明治27年12月脱稿

幼い頃に両親を亡くした“お峰”が奉公先で骨身を惜しまず働いていた折、大恩ある伯父が病床に臥し、大つごもり(12月31日)までに2円が用意できなければ年を越せないと知る。お峰は、伯父一家の窮地を救うために奉公先に借金を申し込む。いったんは承諾した御新造だが、大つごもりの日、冷然と約束を踏みにじった。怒り、途方にくれ、ついに2円を盗み出すお峰の揺れる心をつぶさに追う。

演目のご案内

  • 闇桜
  • 大つごもり
  • にごりえ
  • 十三夜
  • わかれ道
  • われから