画は立消えに…、多少安い井戸から汲み上げる試掘も成功せず…、16年後、加藤平四郎市長の元、上水道敷設の大事業が開始されました。しかし翌年8月の大水害で甲府市の全戸数の1/3にあたる3367戸が被害を受けたのです。治水の根本は治山にあります。水に泣く山梨県人民の願いに応えるかのように明治44年、県面積の1/3を占める広大な御用林が県に下賜され、市民待望の上水道が竣工、給水を開始したのは大正2年のことでした。〈つづく〉

2014年4月22日

甲府の歴史③…甲府は、水に泣くところでした。雨は降るものの、むき出しの溝が多いために、飲料水を安定して確保することが難しく、文禄3年には浅野長政が、明治9年には藤村紫朗県令が荒川・相川を水源とする灌漑用水を改修して上水道として利用するなどしていました。明治天皇が山梨県巡幸の際に供する水として選ばれたのは、千秋橋周辺で掘った井戸の水だったそうで、この水は「御膳水」と呼ばれ、以来、良質な水を売り歩く"水屋" "水売り屋"と呼ばれる商人も現れました。近年ペットボトルで販売されている水も明治13年からの歴史が…。〈つづく〉

2014年4月15日

甲府の歴史②…明治中期になると各地の繁華街では明るさで人をひきつけようとガラス灯を取り入れ「点灯屋」という新商売が考え出され、村岡花子さんが誕生した明治26年頃から柳町を中心にガラス灯に点灯してまわったそうです。そして明治33年5月10日甲府に電燈が灯りました。夏目漱石が英国留学から帰国した明治36年6月11日には鉄道が開通。甲府から新宿まで7時間で行けるようになりました。(現在は中央線特急で1時間半)一葉のご両親が駆け落ちした時は、笹子・小仏峠を通って3日かかっていたのですから喜びは大きかったことでしょう。〈つづく〉

2014年4月8日

今月は甲府の歴史をちょっと…明治22年7月1日、甲府総町、上府中総町、甲府飯沼村、甲府稲門村にわたる全域(戸数6855戸、人口31128人)を基盤として市制を施行した甲府では、7月19、20日に市会議員の選挙がおこなわれました。選挙権をもつ人は、税金を2円以上納めている人だけで、当時の甲府の人口の約4.3%だったそうです。初代の甲府市長は若尾逸平氏。「花子とアン」の主人公・村岡花子さん5歳の明治31年には、山梨馬車鉄道(甲府-勝沼)12キロの営業が開始され所要時間は2時間、料金は30銭でした。この時、笹子トンネル(4656m)の工事も開始されていていたのです。続きは来週に。

2014年4月1日

「花子とアン」の放送が始まり、私もオンタイムでテレビをみながら撮影現場のことを思いだして感慨深いものが溢れ…胸が詰まる思いでした。そして、放送終了と同時に電話やメールが届きました。甲府盆地の風景がとても素敵で…、空中映像が美しく感動して…、俳優さんの言葉を聞いて涙が出そうに…、はなちゃんの姿に子どもの頃を重ねて…、今後の展開に胸が膨らみ…、美輪明宏さんの語りいいですね…、これからの半年間の毎日が楽しみです…、初回を観ただけで心を動かされた作品は久しぶりで…、沢山の方からご連絡を頂き有難く存じます。写真は撮影現場のスナップです。

2014年3月28日

3月31日(月)からの新番組「花子とアン」の開始に伴い、28日(金)午後7時30分にNHK甲府放送局【山梨クエスト・放送直前SP・花子とアン】29日(土)午後11時にNHK総合【あなたが主役50ボイス】が放送されます。主人公・村岡はな7歳(明治33年)から始まる彼女の生涯「夢よ、咲け。想いよ、届け」の願いが…私の故郷・甲府の言葉が…皆さんの心に沁み入ることが出来れば…と祈るばかりです。早朝から深夜に及ぶ撮影は、まだまだ続きます。スーパーには登場しない裏で働く何百人もの人々の頑張りがあってこその作品です。お楽しみになさってください。

2014年3月18日

撮影の合い間を縫って、なんとか……今年の「樋口一葉のお誕生を祝う会」は、一葉の両親の故郷・塩山の常泉寺本堂にて、パーカッションMizとのコラボで、一葉研究をなさっている皆さんがお集まりくださいまして、盛会のうちに幕を閉じました。
明治5年まで寺子屋をなさっていたという常泉寺では、現在の栗原ご住職が、平成の寺子屋を展開していらっしゃり、「うなずき合うところに人間の関係は順運に展開する」とう言葉を実践していらっしゃいます。
このお寺には、聖徳太子がお座りになったという腰かけ石も…素晴らしいお寺ですので、塩山にお出かけの際は、是非お立ち寄り頂きたいと思います。

2014年3月11日

今日はあの怖かった日です。恐怖に震え、不安に怯えた東日本大震災が起こった日です。
友人が見つからず悶々とした日々を過ごして……
ごめんなさい。今日はこれ以上なにも書けません。

2014年3月4日

四季があるからこそ…と思いながらも暖かくなるのが楽しみですね。3月は樋口一葉さんのお誕生月。今年は、一葉さんのご両親の生誕地・塩山の常泉寺で、一葉日記と小説「雪の日」を、パーカッショニストMizとのジョイントで朗読いたします。詳細は、公演予定をご覧ください。
また、「花子とアン」の放送に先立ち、NHK総合では「あなたが主役50ボイス」NHK甲府では「やまなしクエスト」が放送されます。私も長い時間取材を受けましたが、実際はどのくらい顔を出しますか…でも、きっと楽しい番組でしょうから、ぜひご覧になってください。

2014年2月25日

写真は、アルカディア市ヶ谷で開催された首都圏甲府会総会の折に撮影したもので、お隣の男性は宮島甲府市長です。
私は、この会で「首都圏甲府会会長賞」を頂戴いたしまして、身に余る光栄でございました。総会後には、宮島市長と「山梨ことば」をテーマに郷土の魅力について対談を行いました。その内容は広報こうふ4月号に掲載されるそうです。「花子とアン」の放映開始まで1月余りとなり益々忙しい毎日ですが、より良い作品になるようにと…出演者、スタッフの皆さんも頑張っておられます。私も山梨ことば指導担当者として出来る限りの力を尽くしたいと存じます。

2014年2月18日

「さてもつもりたる哉。尺にもあまりつべし。まだいくばくか降らんとすらむ」と明治25年2月19日の一葉日記にも雪のことが…。今週の写真は雪に咲く花。「ベルリン国際映画祭・最優秀女優賞(銀熊賞)を黒木華さんが受賞されたことをご存知ですか?彼女に山梨ことば指導を行っている私は、嬉しい気持ちでいっぱいです。3月31日放送開始「花子とアン」に安東かよ役で登場する黒木華さんの山梨ことばを楽しみになさってくださいね。またジャンプで五輪史上最年長メダルを獲得した葛西選手の「あきらめないことが信条」の言葉にも感動しました。今週も頑張りましょう!

2014年2月10日

今回の大雪には驚きました。明治26年2月9日の一葉日記にも「空は晴れたれど、垣根の元や草の葉の上に白々と雪をいだきぬ……心を洗い目を拭って誠の世界を見出すことこそ筆を執る者の本意です。しかし狭い井戸の中に潜んで、ここ以外に世界はないと悟り顔の人を、他の人が見たら、どんな可笑しいことでしょう。私もその仲間で我ながら可笑しく思われますが、誠をみる目を開くことが難しいのは生活習慣や生まれながらのことでしょう。諦めるより仕方のないこと…」と書かれていますが、一葉さんは諦めなかった。だからこそ珠玉の作品が生まれたのでしょう。諦めてはいけないと再確認できた一文でした。

2014年2月4日

梅が咲きました。豆まきも終え福を呼び込み、年の数だけ豆も食べました。…突然、冷蔵庫の音が止まり…えっ!そして冷えない冷蔵庫になりました。
私が子どもの頃は、氷冷蔵庫でした。毎日、氷屋さんから氷が届けられたのを覚えています。そして電気冷蔵庫になり、薪で焚いていたお風呂がガスになり、次から次へと家の中に新しい電気製品が増えて……便利さを求めてエネルギーを必要とする生活が当たり前になって……
3.11の地震で、今も仮設住宅で暮らす人々がいらっしゃる。冷蔵庫どころか全てを失ってしまった皆様のことを思うと、やるせなく申訳なく…大きなため息が出るばかりです。

2014年1月28日

あっという間に親族一同集まって宴をする『睦び月』最終週。今日はドラマのご案内です。
毎週水曜・夜10時放送『僕のいた時間』(フジテレビ)は、三浦春馬演じるALS患者の物語で、日本ALS協会の協力、神経病院の元院長の監修、医療協力は友人が実家と呼ぶ神経病院が担当しています。
10万人に4人というこの難病は医師にさえ知られておらず、病気が分かるまでに数年を要したり…人の助けを得なくては生きて行けぬ病気…。私の友人はこの病気を発症しましたが生き抜いています。より多くの皆さんにこのドラマをみていただいてALSのことを知っていただきたいと思います。

2014年1月21日

一葉さんが24歳で旅立った明治29年に、プロテスタントのメアリー英語塾(現・フェリス女学院)でアメリカ式の教育を受け、『小公子』(児童向け小説)を翻訳なさった若松賤子(わかまつしずこ)氏が旅立ちました。その少し前、明治26に産声をあげた村岡花子さんは、カナダ・メソジスト教会のミス・カートメルによって開設された東洋英和女学校で学ばれ『赤毛のアン』を翻訳なさっています。お二人とも家事も育児も執筆もなさっていて…作品は今も読み継がれています。今年の直木賞『恋歌』は、一葉さんが学んだ私塾「萩の舎」の主宰者・中島歌子氏のお話。明治の女性の力強さに震えるほどの感動を覚えます。

2014年1月14日

写真は、成人を迎えた若者のイメージです。一葉さん20歳の日記には、「晴天ぬぐひたる様也。我誕生日なればとて、赤のめしなどたく。姉君を招く。なにごともなし」静かな日だったようです。読み進みましたら、友人からの依頼で英国の讃美歌を翻訳した詩がありました。『楽しき国あり・老いせぬ民・永遠の春に・枯れせぬ花・日はつねに照りて・憂き闇もなし・とみれば隔つる・死出のながれ』そして、翻訳が難しいのは、国の生活習慣が違っているからで、原文をすっかり噛みくだいて、我が国の言葉で表現するのがよいのですが、短時間では充分意を尽くすことも出来ないので改めて研究したいと友人に語っています。存命であれば、村岡花子氏とも交流が…と想像しています。

2014年1月7日

初春のお喜びを申し上げます。
今年は、どんな年に?と空を見上げましたら、トンビが気持ちよさそうに青空に……昨日、今日、明日という時の流れを思い、太宰の「今、今、今…」の言葉を思い出し、明治27年1月7日の一葉日記を開きましたら「芝より兄来る。むかいがはに同業者出来る」とありました。この店は石橋という楊枝屋で、荒物屋ではなく駄菓子屋のように感じられる店だったそうですが…この店の出現で打撃を受けて引っ越しをした一葉さんの心中を思うと…計画と結果が伴う難しさを痛感します。が、それでも頑張りたいと気持ちを新たにいたしております。本年もよろしくお願いいたします。

2013年12月31日

今年の幕が閉じますね。
明治25年の暮れ、時を惜しんで執筆に必死に従事している一葉さんは、妹の国子さんから「名誉もほまれも命あってこそ。それほどまでに脳を使い、心を労して煩いなさるのは…見ていても、とても苦しいので、ぜひ納める日を遅らせて頂いて、もう今夜は休んでください」とくり返し諌められ筆をおいた。と、日記にありました。この作品は半井桃水を訪ねた雪の日が腹案になっている『雪の日』です。
今年もこのページを読んでくださってありがとうございました。来る年が、皆さんにとって嬉しいことの溢れる年でありますように。

2013年12月24日

今週の一枚は、咲く時期を待つ薔薇の蕾。固く閉じた花びらの内面を想像してウキウキしながらも、あと一週間で今年も終わることを思いますと…… 今年はマコ通信も発行できず、年賀状も手つかず…あれもこれも…アー時間は過ぎて行く…9月公演が終わってから、ひたすら朝の連続ドラマの撮影で頑張っている毎日です。来年の3月31日に放送が開始され、花を開きだします「花子とアン」ぜひ、お楽しみになさってください。
今日はクリスマスイブですね。皆さんの処に素敵なプレゼントが届きますように!では、今週も頑張りましょう!!

2013年12月17日

今週の一枚は、風に身を任せるウインドサーファーの姿。私の故郷・甲府には海がありません。小学生の音楽の授業で♪海は広いな、大きいな~♪と歌う時は未だ見ぬ海の広さを想像して楽しみながら…、反対に♪頭を雲の上に出し四方の山を~♪の歌は、毎朝、ご挨拶している富士山に聞こえるようにと歌ったものです。本当に見ると聞くのでは大違いです。
先日、釜石のボランティアから帰られたご婦人にお会いして、 地震からもう1000日が過ぎましたのに…報道では知ることが出来ない現在の状況をお聞きしました。深まる寒さを思いますと胸がいたみます。

2013年12月10日

今週の一枚は、日比谷芸術座で上演された有吉佐和子作「香華」の舞台。今は亡き山田五十鈴先生と有島一郎氏がハワイの新婚旅行から帰っていらした場面です。この後、有島さんが私にお土産のレイをかけてくださるのですが、残念ながらその写真はありません。
この写真を思いだしましたのは、NHK甲府放送局の番組・まるごと山梨の「がんばる甲州人」のコーナ―で、私の特集を作ってくださることになり、1カ月程前から取材がありまして、そのインタビュー時に若い頃の事を質問されてのことです。
放送は、今日の午後6時10分からだそうです。是非ご覧になってください。

2013年12月3日

今週の一枚は代々木公園の紅葉です。9月の三越劇場公演後すぐから、来春のNHK連続テレビ小説「花子とアン」の仕事に入り、無我夢中の毎日を過ごして…もう12月。撮影は順調で、日を追うごとに出演者の皆さんが発する甲府言葉の台詞が生き生きと語られ、指導者として感慨無量です。
しかし、残念なことに今年のマコ通信が発行できません。昨年は、山田五十鈴先生の特集をお送りしていた頃ですが…まだ手つかずのままなのです。本当にごめんなさい。
師走は、なにかと落ち着かない月。どうぞ、ご体調にお気をつけになってください。

2013年11月26日

今週の一枚は、私と同じ文京一葉会会員の坂本富江氏の御本の表紙。笑顔溢れる情熱の塊のような彼女は、『知恵子抄』との出会いがきっかけで、高村智恵子の足跡を訪ねるスケッチの旅を17年間続けられ、それをまとめられたのです。
私は彼女に出会って、高村光太郎の「雨に打たれるカテドラル」に触れ、未だ見ぬパリの香に陶酔していた高校生の頃のことを思い出しました。
また、光太郎は明治16年に東京下谷生まれですので、幼い彼が一葉さんと出会っていたかもしれない…と想像したら楽しくもなりました。

2013年11月19日

今週の1枚は、ロケ現場で見た甲府の夕暮れです。実際はこの何百倍も美しい空でした。
指導者としてのロケ随行はNHK月曜ドラマシリーズ「夢見る葡萄」以来。この時は連続全11回で真夏日のロケが大半でしたが今回の「花子とアン」は連続全156回。今は厳しい寒さに堪えての撮影が進行中です。
例年でしたら、一葉忌ライブで皆さんとお会い出来るのですが…今年は残念です。けれど、一葉さんが4歳~9歳まで幸せに過ごした家の隣の法真寺で行われる一葉忌法要には参加できそうです。御都合のよろしい方は、お出かけいただき、お声をかけてください。

2013年11月12日

来春スタートの「花子とアン」の撮影が本格的にスタートしました。出演者やスタッフの皆さんが山梨言葉を愛してくださるのを嬉しく思いながら、私も撮影隊と共に行動しています。
山梨言葉でよく使う「…ずら」に対して「可愛い言葉ですね」と言われたり、「…じゃん」は、「横浜ことばじゃなかったの?」と聞かれたり、子どものことを「ボコ」って言うのですか…と驚かれたり…
この作品の主人公・村岡花子さんが翻訳を手がけた「赤毛のアン」の作者L・M・モンゴメリは、樋口一葉さん誕生の2年後、明治7年の生まれと知って、海の向こうのモンゴメリの生涯と一葉さんの生涯を重ね合わせての想像も楽しんでいます。
L・M・モンゴメリ作/村岡花子訳「赤毛のアン」の主人公・アン・シャーリは、想像力が豊かなうえに、その感動を表現する言葉が泉のように溢れて…
このサボテンの花を、もしアンが見つけたら、どんなふうに表現するかしら…と想像してみたら楽しくなりました。

2013年11月5日

今週の写真は、御近所で見つけたサボテンの花。いつもと違う道を歩いて、ふと、顔をあげたら…テッ!!(甲州弁です)驚いた時に使います。~「あまちゃん」のジェジェジェ!!と同じ感じです。甲州弁では、テッテッテッ!!と続けることはめったにありませんが~私は、生まれて初めて目にした花です。
L・M・モンゴメリ作/村岡花子訳「赤毛のアン」の主人公・アン・シャーリは、想像力が豊かなうえに、その感動を表現する言葉が泉のように溢れて…
このサボテンの花を、もしアンが見つけたら、どんなふうに表現するかしら…と想像してみたら楽しくなりました。

2013年10月29日

急に寒くなりましたね…。
第61回武蔵野市民文化祭「演劇」の部に参加しての生徒さんの発表会も無事に終演しました。お出かけくださった皆様、お心にかけてくださった皆様、ありがとうございました。
例年なら11月23日「一葉忌ライブ」の詳細を御案内する時期ですが…、来年放送NHKの「花子とアン」の撮影が始まり……、 
山梨ことば指導の私もロケに同行しております。なんとかやりくり出来ると思っていたのですが…とても残念ですが…今年のライブは中止するしかありません。毎年、楽しみにしていただいておりますのに本当に申訳ございません。お許しください。

2013年10月22日

今週の一枚は、鎌倉光明寺「お十夜」のお行列。残念ながら私は行けなかったのですが、今年も賑やかだったようです。
今度の日曜日は、第61回武蔵野市民文化祭「演劇」の部に参加して生徒さんの発表会があります。家事や仕事の合間を見つけてコツコツと発声練習をして…台詞を覚えて…所作を身につけて…晴れの舞台。中央線・三鷹駅(北口)近くの武蔵野芸能劇場で27日(日)14時から入場無料で行います。
作品は、樋口一葉原作「わかれ道」の一部をひとり芝居で、続いて朗読芝居「豆腐小僧」をご覧いただきます。お近くの方は、ぜひお出かけください。

2013年10月15日

今週の一枚は、季節を勘違いした桜です。(友人が送ってくれました)今の私には全く自由時間がなく仕事に追われて、ただただ月を見上げて心を遊ばせるばかりです。
一葉さん19才の日記10月17日には、【今宵は旧菊月15日なり。空はただ見わたす限り雲もなくて、くずの葉のうらめづらしき夜也。…あぶみ坂、登りはつる頃、月さし登りぬ。軒ばも土も、ただ霜のふりたる様にて、空は、いまだ寒からず、袖にともなうぞおもしろし。行き々て橋のほとりに出でぬ。駿河台のいとひきくみゆるもをかし。月遠くしろく水を照らして…】
今年の十三夜(17日)は、どんなお月さまでしょうかしら?

2013年10月8日

今週の一枚は、三味線がご縁の椎林隆夫氏(6日撮影)鶴岡八幡宮崇敬者祭「流鏑馬」。この写真の躍動感に感動して、ぜひ皆様にもと…氏のご許可をいただきました。
一葉さん20才の日記10月8日には、今日と同じ快晴で薬師様のお参りや物産陳列場を廻ったこと…9日には「萩の舎」の例会で2位に選ばれ賞品の短冊を頂き、選者の小山氏から「歌道には天性と言うものがある。しっかり頑張りなさい。進歩するには難しく後退するのはやさしい。私が後見人になってあげよう」と誉められ…10日には湯島天神の大祭に行き…と。笑顔あふれる文面に、元気をもらった今日の私です。

2013年10月1日

今週の一枚は、鎌倉・宝戒寺の睡蓮(すいれん)。「ナイルの花嫁」と呼ばれ、エジプト、インド、タイ、バングラデシュの国花で、「心の純潔、純情・信頼」の花言葉を持っています。
霜月になり、空の色も風の香も鳥の声も変わって…明治24年10月1日の一葉日記には「早朝、歌子先生の所へ昨日の台風のお見舞いに行く」とありました。この頃には稀な台風で、盆をひっくり返したような大雨で被害は大きかったようです。
しかし一葉さんの家は、山を背にした低い所なので風当たりはそれ程強くなく破損の被害もなかったと…。でもこの影響で野菜がひどく値上がりしたとも…

2013年9月24日

暑さ寒さも彼岸まで…
木々を揺らす風の音が変わり、ドングリの落ちる音が聞こえ、天上の月を愛で、草むらの虫の声を楽しむ頃となりました。  
春分と秋分は、太陽が真東から昇り真西に沈むので、西方に沈む太陽を礼拝し遥か彼方の極楽浄土に思いをはせたのが、彼岸の始まりだそうです。
だから、この時期に咲く『彼岸花』は「情熱、独立、再会」と「悲しい思い出、あきらめ」の反対の花言葉を持っているのかしら…と、ふと思いました。
園のあちこちに群生しているその姿も、また魅力的です。

2013年9月17日

昨日は、恐ろしい台風でした。母と二人でテレビの情報を聞きながら、恐怖の時間を過ごしました。竜巻警報が出された時は、この世の別れかと思ったほどです。おかげ様で被害はなく、今日は素晴らしい秋晴れで、笑顔の朝を迎えましたが、被害に遭われた皆様のことを思うと心が痛みます。自然災害は、いつどんなふうに襲いかかるか予測がつきません。大自然への感謝の気持ちをいつも忘れてはいけないと、改めて心に刻みました。
三越公演から1週間が過ぎお手紙やFAX、メールで御感想を沢山いただきましてありがとうございます。次回公演も、喜んで頂ける一葉作品をお届けしたいと精進してまいります。

2013年9月10日

今年の三越劇場「樋口一葉の世界2013・にごりえ」も無事に幕を下ろすことが出来ました。お出かけいただきましたみな様、お心にかけてくださった皆様に感謝の気持ちでいっぱいでございます。
昭和2年から、日本を代表する名俳優が踏まれた舞台の緞帳が上がり始め、三味線の糸に撥をあて、最初の音を奏でる時は、心臓の鼓動が驚くほど高鳴りましたが、お力役での踊りの場で大向うが掛かり…お初役で夫に離縁の許しを願う場では、客席からすすり泣きが聞こえ…エンディングは、割れんばかりの拍手をいただきまして安堵いたしました。
来年の三越劇場5周年公演に向って益々精進いたします。
ありがとうございました。

2013年9月3日

今度の日曜日は、年に1回の三越劇場の公演日です。稽古場は白熱しています。舞台は生き物ですから次がありません。
明治28年に一葉さんが骨身を削って執筆なさった作品を、9月8日(日)の午後4時開演、休憩なしで1時間20分ほどの舞台空間で…酌婦・お力、女房・お初、終幕では一葉さん役も演じます。それで、今回はカツラをつけることになり、帝国劇場で、浅丘ルリ子さんが、お力役を演じた時の床山さんが、参加してくださることになりました。
まだ、お席がございますのでぜひ、お出かけください。お申込みをお待ちしております。

2013年8月27日

三越劇場公演まで、2週間。先日、題名について質問を頂きました。一葉さんは、「親ゆずり」「ものぐるい」なども考えられたそうですが、梅雨時から盆供養あけまでの陰うつな季節、湿地を埋めたてた新開地にある銘酒屋街で繰り広げられる物語なので、「濁った入江」の意味を持つ象徴性の高い「にごりえ」に落ち着いたそうです。
また、舞台となる銘酒屋(飲み屋を装った密売春宿)のことを、八大地獄のうちで最も苦しい無間地獄と表現して、ここで働く女性が抱える鬱屈した思いと、陽気な姿を描いています。
いつの時代も変わらない人の心の裏腹さを、魅力的に演じたいと思っております。

2013年8月20日

三越劇場公演まで、3週間。「にごりえ」執筆のきっかけとなった川上眉山は一葉さんに、こんなことを言いました。「君は本当に優しい人ですね。思いもかけないほど素直な人です。そんな穏やかな心でこの世の苦しみを耐え忍んで暮らされるのは、心の中の何処かに強いところがあるからでしょう。男の負けじ魂で立ち向かっても、浮世の波にもまれて、遂には溺れてしまう人も少なくないのに、か弱い女の身でこうして世に立ち向かう人は、めったにいないでしょう。自叙伝をお書きなさい。…君にとっては苦しい生活でしょうが君の境涯は誠に詩人の境涯です。素晴らしい人生です。…ぜひ筆を持ってください」と。
一葉さんの笑顔が浮かびます。

2013年8月13日

今週の一枚は、スイカに施されたカービング(伊藤信江作)発祥はタイのスコータイ王朝の時代の儀式で果物に装飾的な彫刻を施したのが始まりだそうです。伊藤さんと出会って初めてカービングの事を知りました。そして感動しました。人との出会いは新しい世界との出会い。知らなかったことを知ることはとても嬉しいことです。
果物のカービングは、いつまでも「そのままの美」を保ち続けることが出来ないのです。その儚さが何とも美しいではありませんか…「にごりえ」のお力が「やっぱり私も丸木橋を渡らねばなるまい」と自分の運命を受け入れて歩み出す瞬間の美しさに似ています。

2013年8月6日

今週の一枚は、椎林隆夫氏撮影の海の中から花が咲くような材木座海岸の水中花火。歓声があがり笑顔が溢れます。
しかし68年前の今日6日広島に、続いて9日長崎に原子爆弾が投下されました。その瞬間に命を失った人々、心身に傷をおって今を生きている人々…広島平和記念公園での「平和記念式典」で、広島の子供代表(小学6年生の男女二人)の結びの言葉「さあ一緒に平和をつくりましょう」に涙が溢れました。
友人の露川冴氏の広島の原爆がテーマの芝居「お藤」が明日から公演されます。JR大塚駅の近くです。もちろん、私も観にまいります。

2013年7月30日

「一葉の会」発表会が無事に終演いたしました。応援くださった皆様ありがとうございました。10月は三鷹でも生徒さんの発表会がありますのでお楽しみになさってください。
8月1日から三越劇場公演の前売発売が始まります。全席指定の均一料金ですので、お早めの御予約ですと良いお席でご覧いただくことが出来ます。と言っても三越劇場は500席で、どのお席でも楽しんでいただくことは出来ますが…チケット完売の可能性がないとも…何しても『善は急げ』です。 私が心がけていることは、今日出来ることは今日、時間に余裕ができたら明日の事も今日。今週も頑張りましょう!!

2013年7月23日

今週の27日(土)は、東京の生徒さん「一葉の会」の発表会です。始めは小さな声しか出せなかったメンバーでしたが、稽古を重ねて、今では堂々と大きな声で、はっきりと台詞が言えるようになりました。
毎年、発表会が近づくと私の心臓は高鳴ります。私より年上の方も多いのですが、まるで彼女たちの母親のような気持ちになって…ドキドキするのです。
今年は、小金井市民交流センター・小ホールで19時開演、入場無料です。笛のグループ「幸門の会」の皆さんの演奏もあります。…そして駅前では阿波踊りもあるそうです。 お楽しみにお出かけください。

2013年7月16日

【佐倉義民伝】に感動してから次々に社会の色んなことが気になり始めました。今回は、ベルリン国際映画祭フォーラム部門正式出品作品「選挙」を観てきました。ドキュメンタリー映画といえども、監督の意思が生かされているのでしょうが…小泉政権下、落下傘候補として地元ではない選挙区で立候補なさった方の選挙活動の観察映画でした。選挙となると候補者名だけが連呼される意味もわかりました。海外の選挙運動のドキュメンタリー作品があれば観てみたいと思いました。
一葉さんの時代には存在しなかった20才以上の国民全員が政治に参加出来る権利が保障されている今の時代に、感謝の気持ちが湧いてきました。

2013年7月9日

映画日本国憲法読本(「世界の人々から見た日本国憲法」がテーマ。8カ国10数名のインタビューを構成した映画読本)を読み、憲法草案に関わった方々が世界中の憲法を出来る限り読んだことを知りました。
ゴードン氏は、戦前の「大日本帝国憲法」には女性の権利の記述がない事を知り、新しい憲法には日本女性の意見を生かそうと提案されたそうで、「日本の憲法は米国の憲法より素晴らしい憲法」と語っています。
政治学者・ラミス氏は「米国に住んでいると戦争をするのが常識…日本にいると戦争をしないのが常識。それは憲法9条があるからです」と、作家・班氏は「憲法9条は非常に高尚な憲法…神が私たち人類に贈ってくれた宝物です」と…
勉強不足を恥じている私です。

2013年7月2日

9月の三越公演「にごりえ」でお世話になる杵屋邦寿師匠のライブ【佐倉義民伝】に感動しました。名主・佐倉宗吾が藩の重税に苦しむ農民を代表して将軍に直訴,租税は軽減されたものの、宗吾夫妻と子供は磔(はりつけ)にされた物語です。
恐怖に泣きだした幼い妹に兄の長松は、眉毛を「ハ」の字に下げてベロッと舌を出して妹を笑わせた言い伝えは「ベロ出しチョンマ」のお話にも…。
昔の物語には理不尽な拷問が沢山ありますが、今は聞きません。それは現在の日本国憲法第36条に「拷問、残虐刑の禁止を定める。」という条項があるからだと知りました。日本国憲法によって生活が守られていると感謝の気持ちになりました。

2013年6月24日

今年の桜桃忌も正樹君(太宰の長男)の画を皆さんに見て頂いて、会話形式に仕立てた『瘤取り』と『浦島さん』を掛け合い朗読でお楽しみいただき、盛会のうちに別れを惜しんで幕を下ろすことが出来ました。写真は、会場「かたぐるま」の裕子ママさん、朗読の相棒・佳山みなさんです。
21日には、東中野・さくらクラブの皆さんに「たけくらべ」の朗読を楽しんでいただくことも出来ました。22日には、郷土の富士山が世界文化遺産登録決定という嬉しいニュースも…。
今日からは公演予定欄も更新し、三越劇場公演に向っての稽古の日々。お申込みお待ちいたしております。

2013年6月18日

明日、19日は太宰治の誕生日。そして玉川上水で入水自殺した彼の遺体が発見されたのも同じ日でした。彼の友人、今 官一氏が、太宰が死の直前に書いた短編小説の題名にちなみ、「桜桃忌」と名づけたそうです。
私にとっての太宰は、高校の先輩の御主人であり、新婚当時のお二人の家が、私の実家の近であり、彼の長男・津島正樹君の書いた画が、私の手元に届いて…そんなご縁が重なっての「桜桃忌ライブ」です。
8年目の今年は、正樹君が通っていた学校があった港区で、太宰がわが子に語り聞かせた構成の『お伽草子』を朗読いたします。ぜひ、お出かけください。

2013年6月10日

応援ありがとうございました。おかげ様で相鉄本多劇場『にごりえ』公演は盛況のうちに幕を閉じ、透明人間の朝之助と源七の姿を感じとれましたとの御感想を沢山いただきました。今回の台詞の大部分は、原作の言葉で今は使われていないものも多かったのですが、一葉さんの思いが皆様の心に伝わったことを嬉しく存じます。
涙を浮かべて感動しましたと私の処にきてくださった方は、20代の女性でした。116年前の物語を平成の今に甦られせることが出来たかもしれないと…嬉しい思いでいっぱいです。
お見逃しの方は、9月8日の日本橋三越公演にお出かけいただきたいと存じます。

2013年6月4日

今週は「にごりえ」公演です。登場人物(遊女・お力と女房・お初)の言葉にできない憂いを、私の肉体を通して何処までお伝えすることが出来ますか…透明人間の結城朝之助と源七の動きを、何処まで感じとって頂くことが出来ますか…作品の持つ空気感や時代の匂いをも感じとって頂けるよう…原作の明治の言葉が、皆様の心に沁み込むようにと稽古が重ねられ、昨日、リハーサルが済みました。
そして、本当に魅力的な作品になりました。公演時間は70分程。途中入場でも十分楽しんで頂ける5場面構成です。まだお席に余裕がございますので、ぜひ、劇場に御連絡ください。お待ちいたしております。

2013年5月28日

今回の「にごりえ」では三味線を弾くので、三味線袋に入れて稽古場に持っていきます。
先日、すれ違った女学生数名に怪訝な顔でみられ、「あれ何?機関銃じゃないよね」と囁かれた時はびっくりしました。時間があれば、袋を開いて見せてあげたいと思うほどでした。そうかと思えば、「三味線ですか?懐かしいなあ…」と声をかけて頂くこともあります。そして、お話に花を咲かせることが出来た時は、とても嬉しいです。
舞台で主人公・お力が、我が身の寂しさを♪…我恋は細谷川の丸木橋、渡るにゃ怖し、渡らねば…♪と唄います。三味線の音は、淋しさを癒してくれるような気がします。

2013年5月22日

先日の連休時に初めて聞きました、大正生まれの母の青春の唄は、♪思い寄せても届かぬ恋は…つらい浮世の…あーあー、かたせなみ♪というもの。
片思いと言えば、6月公演の「にごりえ」も片思いの連鎖なのです。お初は、夫・源七を恋して尽くして貧乏所帯のやりくりに追われ、源七は、遊女・お力に恋して尽くして、店も家も全てをなくして、お力は、結城朝之助に、ほんの少し玉の輿を夢見て…、誰もかれもが片思い。
あなたの片思いは…?
(毎週火曜日のコメントを楽しみにしてくださっている皆さん、今週は遅れてごめんなさい。)

2013年5月14日

6月公演の「にごりえ」が発表された明治28年、この作品はとても評判になりました。今日は、その時の一葉さんの日記の要約を記述してみました。「ようやく世間に名前を知られて、うるさい程もてはやされる。これは嬉しいことだと…。しかし、これは目の前の煙のようなもので、私自身は、昨日の私と何の違いがあろう。小説を書き、文章を作る。…これは、ただ7歳の子供の頃から思い続けてきたことの、ほんの片端を書いただけです。どうしてこんなに大げさに囃すのだろう。やがて秋風が吹き出すと、野末に捨てられて誰も見かえる人もない運命でしょう。それを思うと、心細いことです。」

2013年5月7日

連休は楽しまれましたか?
国民の祝日に関する法律には、「自由と平和を求めてやまない日本国民は、美しい風習を育てつつ、よりよき社会、より豊かな生活を築きあげるために、ここに国民こぞって祝い、感謝し、又は記念する日を定め…」と。
例年は相模の大凧祭に参加する私ですが、今年は母と二人、まるで時間が止まったような…ゆったりと流れる穏やかな時を過ごしました。何処にも出かけなくてもお話をしていると、色んな事が心豊かに浮かんで、本当に楽しい休暇になりました。
そして今日から、来月の横浜公演「にごりえ」の舞台の稽古に集中します。皆さんのお申込みをお待ちしております。

2013年4月30日

桜が例年より早く、続いて藤、躑躅、紫陽花まで咲いて嬉しいけれど、ちょっと心配な……
明日のメーデーは、ヨーロッパ各地で夏の訪れを喜び、労使双方が共に祝った「5月祭」が始まり。1日12時間以上の労働が要求されていた当時、1886年(一葉14才)5月1日に、合衆国カナダ職能労働組合連盟がシカゴを中心に「8時間は仕事の為に、8時間は休息の為に、残りの8時間は俺たちの好きなことのために」を目標に8時間労働制を要求し、統一ストライキを行ったのが「労働者の日」メーデーの起源だそうです。
そして、明日から横浜公演のチケット販売も始まります。 ご予約お待ちしております。

2013年4月23日

明治28年6月2日の一葉日記に川上眉山の訪問の様子が記述されています。『我が身の素性など物語るに「…あなたにとっては苦しい生活だったでしょうが、あなたの境涯は、まことに詩人の境涯ですよ。…あなたが女流文学に志されるなら、今後の日本文学に1本の光を送りこみ、またこの浮世に精神の力を伝えることにもなるでしょう。是非とも文学で世にお立ちなさい」と言う。「おだてないでください…」と笑うと「よろしい、それなら私はこれから出版社と相談して、あなたの処へ催促をさせましょう」と笑う。』
そう勧められて、6月10日に書き始めたのが、「にごりえ」なのです。

2013年4月16日

お花見ライブは大盛況で、芥川の新たな魅力を堪能したと皆様に喜んでいただけ、愉快なお酒を酌み交わし、新宿御苑では一葉桜を背に記念写真も…
今週の一枚は、毎年楽しみにしている姫リンゴ。この花が咲くと「やさしく白き手をのべて、林檎を我にあたえしは…」と藤村の初恋の一節を口ずさみたくなり、父と弟と旅行した長野の林檎畑を思い出します。
でも、のんびりしては居られません。今日から「にごりえ」の稽古が本格的に始まるのです。今回は三味線を弾き、唄い、踊りもあります。酌婦・お力の色っぽさや艶っぽさを磨いていかなければなりません。これは、私に一番欠けているものなのです。

2013年4月9日

今日は何の日?を調べましたら、752年奈良・東大寺の大仏開眼供養が行われたので「大仏の日」、1557年「フィンランド語の書き言葉の父」牧師・ミカエル・アグリコラの命日で「フィンランド語の日」、1667年パリで世界初の美術展が開催されたので「美術展の日」、4と9の語呂合わせで、子宮【しきゅう】と読み「子宮頚がんを予防する日」、食【しょく】と読み「食とソムリエの日」。
お花見ライブの13日は、東京上野に日本初の喫茶店「可否茶館」の開業で「喫茶店の日」。この年16歳の一葉さんも、この店の前を通ったかも…。言霊と同じように月日霊もあるかもしれないと…思いました。

2013年4月2日

昨日はエープリルフール。私は、どんな嘘を…とあれこれ空想しているうちに結局なにも言えずに終わってしまいました。皆さんは、面白い嘘をつけましたか?上品で人を楽しませる嘘というモノは難しいですね。でもそんなことを想像する時間は楽しいものです。
お花見ライブのお申込みと共に朗読作品のお問合せを多く頂きましたので今日お教えします。パーカッションMizとのコラボ『蜘蛛の糸』の他に、芥川の学生時代を偲ぶ『恒藤恭氏のこと』、編集者と作家の会話形式で描かれている『或る恋愛小説』の3作品です。桜は心配ですが楽しんで頂ける会になると存じます。13日お待ちいたしております。

2013年3月26日

あっという間に桜の花盛り、トップの写真を選ぶのに悩みに悩んで…鶴岡八幡宮の牡丹園に咲き誇っていた『はじらい』の花言葉を持つ牡丹にしました。
新宿御苑の一葉桜は、このまま順調に咲きすすむと4月の第1週が見ごろのようですが…きっと13日のお花見ライブの日には、のんびりやさんの一葉桜に会えそうな気がいたします。お楽しみにお出かけください。
明治24年4月11日は、一葉さんもお花見にいらしたようで、『山桜ことしもにほう花かげにちりてかへらぬ君をこそ思え』と、父親存命の折に家族でお花見をしたことを懐かしむ一文がありました。

2013年3月19日

桜が咲きました。新しいことにチャレンジする期待溢れる嬉しい季節になりました。
そして今年も「あいうえお・お花見ライブ」の準備が整いました。急に暖かくなったので新宿御苑の一葉桜の開花状況が…もしかしたら葉桜かも…けれど、いつものように楽しいひと時を過ごして頂ければと願っております。今年の日本酒は、香りよく華やかでキレが良く、ほんのり甘口の池本酒造「花見酒」です。また秘蔵ワインもご用意しました。詳細は「公演予定欄」(この欄の桜は昨年のもの)をご覧いただき「お問い合わせ」欄からのお申込みもお待ちいたしております。

2013年3月12日

今週の一枚は、古賀浦の不動の滝。向って右側の雄滝と左側の雌滝が一緒になって山を下る水の音は心が洗われるようでした。大自然の恵みに包まれているからこそ私達の命があると…。
昨日3/11は恐怖に震え、不安に怯えた東日本大震災が起こった日。次の瞬間に何が起こるのかがわからないことを実感した日。そして友人が見つからず悶々とした日々を過ごして……
あれからライブや公演で募金をお願いして友人のボランティア団体に送金しています。この2年間のご協力ありがとうございました。でも復興はまだまだです。今後もよろしくお願いいたします。

2013年3月5日

「マコ通信」編集長・吉田善穂氏のご案内で伊勢神宮を参詣し、境内に流れる五十鈴川の水に手を浸してきました。お伊勢さんは本当に厳かで清々しく心が落ち着く素晴らしい空間でした。 
パーカッションMizとのジョイントで行った三重県古和浦の朗読会では中学生~80代という幅広い年齢層の方々に、また伊勢現代美術館に於ける橋本清画伯(二紀会 参与)の個展『海・山に還る』のお祝い朗読会でも沢山の皆様に、一葉の世界を楽しんでいただきました。
4月21日まで開催される橋本清展の「佐婆留 斎宮」200号の作品の前に立つと、宇宙的な感覚を味わえます。是非お出かけください。

2013年2月26日

寒さに耐えた花々が微笑始め嬉しい出会いが…今週の一枚は鎌倉駅前の日蓮宗本覚寺のお庭で撮影しました。ここには、身延山への参詣が困難な人々のためにと日蓮様の分骨が祀られているので「東身延」と呼ばれています。また、七福神(大黒天・夷神・毘沙門天・弁財天・福禄寿・寿老天・布袋尊)の中の漁業や商売繁盛の神様・夷神も安置されています。鎌倉幕府の守護神として源頼朝によって祀られたのがはじまりだそうです。
2月28日~3月4日は、恩師山田五十鈴先生の芸名の由来となった五十鈴川上の伊勢神宮に出かけ、伊勢現代美術館で樋口一葉さんのお話をさせていただく予定です。

2013年2月19日

こども達の声が溢れる公園で日本水仙を見つけました。水仙の花言葉は「思い出、詩人の心、優しい追憶…」と沢山あります。一葉さんも愛読していたと思われる江戸時代の女性俳人・加賀千代女「水仙の 香やこぼれても 雪の上」の句と、たけくらべの「ある霜の朝、水仙の作り花を…美登利は何ゆゑとなく懐かしき思いにて…」の一文が重なりシャッターを切りました。
ギリシャ神話の美少年・ナルシサスが泉に映った自分の姿を毎日見つめ続けたので水仙の姿に変えられたというお話があるように花は下をみつめています。そして、ラッパ水仙は英国のウェールズの国花だそうです。

2013年2月12日

『全てを肯定、全てに感謝』という言葉に出会いました。日々の生活での様々なことを全て肯定し受け入れることは難しいことですし、その上に感謝するという心持になることも、なかなか出来ることではありませんが、硬い蕾が花開くのを待つ時、何故まだ開かないのかと腹立つことはなく、花開く時を楽しみにのんびりと待っています。そんなふうに日々を過ごせたら…。
一葉さんは質屋からお金を借りての生活を、『着るべきものの塵ほども残らずよその蔵に預けたれば…』と日記で表現しています。その心持ちは、全てを肯定し全てに感謝していたのではないかと感じます。

2013年2月5日

節分の豆まきも終え立春となり…けれど寒さは増し心寂しく、福寿草の笑顔に癒されました。
一葉さん24歳の日記を開いてみましたら『しばし文机に頬づえつきておもへば、誠にわれは女なりけるものを、何事のおもひありとて、そはなすべき事かは。【色々なことを思ってもとても実行できることではない】われに風月のおもひ有りやいなやをしらず。【私に風流を愛する文学的才能があるかどうかは知らない】…あやしゅう一人この世に生れし心地ぞする。我は女なり。いかにおもへることありとも、そは世に行うべき事か、あらぬか。【例え私が思うことがあっても、それをこの世で実行できるとは思われない】』今日の空模様のような日記でした。

2013年1月29日

今週の写真は節分前の土日を含む3日間、鶴岡八幡宮で行われている厄除大祭のお焚きあげの火です。神職による厄除け祈願の祝詞の奏上、巫女による神楽舞の奉納など神殿での行事後、厄難焼納札(やくやきふだ)をこの火の中にくべて、火の力でより強く厄払いを行うのです。皆さんもこの写真の火の中に厄を投げ込んで「開運厄除」を祈願したら、ご利益があるかも…。
他国の厄払いを調べましたら、スペインでは馬肉片を年の数だけ食べて踊り明かし、トルコでは厄年の人の等身大の泥人形を作って川に流し、イギリスでは年の数の木の実を3日間外気にさらして焼くそうです。国は違っても、目に見えない力を信じる気持ちは同じなのですね。

2013年1月22日

今週は新刊紹介です。著者の竹原厚三郎氏は、日本社会事業大学大学院福祉マネジメント研究科卒、現在は帝京平成大学の教授。人生100年を生きる為のあれこれを提案しておられます。
この本「老い風にのって」のタイトルをみると、まだ先の話と思えるでしょうが、実は老いに対する支度のお話なのです。準備に早すぎるということはありません。ほのぼのとした4コマ漫画が交えられての読みやすいもので、ブラス出版から出ています。きっと役に立ちます。書店で注文してくださいね。
*先週の写真は、花の名前が違っていました。ごめんなさい。

2013年1月15日

成人式を迎え不安に怯え『おとなになるのは嫌…』と思っていた頃のことを思い出しています。それで今日は、一葉さんが抱えていた不安の一文をご紹介します。【去年の秋、軽い気持ちで書いた「にごりえ」が世間を騒がせるまでにもてはやされ…「十三夜」も褒め騒がれて、女流作家中並ぶものがないと大変な評判で…でもこれが本当の誉め言葉なのでしょうか…誉め言葉が集まると友の妬み、先生の怒り、憎しみ、恨みなどが次々に出てきて情ないこと。虚名は一時のことで、やがては消えてしまうでしょう。しかし、一度人の心に抱かれた恨みは、行く水のように流れ去るのでしょうか…】
写真は雪に堪える椿の蕾です。

2013年1月8日

胃腸の調子はいかがですか?お正月にあれこれ食べ過ぎて疲れてしまった胃腸を整える為に七草粥を食べる習慣は、先人の素晴らしい知恵ですね。
ところで、どんな初夢をご覧になりましたか?私は初めて富士山から太陽が顔を出す風景をみたのです。いち富士、に鷹、さん茄子の順で縁起が良いと言われていますから、とても嬉しかったです。床に入る前に富士山のニュースをみたからか…良い夢をみたいと思って寝たからか…とにかく初めての夢でした。私の初夢を、おすそわけしようと、今週の写真は逗子マリーナから見た富士山と江の島です。

2013年1月1日

年頭に当たり明治26年の一葉さんの日記をご紹介します。
『26年の1月1日はいとのどかなる日かげにあらはれて、(大変のどかな光が溢れて)門松のみどり千歳と(を)いはい(祝って)、いつもの雑煮も食べ終わりぬ。昔は元三のほど(元旦から3日の間は)年頭客に勝手元の暇なく(年始客が多くて台所仕事が忙しく)「羽根つく間もあらず」と恨みしが、引きかはりて更に来る人もなし……』

2012年12月25日

この写真は、家が丸ごとクリスマス飾りで包まれて、ご家族の幸せが溢れるばかりの光をはなっています。あれこれと慌ただしい年の暮れですが、美しいものは心を穏やかにしてくれます。日本で初めてのクリスマスは天文21年、現在の山口市で宣教師が日本人信徒を招いて行った降誕祭のミサ。そして大正14年にはクリスマスシール(結核撲滅の寄付切手)が発行され、大正15年12月25日、大正天皇の崩御により、この日が休日と改正され、昭和3年の朝日新聞には「クリスマスは今や日本の年中行事となりサンタクロースは立派に日本の子供のものに…」との歴史がありました。

2012年12月19日

今日は、明治25年に書かれた「よもぎふ日記」の冒頭を読んでください。『かけじとおもへども(気にしないようにと思うけれど)貧は諸道の妨げ成けりな。すでに今年も師走の24日に成ぬ…餅は何としてつくべき、家賃は何とせん、歳暮の進物は何とせん。【暁月夜】の原稿料もいまだ手に入らず、外に一銭入金の当てもなきを…』と悩む一葉さんに届いた葉書は、来年早々発行される【文学界】という雑誌に短編小説を書いてほしいという依頼でした。家族は喜び、一葉さんは顔をあかめた。と、あります。今は苦しくとも次の瞬間に喜びが訪れることを信じられる日記です。

2012年12月6日

先日の湘南国際マラソンの主宰者撮影の写真が届きました。初めての10㎞への挑戦で苦しんで走っていたのに、ゴール時の写真に写る喜びにあふれた自分の姿に驚かされます。千葉県白井市文化ホールで行われた演劇祭での生徒さん達の姿も、素晴らしいものでした。職場や家庭の仕事の忙しい中をやりくりしながら台詞を覚え舞台に立つ彼等の姿を目にして、感動を覚え、指導させていただけたことを嬉しく思います。また、東京芸術大学大学美術館で開催中の『尊厳の芸術展 -The Art of Gaman-』では、第2次世界大戦時に強制収容所で暮らされた日系人の皆さんの素晴らしい作品に心を打たれました。

2012年11月27日

今の季節は木々が色づいて、毎日が楽しくなります。「視点・論点」の放映も終わり、たくさんの皆様からご感想をいただきましてありがとうございました。短い時間にあれもこれもお話したいと詰め込み過ぎてしまったかと…でも、それぞれの言葉が皆様の心に届いたことを知りまして嬉しく存じます。また、今年の法真寺さんでの一葉忌法要の前には、私もお話をさせていただき、新しい出会いを頂戴いたしました。12月2日(日)は、千葉県白井市文化ホールで、生徒さん達の発表会があります。「十三夜」と「小さな舞台」の2作品。入場無料、開演は14時15分です。お近くの方は、是非お出かけください。

2012年11月20日

今日のトップは、恩師・山田五十鈴先生と、京都くるまざき神社で撮影したもので、60代の先生と20代の私です。マコ通信14号は通常と違い、五十鈴先生の追悼号をつくりました。先生とご縁が深かった皆さんの思い出が詰まっております。そろそろ、お手元に届くと思いますのでお楽しみ下さい。また、このホームページでも、マコ通信をご覧いただけます。緊張の連続の「視点・論点」の収録も終わり、一葉さんのお墓参りもすませ、23日の『一葉忌』を待つばかりとなりました。いつものように法真寺さんでのご法要のあとライブを行い、皆さんと杯を重ねたいと思い、お出でをお待ちいたしております。

2012年11月6日

第7回湘南国際マラソンに挑戦しました。フル18,000人、ハーフ500人、私の走った10㎞は5,000人。参加費に含まれるチャリティー募金は東日本大震災の支援金になります。大磯駅から集合場所を目指す人々の長い列に交じって…「あ、島崎藤村の家の…」。いえいえ、寄り道は出来ません。急ぎ集合場所へ。そしてドキドキしながらのスタート。ラストの心臓破りの坂はバテバテ…でも、ここに友人の声援!『何処にあったの?この力』と思えるほどの力が湧き出て写真のような笑顔で、最後まで走りきり完走メダルをかけて貰うことが出来ました。友人とは本当にありがたいものだと再確認した瞬間でした。

2012年10月30日

NHK「視点・論点」をご存知ですか?政治、経済、文化、芸術と幅広い分野の方が、ご自分の言葉で話される10分間のストレートトークの番組で、月曜~金曜の午前4時20分~総合テレビ、午後1時50分~Eテレで放送されています。 この番組に出演することになりました。樋口一葉生誕140年記念の今年一葉忌当日11月23日全国放送で一葉さんのお話をさせていただけることは、とても嬉しく感謝の気持ちでいっぱいです。一葉さんへの思いを込めての10分間。ぜひ、チャンネルを合わせてください。また、今年の一葉忌ライブは、高円寺「唐変木」で行います。

2012年10月23日

今週は、東京交通会館で行われた重要無形文化財 伊勢型紙技術保存研究会主催・伊勢型紙展のDMの一部です。奈良時代前期に大陸から伝わり、江戸時代には、着物の小紋染めなどに使われた型染めの型紙の技術を伝承するこの会の代表小林ゑみ子先生(創設者・三重県鈴鹿市出身・故小林一(はじめ)夫人)は、好奇心旺盛な煙草が大好きな魅力的な女性でした。私の公演にも度々お出かけくださいました。昨年より体調を崩され治療に励まれていましたが、この会の終演日に86歳で旅立たれました。私が愛用している柿渋染めの手提げが、お形見となりました。ご冥福をお祈り申し上げます。

2012年10月15日

今週の写真は、毎年10月12日~15日にかけて行われる光明寺の「十夜法要」の練行列。日中法要のお導師が僧侶や楽人、警護、詠唱講、お稚児さん達を従えて、九品寺からはじまる長い行列で感動的です。赤い傘を持っているのは、檀家総代の方。光明寺は、鎌倉市材木座にある浄土宗の寺院で、浄土宗に帰依していた徳川家康が定めた学問所18か寺の筆頭のお寺です。
500年も前から行われているという「お十夜さん」は、この行列が大殿に昇殿すると法要が始まります。金魚すくい、射的、植木、農機具、佃煮、綿菓子、沢山の屋台が出て、誰もがみんな笑顔で幸せが満ち溢れていました。

2012年10月2日

今週の花はウコンです。体によいサプリメントであることは知っていましたが、花を見たのは初めてです。山田五十鈴先生の納骨に伺った折、京都のお寺のお庭に咲いていました。主に3種類のウコンがあるそうで、これは、二日酔いに効果があることで知られている秋ウコンです。花言葉は「乙女の香り」「あなたの姿に酔いしれる」を知って…お酒がお好きで、歳を重ねられても乙女の香りをはなっていらして、ずっと大スターでいらした五十鈴先生にピッタリのお花だったのです。このお寺には、石田三成、古田織部、出雲の阿国も眠っていらして、お墓参りをさせていただきました。

2012年9月26日

『暑さ寒さも彼岸まで』の言葉の通り過ごしやくなって…ロマンチックな秋…なのに花粉症でクシャミと鼻水に悩まされています。今日は一葉の塵中日記(ちりのなかにっき)の書き出し…いみじょうおこたりけるかな、この日記よ。今日いくかしるさざりけむ。家のこと、世の中のこと、一時として静かにあるべきかは。めになれ、耳に聞こえけるもの、したがひておもひに成ぬる、いとさわなれど、これをしも今しるさむとすれば、わづらはしさの堪え難きをいかがはせむ。いざさらば、昨日の我に恥づる身ながら、こりずまに今日是(ぜ)とみる所をしるさまし。

2012年9月18日

3.11以降、エアコンの使用を中止している我が家では、風と団扇と、時々扇風機の生活で今夏も乗り越えました。昨年も感じたのですが、不思議に秋口の体調が良いのです。今週のオシロイバナの花言葉「内気、臆病、柔和」と書きながら…ふと『内気』な性格の人は、強い言葉を使わないので『臆病』な人と言われることもありますが『柔和』な人と言われることもあります。英語では夕刻に開花するので「フォーオクロック」一株に様々な色の花を咲かせるので「ペルーの驚異」とも呼ばれるそうです。一輪のお花は、想像の宝庫ですね。

2012年9月11日

「しとやか・繊細な美」の花言葉を持ち、微笑みをバトンタッチしているような一日花「芙蓉」が今週の花です。明治24年9月に一葉さんが書き始めた蓬生日記は「日かげにとほきやへむらの秋、いとど露のおき所なさに、筆さしぬらしてかひつづくれば、あやしゅう人のしりうごとのようにもなりはべりしかな」と云う切ないものです。これは「雑草が幾重にも高く生茂って、ここまでは日ざしが届かなくなった破屋の秋さながらに、世間をひがんで身を立てることもなし得ず、貧乏にさいなまれて日蔭の私の悲しみのやりばのなさに」という意味なのです。

2012年9月4日

三越劇場公演「ひとり芝居・わかれ道」が無事に終演いたしました。お出かけいただきました皆様、お心にかけてくださった皆さま、ありがとうございました。今回はカーテンコールで、一葉さんの日記「若葉かげ」の書き出しを朗読させていただきました。今週の写真は、共演の二胡奏者・こたにじゅんさんの奥様に促されてロビーで撮影したものです。「わかれ道」のお京の衣裳のままで、心の中は奥山眞佐子に戻っているというなんとも頼りない心持の表情で恥ずかしいのですが…

2012年8月28日

暑い日が続いておりますが皆様、お身体の具合はいかがですか?今週の写真は、少しでも涼しい感じをと、水鳥を撮影してきました。 「わかれ道」の最終公演9月2日が迫ってまいりまして、いつもとは違う緊張感が走ります。一葉の全作品を上演したいと願っております私にとって今回は「わかれ道」とのお別れの舞台となります。別れることで新たな出会いが生まれ、そして新たな展開が…。ぜひ、「わかれ道」の最終公演をお見逃しなさいませんようにと、お誘い申し上げます。三越劇場でお待ちいたしております。

2012年8月21日

今週の花は「愛嬌、活動、世話好き」の花言葉を持つ百日紅(サルスベリ)です。この花が咲き誇っている公園には遊具は何もないのですが、いつも子供達の元気な声が溢れていますし、ボランティアの方々のご尽力で、いつも綺麗でホッと出来る場所です。2週間後は三越劇場の公演日ですから、ホッとはしていられないのですが…今年の作品の登場人物・傘職人の吉三は角兵衛獅子の大道芸をしていた16歳。今は見ることが出来ないので早稲田大学図書館特別資料室から当時の角兵衛獅子の写真をお借りしてプログラムに掲載いたします。お楽しみにお出かけください。

2012年8月10日

福島県酪農業協同組合理事長谷川健一氏から、原発事故による高濃度の放射性物質の汚染により「計画的避難区域」に指定された飯舘村の実情をお聞きしました。正しい情報が伝えられずに避難が遅れたこと…様々な報道に疑問を持ったこと…今日のトップは彼の著作~原発に「ふるさと」を奪われて(宝島社)~の表紙です。 「村民が力を尽くして作り上げた美しい村に帰る日を望むことは難しい」と何度もおっしゃっていました。けれど、人のいなくなった村の見回りを今も続ける長谷川氏に生きる強さを教えていただきました。

2012年8月7日

治癒のための有効な治療法が確立されていないALS(筋萎縮性側索硬化症)のメカニズムがみつかったニュースが流れました。「あきらめないでよかった」のコメントと共に。私の友人も、この病気なので、とても嬉しく希望が持てる情報でした。溢れる蝉の声を聞きながら、3月11日以降、日常生活が取り戻せない人々のことを…8月6日広島に9日長崎に落とされた原爆で希望が失われた人々のことを…でも「あきらめないでよかった」といえる時がきっと来るはず。平和であればこそのオリンピック。今日のトップは世界中の人々が友情で結ばれる日が来ることを祈って「生涯の友情」の花言葉を持つ日々草です。

2012年7月31日

ロンドンオリンピックが始まりました。アテネ大会ではゼロだった女性選手ですが、今回は204カ国すべてから(カタール、ブルネイ、サウジアラビアも)女性選手の出場が実現したと知って感動しました。約15,000名の選手は、どんな思いでいるのだろう…4年に1回のこの大会の結果によって、その後の人生が変わってしまうかもしれない瞬間…テレビ画面を見つめながら、ある種の恐怖を感じます。 今日の写真は、横浜公演「たけくらべ」毘沙門拮抗を着た筆屋の女房。明日8月1日は、三越公演の前売開始日です。日本で最初の女性職業作家・樋口一葉原作「わかれ道」のお申込みをお待ちいたしております。

2012年7月24日

蝉が鳴き満開の蓮の花も見納めのころ、光明寺第14世お上人の「無尽」の掛け軸の前でお抹茶を頂き、五十鈴先生と京都のお宅で御一緒の時を思い出しております。先生もお抹茶が大好きでした。いつも何かを磨かれていらした先生。それは笛であったり三味線であったり窓ガラスだったり…手を遊ばせることがなかった先生でした。 今年の光明寺の蓮池の半分は空間でした。蓮池の泥の耕し方が足りなかったそうです。何も無い水面は土を耕すことの大切さを教えてくれているようでした。私の母校の校歌「磨かずば、光あらじな」を改めて心に刻んでおります。

2012年7月13日

愛する恩師山田五十鈴先生が旅立たれました。三越劇場「わかれ道」公演のご報告に伺った時に…。先生に始めてお会いしたのは30年程前「たぬき」の稽古初日。劇団主宰者金子信雄先生から五十鈴先生に預けられてのことでした。緊張している私に「しっかりね」と、優しいお声をかけくださいました。日比谷芸術座で2ヵ月興行の千秋楽の朝「金子さんにお願いするから続けてよ」のお言葉に胸が張りさせそうでした。その後「必殺仕事人」や数々の舞台にお供して沢山の教えを頂戴した先生のお骨を拾わせていただく時が来るとは…写真は、湯の山温泉ロケの時に「奥ちゃんも一緒にね」と促され、五木ひろし氏と共に撮っていただいたものです。

2012年7月9日

今日のトップは本覚寺に咲く蓮の花。花言葉は「清らかな心」「離れゆく愛」。朝早く開き午後3時頃に閉じて4日目に花びらが散る…「誕生と云う原因があるから死という結果がある」ということを実感したのは27年前の7月10日。最愛の父の旅立ちの時でした。その悲しみは今も癒えることはありません。だからこそ、東日本大震災で突然命を奪われて家族とのお別れさえ出来なかった人々、まだ消息が分からない人々のことを思いますと、看病が出来たことを喜ばなければ…とも思うようになりました。大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した「つなみ」の作文集にも感動しています。

2012年7月2日

今日のトップは、9月2日公演のチラシです。20代の樋口一葉さんとのツーショット。少々気恥かしいのではありますが…彼女の妹・邦子さんのお孫さんから許可をいただきデザイナーの関根さんが、明るいイメージで仕上げてくださいました。3年目を迎えました三越劇場でご覧いただきますのは、一葉さんが亡くなる1年前の12月20日頃に脱稿された作品「わかれ道」。世間から疎外されている二人の男女が内面的に寄り添いながらも、経済的事情に阻まれて別離を受け入れる…未婚の男女の青春グラフティーは、時代を越えて深く心に沁み入る作品です。 お問合せ欄からのお申込みもお待ちいたしております。

2012年6月25日

桜桃忌ライブ「姥捨」と横濱公演「たけくらべ」の2作品が無事に終演いたしました。お出かけくださった皆様、お心にかけてくださった皆様、ありがとうございました。今週の写真は、たけくらべの舞台です。向って左側手前から三味線、鳴り物、笛の順で、上演時間は1時間30分。

いっぱい飾りで、場面展開は照明で進行し、在りし日の吉原遊郭の風情と、そこに暮らす子供たちの成長をご覧いただきました。桜桃忌ライブは、ちょうど台風とぶつかってしまったのですが、新しい方のご参加も多く楽しい会になりました。お問い合せ欄からのご感想もお待ちいたしております。

2012年6月18日

今週の火曜は、新宿サムライで桜桃忌ライブ、金曜・土曜は横浜で「たけくらべ」公演という、ハードな週です。稽古に夢中で、ご案内もままならず、失礼が…どうぞお許しください。 桜桃忌での私のドレスのデザイナー(キース・へリング)は、アンディー・ウォーホルやマドンナとも交流があった作家で、中村キース・へリング美術館で彼の作品に会うことが出来ます。また、「たけくらべ」は、東宝衣装さんのご協力によるもので、遊郭の女性を象徴する衣裳です。吉原遊郭界隈で生まれ育った子供たちの成長の様子を、その空気を皆様に感じていただきたいと…お待ちいたしております。

2012年6月11日

今週の写真は、鎌倉材木座の祭(乱材祭)で、勇壮な掛け声と共にお神輿が海に入っているところです。担ぎ手は男性ばかりではなく女性もいまして、感動的でした。いっぱいパワーを頂いたような気がいたします。 来週の火曜日6月19日は、太宰治の誕生日でもあり、遺体が発見された日でもある「桜桃忌」。今年の作品「姥捨」は、心中に出かける男女の葛藤を描いた物語で、キース・へリングのドレスを着ての朗読です。「心中」と云えば、6月22日と23日公演の「たけくらべ」でも遊女・浦里と時次郎の心中事件を扱った新内「明烏」の一部をほんの少し語ります。是非、お出かけください。

2012年6月4日

私が、演劇に進むきっかけとなった劇団民芸「銀河鉄道の恋人たち」の劇作家・大橋喜一氏の訃報が…この芝居に出会わなければ、今の私は存在しません。不思議なことですが、白石奈緒美氏のお誘いで伺った「方の会30周年記念・清川虹子物語」の登場人物は、私が山田五十鈴先生に付いて勉強中にお会いした沢山の俳優さんを思い出す作品でした。そして大橋氏も、方の会主宰者・市川夏江氏も、私の出身劇団マールイ主宰者・金子信雄先生も同じ劇団青俳で夢を語り合った人と知って驚き、目に見えない「縁」の糸を改めて実感しています。そんな気持ちを表す花言葉を持つ「トケイソウ」を今週の花にしました。

2012年5月28日

目には青葉山ほととぎす初鰹ということで、今週は鎌倉文学館の青葉の写真です。もう5月も最終週ですのに皆さんにお送りするご案内状も書きあがりません。マコ通信も原稿が書けずに…6月公演「たけくらべ」のことで頭がいっぱいです。今回は唄って踊らなければなりません。台詞もいつもの倍近くあります。色街出の筆屋の女房役と、純粋無垢の14歳の美登利役をこなすのは至難の業です。ちょっとした身のこなしで、其々の雰囲気を出したいと工夫を凝らしてはいるのですが……山田五十鈴先生のように振り向くだけで役の背景を客席に伝えられるような女優になりたいと稽古の毎日を過ごしております。

2012年5月21日

今週は、金環日食の写真を掲載する予定で、カメラを用意して太陽観察専用眼鏡を握りしめていたのですが、撮影は失敗に終わりました。雨でしたから観ることさえ出来ないと残念な気持ちでいたのですが、嬉しいことに雨はやみ雲が流れて、あちこちから湧きあがる歓声と共に、その姿を観ることが出来ました。神秘的な美しさに感動し胸が震え、壮大な宇宙に包まれている不思議な気持ちになりました。テレビで見るとは全く違う臨場感を得た時、ベトナム戦争ゆえに故郷を離れての生活を強いられているモン族の子供が「弟たちに故郷で走り回る動物達の本当の姿を見せてあげたい…」と云ったことを思い出しました。

2012年5月14日

今週のお花は「ツツジ」です。少しずつ咲く花が増えてゆく姿を見るのは嬉しいのですが、咲き揃ってしまうと寂しさを感じるので、私は満開を見るのは苦手です。写真の赤色ツツジの花言葉は「恋の喜び」そして白の花言葉は「初恋」。初恋と云えば6月公演「たけくらべ」の登場人物・14歳の美登利、15歳の信如、13歳の正太郎は、恋に目覚める年齢です。身体と心の変化が激しくなる頃…その変化を受け入れるのに戸惑い悩み…それは誰でもが通る道。 「おとなってなに?」私が芝居を続けているテーマです。あなたは、子どもの頃に思い描いていた『おとな』になっていらっしゃいますか?

2012年5月7日

今週は、相模の大凧の優雅な姿をお見せしたかったのですが、雨と風が酷くて凧は上がりませんでした。それで雨の河原で撮影してきた矢車草です。子供の頃によく見かけたこの花は、エジプトでツタンカーメンの棺が発掘されたときに埋蔵品と一緒に発見されたと知って驚きました。凧は、翌日の5日は天候に恵まれ優雅な離着陸だったそうです。詳しくは相模の大凧のページでご覧ください。さて6月横浜公演「たけくらべ」の太鼓、三味線、鼓、笛の演奏家との稽古が始まりました。私も「北郭全盛」「せっせっせ」「ぎっちょんちょん」「厄介節」を唄い踊ります。どれもこれも難しく四苦八苦の日々です。

2012年4月30日

今週のトップの写真は藤の花。 花言葉は「歓迎」「至福の時」。私が5月に至福の時を感じますのは相模の大凧です。1年かけて準備された大凧が優雅に天高く舞い踊るかどうかは、凧のひき手と空模様、風模様次第。河原でみつめるドキドキ感は最高です。そして、私たちの暮らしが大自然に包まれていることを実感する日でもあります。 さて、6月の横浜公演「たけくらべ」にはスライドが構成されています。作品は「一葉女史の墓」「たけくらべの美登利」日本画家の鏑木清方氏は、一葉より6歳年下で、10代からプロとして活躍されていた方。この作品に会えるのも楽しみになさっていただきたいと思います。

2012年4月23日

いつもトップの写真は次回公演のイメージなのですが、今週は私が撮影したチューリップです。何故かと云いますと相鉄本多劇場で行うひとり芝居は、毎年横濱演劇祭参加公演なので、紅葉坂の青少年センターにチラシを受け取りに行きました帰り道、寄り道をしました。目的地は野毛山動物園。その入口に咲き誇っていたのです。何十年ぶりかの動物園でした。キリン、ライオン、猿にレッサーパンダ…飼育員の方の丁寧な説明に聞き入り、子供の頃、父に連れられて行った甲府動物園で象の花子さんに乗せて貰ったことを思い出しました。ここに象は居ませんでしたが、沢山の家族連れや恋人同士と思われる人々の笑顔があふれていました。

2012年4月16日

今年のお花見ライブは「滝の白糸」だったせいか…長年の私の公演で初めての雨の日でした。お足もとのお悪い中、お出かけいただきました皆様に御礼申し上げます。休憩を入れての朗読は1時間半以上の長い作品で、外の雨も非常に激しかったものですから、お花見は中止にして皆様とゆっくりお話させていただきました。朗読前半の衣裳は白、後半はピンクをポイントに白糸の心の哀れを表現しました。昨年は三越劇場公演が5月でしたので、お切符の御注文を頂きましたが今年は9月2日(日)ですので暫くお待ちください。 6月19日(火)桜桃忌ライブと6月22日(金)23日(土)ひとり芝居「たけくべ」はご予約をお受けしております。

2012年4月9日

朝早くから鶯が大きな元気な声で気持ち良そう…道々の桜が見事です。今週土曜14日のライブ後の新宿御苑・一葉桜のお花見は、ちょうど見頃かと思います。この日に朗読する「滝の白糸」は、泉鏡花の「義血侠血」の文章で、昨年より長いのですが、稽古がとても楽しい作品でもあります。どんなふうにお伝えしようかと思うだけでも、ウキウキしてくるのです。どうぞお楽しみにお出かけください。
6月22日23日の横浜相鉄本多劇場でのひとり芝居は「たけくべ」に決定しました。ついに14歳の美登利役に挑戦します。いつもの阿部照義氏の脚本です。こちらもお楽しみに予定に入れておいてください。

2012年4月2日

桜の開花宣言も出され、2週間後にはお花見ライブの公演日となります。昨年の「外科室」に続き、今年も泉鏡花の作品をお聞きいただきます。新派の舞台でも映画テレビでも親しまれている「滝の白糸」は明治27年の11月1日~30日読売新聞に「義血侠血」という題名で連載されたものですが、翌28年に川上音次郎一座が脚色し題名も「滝の白糸」と変えて浅草座で上演し好評を博したことで、本来の題名を知る人も少ないかもしれません。水芸人・滝の白糸(本名:水島 友)が、ふとしたきっかけから、お金のために学問を断念した村越 欣弥への支援を始め3年目に大変な事件が起こる面白いお話です。どうぞお出かけください。

2012年3月26日

母校の閉学式に出席してきました。1953年立正学園女子短期大学として設立され「人間愛」を建学の精神とした教育を受けた卒業生30,265名。私は、寮生活を過ごし品川・旗の台校舎で学びました。卒業式後のホテルオークラでの謝恩会の折、校名が文教大学女子短期大学部に変更される事を知った時の驚きと悲しみ…1985年には現在の湘南校舎に移り同窓会室も出来ました。けれど今年3月の卒業生が最後となったのです。時代の流れと受け止めるしかないのですが…閉学式に続くレセプションでは、懐かしい皆さんとの話に花は咲きましたが…云いようのない悲しみの処理には時間がかかりそうです。

2012年3月19日

昨年の「樋口一葉お誕生公演」は、東日本大震災の翌日という状況のなかでの開催でしたが、今年は小雨降る中、山梨県立文学館のお庭の梅の香りに包まれての公演でした。お出かけくださいました皆様、お心にかけてくださいました皆様に御礼申し上げます。 今回は「ひとり芝居をうまれて始めて観ました、相手役が見えました」「驚きました、来年を楽しみにしています」「一葉のことはあまり知らなかったのですが、興味を持つことが出来ました」いうご感想が、前回より多く寄せられたことを嬉しく存じますと共に、一葉の両親の郷里で行う『一葉の誕生を祝う会』が公演を重ね、山梨県に根付くことが出来ればと願っております。

2012年3月12日

今朝、鶯が鳴きました。
去年、東日本大震災の日、私は舞台稽古前でスタッフと共に劇場におりました。吊り下げられた照明機材の音が響き恐ろしさに身を震わせました。でも被災地の皆様の恐怖を思えば……まだ、ご家族が見つからない人々、仮設住宅で暮らされている人々…テレビから被災地の皆さんの声が聞こえてきます。「生きていることは生かされていること」は、重たい言葉です。
来週は、去年と同じ劇場で「樋口一葉お誕生公演」を行います。今回は、早稲田大学図書館特別資料室からお借りした角兵衛獅子の貴重な写真がプログラムの表紙を飾ります。どうぞ楽しみにお出かけください。

2012年3月5日

ひな祭りも過ぎて、鎌倉八幡宮の牡丹園入口の梅が見ごろの頃になりました。我が家の梅は残念ながらまだですが、皆さんの処はいかがですか?今年の花はのんびり、ゆったり咲いてくるのでしょうかしら…被災地の皆さまの処に、早く花が咲いて欲しいと祈るばかりです。
2週間後は甲府で樋口一葉お誕生公演「わかれ道」の舞台です。今年は、高校生対象公演も行いますので、登場人物・吉三と同世代の高校生たちがどんなふうに感じてくれるか楽しみです。先日参加した湘南藤沢市民マラソンで私の走っている姿がアップされていると聞いて見てみました。思っていた以上に楽しそうな顔に、自分でも驚きました。

2012年2月27日

昨日は、生まれて初めてのチャレンジ湘南藤沢市民マラソンに参加しました。スタート前に谷川真理さんが話された「自分の体の声を聴きながら走ってください」というメッセージが心に響きました。5.64マイルの参加者は1,221名で、私は真ん中あたりに位置しスタート直後は周りの皆さんと歩調を合わせていたのですが、江の島の橋を渡ったあたりから体が温まり、心もリラックスして不安なく気持ち良く走りきることが出来まして気がついたらゴールイン。自分でも驚きました。応援するのと走るのとは大違いで良い経験になりました。3月の甲府公演をご観劇くださる皆様に、始めての感動をお届けしたいと思いも新たにいたしております。

2012年2月20日

あの恐ろしい東日本大震災から1年が…スローフード新宿応援団の友人からお知らせが届きました。彼らは「スローフードとは美味しくて、環境に配慮された公正な食べ物のこと。私達が口にする食べ物は、美味しくあるべきで、環境や動物の権利保護や私達の健康に害を与えないクリーンなやり方で生産されるべきだ」という考え方で食について活動しています。ご興味のある方は3月11日(日)13時~16時 新宿区四谷地域センター11F調理工作室で行われる「放射能汚染をめぐる牛肉のお話と、セシウム牛を食べる会」にお出かけください。(牛肉は基準値以下で、セシウムフリーのお食事もあります)お問い合わせは、03-3354-6064へ。

2012年2月13日

マコ通信の編集長は大のマラソン好きで、あちこちの大会に参加していますし、マラソンを題材にした小説も書いています。私もずいぶん前から勧められていたのですが…今年は3月公演の体力作りを兼ねて今月末に行われる湘南藤沢市民マラソンに参加することになり準備を整えているところです。初心者の私は5キロを走ります。制限時間は40分なので何とかなるのではないかしら…と思っているのですが…出発は江の島、湘南海岸公園を折り返し片瀬東浜交差点から江の島に戻るコースで、海の近くを走るのが楽しみですが…本当のところとても不安なのです。見かけたら応援してくださいね。

2012年2月6日

柳原和子さんが癌の再発と戦う姿を追ったドキュメンタリー作品『百万回の永訣』をみて、治療しながらどう生きられるのか…を探る彼女の心の変化が胸に刺さりました。また医療に対して納得いくまで医師に質問する彼女の姿に強さも感じました。けれど、彼女のように誰でも希望通りの医療を受ける事は難しいのではないかしら?とも…
衝撃的なパルコの広告のデザイナー石岡瑛子さんが亡くなったと知り残念でなりません。でも残された様々な作品は、きっと時代を越えて多くの人々の心に刺激を与え続けことでしょう。 彼女が衣装を担当したブロードウェイミュージカル「スパイダーマン」がロングラン興行になると嬉しいのですが…

2012年1月30日

黒澤明監督の「生きる」を、初めて観たのは19歳の時でした。六本木交差点のアマンドで待ち合わせた友人と共に、俳優座劇場に行きました。観終わって劇場を出た時は、やり場のない怒りが湧いてきて、「自分だけを守る大人には絶対なりたくない」と語気を強めて語り合ったものです。その作品を久しぶりに観たのですが、あの時、わざとらしいと感じた若い女性職員の笑い声からは生きるたくましさを、工事中の公園を見つめる主人公の顔にさした光に生きる希望を、お焼香に来た女性達の押し殺した涙に深い愛を感じました。また、あの頃は怒りの対象でしかなかった男性職員たちの姿が哀れに思えたのは、多少の経験を積んだ結果かも…と思いながら今日の誕生日を迎えました。

2012年1月23日

このページをスタートしてから初めて先週、更新を滞らせてしまいました。楽しみに読んでくださっている皆さん、ごめんなさい。私は、医師の指示通りに治療に励んでいるにも拘わらず母の状態に変化がない不安や、その説明に疑問を持ち始め暗いトンネルの中に迷い込んでおりました。あれこれ悩んだ末、セカンド・オピニオンを求め、複数の医師の意見を聞いたことで母の痛みの原因が解明され、『朝が来ない夜はない』の言葉通り希望が見えてまいりました。
インフォームド・コンセントと、セカンド・オピニオンは、車の両輪だと実感しました。健康を害して苦しまれている皆さんに是非お勧めいたします。

2012年1月11日

全国各地でのお正月の様々な行事も終わり、そろそろ仕事がお忙しくなる頃だと思います。皆さまから沢山のお年賀状を頂きましたこと心より御礼申し上げます。しかしながらお返事を出せませんことをお詫び申します。また、マコ通信13号のお届けも遅れておりますことを、お許しください。私は、昨年の一葉忌ライブの終了後から母の病と闘う日々を過ごしております。このページをお読みくださっている皆さまの中にも病気や怪我で苦しんでおいでの方もいらっしゃると思いますが、『ご自分の生きる力を信じて必ず治してみせる』と言う意気込みで、日々をお過ごしくださいますように!お互いに頑張りましょうね。

2012年1月4日

新しい太陽が昇り、笑顔溢れる良い年になりますようにと祈る2012年辰年の幕が厳かに開きました。昨年の数々の悲しい出来事が消えてなくなることはありませんが不思議な勇気が湧いてくる気がいたします。皆さまのお幸せを心底よりお祈り申し上げます。 樋口一葉が明治25年1月1日に書いた日記の書き出しをご紹介します。「まつ人、をしむ人、喜こぶ人、憂ふる人、さまざまなるべくき新玉(あらたま)の年立ち返りぬ。天のとのあくる光に、ことし明治25といふ年の姿あきらかにみえ初(そめ)て、心さへにあらたまりたる様なるもをかし。」本年もよろしくお願いいたします。

2011年12月26日

自然の猛威に驚き怯え、安心で安全だと思っていた日常生活が当たり前のことではなかったことを知り、生活を取り巻いている全てのものの尊さを実感し、『絆』という言葉に暖かな救いを感じた2011年でした。生きていることが奇跡と思えるほど…命の尊さを再確認した年でもありました。だからこそ、「今」を大切にしなければと。 太宰治・女生徒の文章に「いま、いま、いま、と指でおさえているうちにも、いま、は遠くへ飛び去って、あたらしい「いま」が来ている。ブリッジの階段をコトコト昇りながら、ナンジャラホイと思った。」 皆さんが良い年を迎えられますようにと心よりお祈り申し上げます。

2011年12月19日

私も参加しております東日本大震災で被災した方々への応援活動「みなと応援村」は、『石巻湯たんぽ1000物語』に続き、AED(自動式除細動器)をお送りし、現在は、地域の方々に気軽に寄っていただくフリースペースを確保して衣料品等の物資バザー(無償)、囲碁将棋の集まり、食事会、こども達の憩いの場、学習支援などの計画を進め、囲碁・将棋盤、小説本、漫画類、CD/DVDソフトの提供を呼び掛けております。中古品で構いませんので、ご協力いただけます方は下記住所に、午前中配達指定でお送りください。
〒986-0015
石巻市吉野町3-6-12 「みなと応援村」
Tel:090-2852-9119
よろしくお願いいたします。

2011年12月12日

屋上で寒さに震えて美しく光り輝く皆既月食を見つめながら、「こどもの詩を読む会」連続公演(毎年12月12日)の名古屋のステージで皆さんとお会いしていた9年間のことが思い出されました。懐かしいと言えば、灼熱の太陽を浴びながら、甲州ことば指導を担当し走り回って撮影に参加したNHK月曜ドラマシリーズ『夢みる葡萄』の演出・松浦善之助氏の最新作『真珠湾からの帰還~軍神と捕虜第1号~』(12/10放映)を観て、感動が溢れました。死を常に意識しながらの日常を過ごされていた人々の姿が迫ってきて…テレビドラマでこんなに心が震えたのは久しぶりのことでした。再放送があると思いますので、是非、ご覧になってください。

2011年12月5日

私の額のあちこちが小さく盛り上がりボクボクして痒くなり痛くなって3日ほど経つとポロリと、ガラスが出てきます。これは、平成3年1月2日撮影現場に行くロケバス乗車中に遭遇した交通事故が原因です。その頃は365日休みなく仕事に追われていました。「休みなさい」と母に注意されながらも、是非にと依頼された仕事を断ることが出来ませんでした。しかし出発して10分もたたずに血まみれに…まるで事故に遭うために引き受けたようなもの。そして20年経った今も時々、額に埋め込まれたガラスが現れます。
12月は世の中が忙しくなる頃。どうぞ、くれぐれもご注意なさってください。

2011年11月28日

本年の各教室の生徒さんの発表会も、私のライブも無事終了いたしました。お出かけくださいました皆様、お心にかけてくださいました皆様に心より御礼申し上げます。
一葉忌ライブで朗読いたしました「たけくらべ」は、一葉さんの代表作でもあり長い作品ですから、台本を仕上げるまで随分と悩み時間もかけました。このお話の舞台である吉原遊郭界隈の雰囲気を感じて頂けるにはどうしたらよいか…あれこれの資料を探し、笛や鼓の演奏、雨の効果音などを福原幸三郎さんにご協力頂いてのステージとなりました。当日は晴天に恵まれ、笑顔の皆様をお見送りして安堵いたしております。
ありがとうございました。

2011年11月21日

第55回白井市文化祭・演劇祭に参加して行われた『根っこパートⅡ』の発表会は晴天に恵まれ、在住者のみならず東京や横浜からもお運び戴き、盛況のうちに幕を下ろすことが出来ました。作品『長屋の花見』は同題名の落語を脚本化したもので、このサークルの指導を初めて10年目の記念公演に相応しく、明るく楽しい仕上がりになりました。努力を積み重ねたメンバー全員が、背筋を伸ばして堂々と、大ホールの舞台で演じている姿は感動的でした。
演劇は、登場人物の人生の一部を表現するものですから、稽古を通してメンバーの自分磨きのお手伝いが出来ることを嬉しく思います。

2011年11月14日

父が旅立って以来、行くことがなかったバーセグレドに行ってきました。このお店が今もあるのかどうかもわからぬまま…はたして…ありました。それも26年前の内装のまま、父が座った椅子もそのままでした。 このお店が出来た40年前から変えられていない空間は、どんなに沢山の人々の心を包み込んできたのかと思うと胸が詰まりました。カウンターで、この日に命名されたブランディーベースのカクテル「再会」を戴き、父を偲んだ月命日でした。 23日(祝)は、樋口一葉を偲んでの朗読会です。天上の一葉さんにも喜んでいただけるように朗読したいと存じます。

2011年11月7日

本年の新宿教室の生徒さんの発表会「朗読としの笛のつどい」は、雨にもかかわらず多くの皆様にお出かけ頂き、一年間の稽古の成果が実を結び、笑顔で幕を下ろせました。年毎に発声の力が身についていくメンバーの成長をとても嬉しく存じます。お心にかけてくださいました皆様、ありがとうございました。白井教室の生徒さんの発表会は今月20日(日)白井市文化会館大ホールで行います。お近くの方は、是非お運びください。 続く23日(祝)今年最後の私のステージ「一葉忌ライブ」の作品は「たけくらべ」を選び、主人公・みどりと信如の淡い恋心を、笛の福原幸三郎氏とのジョイントでお聞きいただきたいと準備いたしております。

2011年10月31日

恒例になりました江戸東京たてもの園・吉野家の庭先と座敷で行う「朗読としの笛のつどい」にて新宿教室・一葉の会のメンバーが発表いたしますのは、新しく作りました紙芝居「じゅげむ」と狂言「ぶす」を下敷きにしました2作品。11月6日(日)13時と15時の2回。たてもの園にご入場の方は、ご自由にご覧いただけます。私も笛の幸三郎氏と共に一部では「桐壷」二部では「浮舟」をお聞きいただくこととなり、源氏物語の原文を生かしながら分かり易くと…工夫を凝らしております。 年に2回発行のマコ通信13号の準備が整い11月末には、印刷が上がりそうです。もう少しお待ちください。

2011年10月24日

20年来の友人・千田裕氏から便りが届きました。彼が主催するボランティアステーションでは3月11日の震災直後から被災地の人たちを応援しているのですが、現在は「みなと応援村」と名付けられた仙台の活動拠点で お手伝いをしています。寒さが厳しくなってきましたので、10月末日までに「石巻湯たんぽ1000物語プロジェクト」への協力要請がありました。湯たんぽの価格は1個700円(税込)です。
ご協力お願いいたします。
また、私のテレビ出演番組がユーチューブにアップされました。

番組名は「UTYニュースの星」「NHKがんばる甲州人」の2作品です。山梨県内限定番組でしたので多くの皆さんにご覧いただけるのを嬉しく存じます。

2011年10月17日

耳の不自由な人と共に生活し、命を守る自動車のクラクションを始めFAXの呼出音などを、吠えずに主人に知らせる聴導犬の育成の会を1990年に設立し普及活動を続けている松田治子さんとお会いして、地震や災害の緊急放送が聞こえない人々の処に聴導犬が助けになることを痛感しました。
また、いつも車窓から御挨拶している大船観音にも会いに行きまして、その微笑みは昭和2年から33年もの年月を経て昭和35年に落慶式が行われたことを知りました。現在、観音様の体内には第二次世界大戦戦没者の位牌が祀られ、敷地内には、平和を願う火も灯っています。車窓からでは想像できない静かな時が刻まれている場所でした。

2011年10月11日

先週は感動の日々でした。
有楽町・交通会館内シルバーサロンでの重要無形文化財「伊勢型紙展」(リンク先は昨年の展覧会)では84歳の小林ゑみ子先生の笑顔と美しい作品に心を奪われました。深川江戸資料館小劇場では東宝現代劇75人の会「水の行く方」の芝居に涙して、新橋・アルテリーベで行われたロシアの歌姫・エカテリーナのライブでは彼女の歌声に魅了されました。
散歩中の實相寺で「道半ば、まだ半分か、もう半分…」を目にして、またまた感動。義経庵で石井秀憲氏のピアノ演奏に心が躍りました。久しぶりの3時間ジョギングも完走でき、感動に溢れた週でした。

2011年10月3日

秋の発表会が近づき、新宿と千葉の各教室の生徒さんは時を惜しんで稽古に励まれています。新宿教室「一葉の会」では、笛の福原幸三郎氏のお弟子さんとの合同公演で、芝居仕立ての狂言「ぶす」と紙芝居「じゅげむ」を11月6日(日)江戸東京たてもの園・吉野家にて13時と15時の2回公演。タイトルは、『朗読としの笛のつどい・古民家、夕暮れ、冬じたく』。
千葉教室「根っこパートⅡ」では、落語「長屋の花見」を芝居仕立てにした作品を白井市文化会館大ホールで11月20日(日)14時45分開演です。
稽古を重ねてまいりました生徒さん達の1年間の成果を、ご覧いただければ幸いと存じます。

2011年9月26日

20世紀を代表するトランペット奏者マイルス・デイビスが亡くなって20年。NHKで特集がありました。そこで紹介されたエピソードはとても面白かったです。その中で、「…古いやつが聴きたかったらレコードを聴いてくれと答える。俺自身は、もうそこにはいない…」の彼の言葉は、瞬間を生き続けたマイルスの姿が象徴されている表現だと感動しました。そして『今という時間は今しか無い。今が自分であり、自分が今なのだ。今の本質は自分であり、自分の本質は今である。』という道元禅師「日々是好日」の禅語が浮かんできました。
時間と自分は別のものではないことにも気付けて、感謝です。

2011年9月20日

先日亡くなった高城淳一さんの納骨がすまされ、香典の一部は故人の遺志により精神障碍者の通所施設に寄付されたとのお手紙が届きました。昴の会と言うこの施設は藤沢にあり、精神障碍についての啓発と退院後の居場所、そして社会復帰する為のリハビリの場を目的として就労継続支援B型事業所「すばる工房」と「Cafeすばる」を運営しているそうです。お近くの方は、是非お立ち寄りください。
また、私の舞台写真を撮影してくださっている石川妙子さんの舞台写真展「風刻の花Ⅱ」が新宿の全労済ホールで9月30日~10月5日まで開かれます。躍動感溢れる素晴らしい作品と出会ってください。

2011年9月12日

美味しい天丼を食べました。横浜教室で朗読指導している生徒さんから芝居に挑戦してみたいとの希望があり、彼女にふさわしい脚本を探しに横浜・桜木町・紅葉坂(もみじざか)にある演劇資料室に行った時のこと。
その店は紅葉坂と交差する音楽通りにある「天麩羅 あぶら屋」です。知らないお店に入ることは滅多にない私ですが、天麩羅の看板を見ながらお店の前を通り過ぎた時、油の匂いがしない事を不思議に思いふと足が止まりました。勇気を出してカウンター席に座ったのが13時頃。
まもなくネタが終わったらと暖簾が終われました。新鮮なネタと最高級の油、薄味のタレで頂いた天丼に頬が落ちるようでした。

2011年9月5日

森本薫作「女の一生」は上演回数900回を超える杉村春子の代表作です。私も何回も観劇しその度に感動を受けました。また過日は朗読劇という形の公演に伺いまして“堤しず”役の藤井多重子氏の素晴らしい語りに胸を震わせました。彼女は、昭和40年に新国劇に入団し、多くの舞台に出演なさっている穏やかな女優さんです。主人公の“布引けい”を堤家の嫁にと伝える彼女の台詞に心を打たれました。この台詞から「しずの女の一生」がみえたのは初めてだったのです。そこに重なる形で「けいの女の一生」が展開する新しい感動は、一つの作品で2人の女性の生き方を感じられ、3人目の女性として観客である私の生き方を考える事が出来ました。素晴らしい作品でした。

2011年8月29日

新藤兼人(99歳)監督作品「一枚のハガキ」を観て、とても感動しました。戦争で全てを失いながらも、今ある状況を受入れ、そこから逃げ出すことなく、黙々と水を運ぶ主人公の姿は、やはり新藤監督1960年の作品「裸の島」の主人公・乙羽信子が、水を運ぶシーンにダブり二重に涙が出ました。島田正吾氏が85歳~96歳まで新橋演舞場でひとり芝居を上演なさったのを観て胸をふるわせたことも、思い出しました。
山田五十鈴先生(94歳)の下で勉強させて頂いていた頃に、乙羽氏や島田氏と会わせていただいたのですが、若かった私は諸先輩の表面しかみていなかったのだ…と、恥ずかしくてなりません。

2011年8月22日

15年前の新宿紀伊国屋書店前。その頃の制作担当・田中千晶氏と高城淳一氏と私で待ち合わせしたのが昨日のことのよう…。少し遅れて到着した高城さんは文庫本を手に「奥山君には、十三夜の『お関』役がピッタリだ。僕が演出するからどうだい…」この言葉が、樋口一葉ひとり芝居の始まりでした。
いつものお店でいつもの仲間と会う約束をしていた高城さんが入院。お見舞いの花束を抱えて病院に。面会受付で戻ってきた言葉は「先程…」驚きのあまり硬直した私は別棟に通され、旅立ち姿の高城さんと対面。お見舞いの花束はお見送りのお花になり、日本俳優連合の仲間と高城さんの好きだった盆唄を歌った通夜。今日も涙雨が降っています。

2011年8月15日

どんなに時が経っても、大切な人を失った悲しみが癒えることはありません。昭和20年7月7日、楽しいはずの七夕の日、甲府に空襲がありました。看護婦だった母の妹は入院患者の幼児を抱いて逃げ惑い19歳の命を奪われました。何日もの間、甲府中を歩き回り亡骸の一体一体を確認したけれど、妹の遺体を見つけることが出来なかった無念を母は語ります。
今回の震災でも、同じ思いの人が、どんなにか沢山いることでしょう。
きゃんばすα」8月号の取材時には、叔母の着物を母が仕立て直した洋服を羽織ることで、今ある命は、私だけのものではない事を実感しながらの時間でした。

2011年8月8日

池内淳子主演「おさん茂兵衛」の広島公演で「平和記念資料館」を訪れた時の衝撃を今も忘れることはできません。今年も広島に原子爆弾が投下された8月6日、原爆死没者の霊を慰め世界の恒久平和を祈念するための平和記念式典にテレビの前で参列し8時15分に黙とうを行いました。
広島に落とされた原子爆弾によって廃虚となった叔父の家にくすぶっていた「火」を、形見として持ち帰った山本達雄さんの「火」が、核兵器をなくし平和を願う「火」として上野の東照宮境内で、今も燃え続けています。
この東照宮の神楽殿で、朗読させて頂いたとき、被爆者健康手帳を始めて見せて頂きました。そして、交付申請が受理されなかった人々の悲しい胸の内もお聞きしました。世界中の人々が笑顔で迎えられる朝の訪れを祈るばかりです。

2011年8月1日

今日から8月。「わかれ道」公演から1週間が経ちましたがFAXやメールでの御感想が続々と届いております。今回の作品は、私の演じる「お京」の相手役「吉三」が主人公ですから、透明人間の吉ちゃんの姿が、どこまで観客の皆さまの心にお届けできるかがポイントでした。
けれど、「吉ちゃんの声が聞こえて表情も見えて、とても感動しました。」とういう内容の御感想が多く、また「独り芝居ってどうするの?と言っていた娘も、良かった。良かった。と繰り返して…」という御感想も頂き、吉ちゃんの姿を届けられたこと、生活習慣の違う明治時代の作品が、親子で楽しんで頂ける舞台に仕上がったことを嬉しく存じます。

2011年7月25日

本年の横浜・相鉄本多劇場公演も無事に幕を下ろすことが出来ました。お出かけ頂きました皆さま、お心にかけてくださいました皆さまに心底より御礼申し上げます。「わかれ道」は4場構成なのですが3場に入ってすぐから、客席から涙する声が聞こえてまいりまして…登場していない吉三の寂しさが観客の皆さまの心に映ったことだと嬉しく思いました。この作品は、来年の一葉お誕生日公演、続く日本橋三越劇場公演でも上演の予定でございます。
また日曜日には、蓮の葉にお酒をついで茎から呑む像鼻杯(ぞうびはい)をいただくというチャンスにも恵まれました。
これから暑くなりそうですが、くれぐれもご自愛くださいませ。

2011年7月19日

女子サッカーワールドカップで行われた差別撤廃宣言「…人種差別や女性への差別を撲滅すること…」に感銘を受けました。差別はあってはならないことなのに存在しています。「わかれ道」の登場人物の傘職人の吉三は、孤児であること、背の低いことで差別を受け、お京は、妾になることで差別を受けます。お京は「あー嫌な世の中だ」と言いながら、「世の中のせいじゃないよね。私の気持ちしだいだものね」と、世間に立ち向かう決意をします。
一葉の時代から百年以上経っているのに、未だ女性の活躍できる場が余りに少ない現実。なでしこジャパンメンバーの笑顔に胸が熱くなりました。

2011年7月11日

7月公演「わかれ道」の書かれた明治28年は、男性の丸坊主が流行してバリカンが普及し、京都で日本初の市電の運転が開始され、正岡子規は日清戦争従軍記者として出発。富士山頂で気象観測が開始され、首相は伊藤博文で、日清講和条約が締結されました。
女性の職業は、乳母、使用人、女工など限られたもので、住み込みの下女は約1円、下男は約2円、松山中学校の教師として赴任した夏目漱石は37.5円、内務大臣の板垣退助は500円を得ていた時代、主人公・お京と、傘職人・吉三は、貧しいながらも肩を寄せ合って生きていました。そんな二人の夢を観にいらしてください。

2011年7月4日

七夕に願を込める短冊が、笹の枝と共に用意される頃です。
何年も前から、私は必ず「皆が笑顔で過ごせますように」と書いて短冊を吊るします。
どんなに不安だらけの毎日でも笑顔が不安定な心を穏やかにしてくれると信じています。
先日、私と同郷のシミック(株)代表の中村和男氏から、大妻女子大の井上栄教授と共に「母子健康手帳活用推進協会」を設立なさったと伺いました。この会は、母子健康手帳を思春期・青年期の男女のメンタルヘルスに役立てようという会で、親子の絆を深めることに貢献するのが目的だそうです。私はこのお話に共感を覚えました。

2011年6月27日

今年の桜桃忌には、仙台・長徳寺僧侶、佐藤文仙さんが、お出かけくださいました。思いがけないことで、飛び上るほど驚き、とても嬉しかったです。
生存がわからずに不安だった日々、連絡がついて安心した瞬間、そして、目の前にまるで何もなかったように笑っている文仙さん。
ステージでは、サプライズとして一葉作品初演の事をお話し、お土産に頂いた牛タン煎餅をお分けして、終演後には皆さんと杯を交わしました。
復旧も復興も日々の生活も「焦らず慌てず諦めず」私も、皆さんに喜んでいただけるように公演の稽古に励んで、劇場でお待ちいたしております。

2011年6月20日

今年の桜桃忌は、父の日に重なりました。それで、太宰治(本名・津島修治)の愛息を偲ぶ作品も加えて朗読いたしました。
その作品とは、私の高校の先輩が昭和30年に麻布の愛育研究所で出会った、津島正樹君の思い出の文章です。
彼は、自分のことを「アーボー」と呼び、音声はあっても言語がなかったダウン症児でした。
その彼が、昭和31年に描いた絵も、皆さんご覧いただきました。
来年の桜桃忌のリクエスト作品は、随時受け付けております。
また、7月公演のチケット予約もお待ちいたしております。
お問い合せ欄からお送りください。

2011年6月13日

昭和23年6月13日夜半、39歳の太宰治は、『グッド・バイ』の草稿、遺書数通、伊馬春部に遺した歌などを残し、山崎富栄と共に玉川上水に入水。19日に遺体が発見されました。
平成23年の現在、東日本大震災から3ヶ月経った今も、本人の意思とは関係なく、海にのみ込まれ、土砂に埋もれて発見されていない人々のことを思うと、そのご家族のお苦しみを思うと、涙がこみ上げてくるばかりです。
19日の新宿Jazz Barサムライで行います「桜桃忌ライブ」では、太宰が残した作品を朗読することで、希望や生きる力の感情を揺り動かすことが出来れば…と思っております。

2011年6月6日

今月19日(日)午後4時、新宿Jazz Barサムライで行います「桜桃忌ライブ」では、明治42年青森県北津軽郡金木村で産声を上げた津島修治が、24歳の時、太宰治のペンネームを使った最初の作品『列車』と、「走れメロス」を書き上げた同じ年の10月の作品『一燈』をお聞きいただきます。お楽しみにお出かけください。
また、材木座・五所神社の『例祭』(乱材祭=みざいまつり)は来週です。3基の神輿が町を練り歩き、2基の神輿が海上渡御を行うこのお祭りは、海への感謝に溢れています。私は昨年参加したのですが感動的でした。今年も海が穏やかでいて欲しいと祈るばかりです。

2011年5月30日

梅雨入りして紫陽花が喜ぶ6月は、Jazz Barサムライのカウンターでのおしゃべりから展開した桜桃忌ライブ・太宰治朗読会の月です。今年で6年を迎えます。
こちらの会だけは、毎年、観客の皆さんからのリクエスト作品を朗読します。そして、ドレスを着ます。
このドレス選びも、毎年悩んで…

ところで皆さんは、猫派?それとも犬派ですか?
私は、どちらかというと犬好きなのですが、このライブハウスは、まねき猫で溢れています。
猫好きの方は是非お出かけください。お待ちしております。

2011年5月23日

昨日の三越劇場「十三夜」公演は無事に幕を下ろしました。
お出かけ頂きました皆さま、お心にかけてくださいました皆さまに、心より御礼申し上げます。
読売新聞18日付けの都内版に大きく掲載されました記事をご覧になって、初めて私の公演におかけくださいました方々、初演から変わらず応援してくださっている方々から、沢山の感動のお言葉を頂戴いたしまして、感無量でございます。
これからも皆さまに素敵な感動をお届けできますように精進してまいります。
本当にありがとうございました。

2011年5月16日

今度の日曜日(22日)は、三越劇場「十三夜」公演の日です。
今回の作品は、これまでの「十三夜」とは、全く違います。
もし、「以前に見たから…」と躊躇なさっている方がいらっしゃるとしたら…、観ないと損です。
自分でこう言うのも変なのですが、とても好い作品に仕上がりました。もっと早くから、皆さんにお声掛けをしておけば良かったと後悔しています。
樋口一葉の「十三夜」の登場人物の心情が、阿部照義の脚色により、より分かりやすく、伝わりやすくなったのです。
22日午後5時、ぜひ三越劇場へお出かけください。
お待ちしております。

2011年5月9日

三越劇場公演まで、2週間と迫ってまいりました。被災地の皆さまのことを思うにつけ、ご案内状の筆が進まず…。
けれど近頃は、明るいニュースが増えてきて、少しずつ気持が落ちついて…。
川上尉平展に行ってきました。
油絵のユリは、その香りが溢れ、イチジクはもぎ取りたいとさえ思え、デッサンの竹林の前に立つと、心地よい風を感じました。
皆さんにも、素晴らしい彼の作品に接して頂きたいと思いまして5月22日の三越劇場公演日にはホームページ上掲の椿の原画も含め、ロビーに飾らせて頂くことにいたしました。
お楽しみにお出かけください。

2011年5月2日

先日、「十三夜」の脚本演出の阿部照義氏の家族をテーマにした作品「秋の灯」が上演されました。
このお芝居で年間の日本の自殺者は3万人、無縁死者は3万2千人と知り、恐くなりました。
また今回の震災では、1万人以上の人々が亡くなり、行方不明者も1万5千人近くです。
明治28年には、コレラが大流行して4万人以上の人が亡くなっています。
一葉の作品「十三夜」でも、主人公・お関の初恋の人・録之介の娘は、コレラで亡くなっています。今、命があり朝を迎えられること、お芝居が出来ることに感謝の気持ちで胸が詰まります。

2011年4月25日

鎌倉の材木座海岸は、サーファーを喜ばせる波、浜辺にはのんびり読書する人々。今は穏やかなこの海が、恐ろしい津波に姿をかえて全ての生活を奪い取る時が来ると思うと、今日の命が宝物です。

★NHK総合テレビ「まるごと山梨」(山梨県内向け地域ニュース)午後6時10分~7時「がんばる甲州人」(奥山出演)放送日は再びの変更で、4月28日(木)になりました。

★5月公演は、昭和2年に世界初の百貨店の中にある劇場としてオープンした大理石に囲まれた三越劇場で、「十三夜」をご覧いただきたくご予約をお待ちしております。

2011年4月19日

一重桜の花びらが風に舞う隣で、八重桜の蕾がほころび始め、命の尊さを確かめ合う日々。
「お花見ライブ」は、お天気に恵まれ笑顔溢れる日となりました。
暖かい日差しと花々の香りが、皆様の心に光を届けてくれることを祈っています。
★NHK総合テレビ「まるごと山梨」(山梨県内向け地域ニュース)午後6時10分~7時「がんばる甲州人」(奥山出演)放送日変更。4月26日(火)になりました。
★上掲の椿の絵の作家、川上尉平の個展が、アルテカーサ川越で、5月10日まで開催されています。
★5月22日(日)三越劇場公演チケットの販売が始まりました。

2011年4月12日

地震に怯えながらも桜の美しさに感動の今日は、情報満載です。
★NHK総合テレビ「まるごと山梨」(山梨県内向け地域ニュース番組)午後6時10分~7時放送「がんばる甲州人」(奥山出演)は、4月21日(木)に変更になりました。
★4月16日(土)「お花見ライブ」には、福原幸三郎の笛も加わり、続く新宿御苑の八重桜(一葉桜)は、ちょうど見頃です。
★上掲の椿の絵の作家、川上尉平の個展が、アルテカーサ川越で、5月10日まで開催されています。
★5月22日(日)三越劇場公演チケットの販売が始まりました。

2011年4月5日

3月に行いました「一葉お誕生日公演の折に、NHK総合テレビの取材がありました。番組名は「まるごと山梨」(山梨県内向け地域ニュース番組)午後6時10分から7時まで放送。「がんばる甲州人」のコーナーです。4月11日~15日の間に放送されます。
内容は、私がどのような思いで演じているか、何を伝えたいかなどを前日のリハーサルや本番を通じて視聴者に伝わるような構成になっているそうです。沢山の方にご覧いただきたいと思います。4月14日(土)「お花見ライブ」では、泉鏡花23歳の作品「外科室」を朗読いたします。お楽しみにお出かけください。

2011年3月29日

一葉さんの眠る築地本願寺和田堀廟所を25日に訪れ、ケーキの変わりの花束とお線香を持ってお誕生日のお祝いのお墓参りをしてきました。 そして、東北関東大震災の翌日に行った「お誕生日公演」のこと、震災に遭った友人のこと、4月の「お花見ライブ」のこと、5月の「三越劇場・十三夜」公演のことなどをお話しました。
彼女は、明治29年に築地本願寺に埋葬されましたが、大正12年の関東大震災の被害を受けて現在の場所に移っているのです。 皆さん其々に不安の毎日でしょうが、くれぐれもお気を付けになってください。

2011年3月22日

地震以来、知人の消息が気がかりで、不安な日々を過ごしていました。気持の落ち着かない毎日でした。「こどもたちの夢」の演出や演奏を担当してくれた戸石充氏、樋口一葉作品の初演「十三夜」を行った長徳寺の佐藤文仙住職…、御家族共々、ご無事で避難所にいらっしゃることが確認できた時の喜びは言葉に出来ません。
けれど、どんなに不自由な生活をなさっているかと心配です。また、連絡をとることは出来ませんが14年前、仙台でご縁が出来た皆さまの笑顔が思い出されて…ただ、祈るばかりです。

2011年3月15日

今年の「一葉お誕生公演」も、盛会のうちに幕を下ろしました。応援くださった皆さま、お心にかけてくださった皆さま、ありがとうございました。
地震は、舞台稽古の時でした。とても揺れて怖かったのですが被害もなく、翌日の公演日には素晴らしい晴天、富士山が凛とした姿を見せてくれました。終演後には「また来年を楽しみに待っています」と沢山お言葉をかけていただきまして、とても嬉しかったです。
けれど、被害にあわれた人々のことを思うと手放しでは喜ぶことが出来ません。

2011年3月8日

今週の土曜日は、山梨県立文学館で行う「一葉お誕生日公演」第1回。
この日のお誕生日の人を調べましたら、黒澤明監督の殆どの作品に出演の名優・志村喬さんでした。彼は、明治38年3月12日生まれ。
私が最初に見た作品は、「生きる」10代の頃に感銘を受けた志村喬さんのブランコのシーンは今でも目に焼き付いています。
今回の公演をご観劇くださる皆様に、何十年経っても「あのシーンは忘れられない」と、感じてもらえるような、そんな舞台を踏みたいと思っています。

2011年3月1日

今年の「一葉お誕生日公演」は、3月12日に、一葉資料の宝庫でもある、山梨県立文学館講堂で行います。
明治25年3月12日の一葉さんは小説の師・半井桃水と、彼を囲む仲間たちと共に、梅見の宴に出かけました。そして翌日、一葉の処女作掲載の同人誌「武蔵野」が発行されたようです。
この日の日記からは、一葉さんの笑顔が…、そして、笑い声さえも聞こえてくる気がします。
皆さんの3月12日が嬉しい日になりますように!

2011年2月22日

「もし、あなたが、俺と一緒に店先に座ってくれ!と、でも 云ってくれてたら…私はきっと…」
『十三夜』の主人公・お関が、初恋の人・録之助(煙草屋の若旦那)に出会った時に、口にした言葉です。
戻ることは出来ないけれど…もしも、あの時…
そして、お関は、続けます。
「今更、云っても返らぬ繰言(クリゴト)なれど、お嫁入りのその日まで涙が零れて…」
もし、今、初恋の人に出会ったら皆さんは、どんな言葉をかけられますか?

2011年2月15日

先日、首都圏在住の山梨県出身者の集まり「首都圏甲府会」に出席してきました。
宮島雅展甲府市長さん、B-1グランプリを受賞した甲府鳥もつ隊の皆さん、ヴァンフォーレ甲府の皆さんも出席され、盛況な会でした。
宮島市長の漢詩を引用した祝辞に感銘を受け、ヴァンフォーレ甲府の海野社長のお話に感動し、甲府鳥もつ煮の美味しさに、驚きました。
初めてお会いした同郷の先輩たちに、暖かく迎えていただき、有意義なお話も沢山お聞きすることが出来、郷里というものは、良いものだな…
と、改めて思っています。

2011年2月9日

今日は「一葉お誕生公演」を行うホールをご紹介します。

山梨県立文学館(JR中央線・甲府)は、甲府市郊外の芸術の森公園にあり、昭和53年に開館された県立美術館と共に芸術文化の振興のためにと、平成元年に建設されました。

私も伺いました開館20周年記念展では「樋口一葉と甲州」が開催され幕末の甲州に生まれ、近代日本の荒波を生きた両親、反骨の精神を貫いた祖父、山梨が舞台の小説「ゆく雲」など、山梨とのゆかりに焦点をあてた素晴らしい内容でした。

3月12日は「友情の手紙」がテーマで、一葉から馬場孤蝶への手紙をご覧いただけます。
ひとり芝居と共にお楽しみいただきたいと思います。

2011年2月4日

昨日は節分でしたね。皆さん、豆まきをなさいましたか?

仕事が遅くまでだった私ですが、滑り込みセーフ。23時44分に豆まきが出来ました。遅い時間でしたから小さな声で「福は内、鬼は外…」

「福は内」は、良いのですが…「鬼は外」は、なかなか出ません。
何となく意地悪な感じがするのです。

豆まきしながら、心の中の邪悪な鬼のような部分を退治するのが、鬼は外と思いながら今日の立春を迎えました。

一葉お誕生日公演のお申込みをお待ちしております。

2011年1月28日

“初恋”
言葉にするだけでドキドキする響き。思うだけで、背骨の中心が熱くなり、顔が真っ赤になるような気がして…急に恥ずかしくなって…
誰かに、心の中を覗かれているように感じるのは、何故でしょう?

“初恋は結ばれない恋”と聞きます。それは、想う気持ちが強すぎるのかもしれません。

「十三夜」の主人公・お関は、親の勧める男性に嫁ぎました。けれど、苦しみの連続でした。そして、離婚を決意したとき、初恋の人に再会したのです。あなたなら、どうなさいますか?3月12日のお出でをお待ちしております。

2011年1月18日

2009年に高校生対象の朗読会『太宰治と樋口一葉の世界にふれる』を行った同じステージで、今年は『樋口一葉お誕生日公演・十三夜』のひとり芝居を行います。

同じ年に一葉のご両親のご実家がある甲州市(塩山)で、ご好評頂きました『樋口一葉お里帰り公演』の折からのご要望でした。
場所は、一葉資料の宝庫である山梨県立文学館です。
同じ敷地内の県立美術館で、ミレーの画もお楽しみください。
近くの湯村温泉も良いお湯です。

ご予約は、ご意見募集欄をご利用ください。

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